英語民間試験の活用が見送りに【Use of private English tests delayed】
反復用:動画で通訳トレーニング
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Use of private English tests delayed
The government decided on Friday to postpone the introduction of private-sector English tests as part of unified university entrance exams starting in fiscal 2020. The decision came after the education minister made a gaffe over students’ financial standing last month.
Step2:重要単語と語句
delay(動)先延ばしにする
postpone(動)延期する
introduction(名)導入
unified(形)統一された
fiscal(形)会計の
gaffe(名)失言
Step3:ミニ解説
◆ Use of private English tests delayed 英語民間試験の活用が見送りに
英文記事のタイトルでは最近の過去の出来事を現在形で表し、冠詞やBe動詞を省略する傾向があります。
通常の英文に直すと以下のようになります。( )が変更・補足した箇所です。
(The) use of private English tests (was) delayed.
◆ as part of unified university entrance exams starting in fiscal 2020 2020年度に始まる大学入学共通テストの一環として
「as part of A」=「Aの一環として」 となり、Aに名詞(句)が入ります。
「fiscal 2020」は4月から始まる会計年度を表しています。
◆ The decision came この決定は行われた
英文を直訳すると「この決定が来た」ですが、より自然な日本語に意訳しています。
「decision」は直前の英文の内容(英語民間試験の活用を延期すること)を示しています。
◆ after the education minister made a gaffe 文科大臣が失言した後
「make a gaffe(失言する)」という成句として覚えておきましょう。
萩生田文部科学大臣が、10月24日にBSフジの報道番組に出演した際、大学入学共通テストに導入される英語の民間試験について「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」などと発言し、後で撤回したことを指しています。
◆ over students’ financial standing last month 学生の財政状態をめぐって、先月
萩生田大臣が「(受験生の)身の丈」と発言したことを「financial standing(財政上の状態)」と表現しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Use of private English tests delayed
The government decided on Friday / to postpone the introduction of private-sector English tests / as part of unified university entrance exams / starting in fiscal 2020. / The decision came / after the education minister made a gaffe / over students’ financial standing last month.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Use of private English tests delayed
The government decided on Friday to postpone the introduction of private-sector English tests as part of unified university entrance exams starting in fiscal 2020. The decision came after the education minister made a gaffe over students’ financial standing last month.
参考記事:日本経済新聞
英語民間試験の20年度実施見送り 文科相が表明
2020年度から始まる大学入学共通テストで導入される英語民間試験について、萩生田光一文部科学相は1日、20年度の実施を見送ると表明した。
居住地や家庭の経済状況による受験機会の格差や公平性への懸念が消えず、受験生らの理解を得るのは難しいと判断した。
制度を抜本的に見直し、24年度に実施する入試で「新たな英語試験を導入する」とした。
編集後記
批判の多かった英語民間試験の導入は、途端場で先送りとなりましたね。
受験生の居住地域や経済状況で格差の生まれるシステムは、やはり避けるべきだと私も思います。
せめて受験するテストをどれか1種類に統一しないと、能力を客観的に測定するのは難しいでしょう。
東京五輪の競歩とマラソンの開催地もそうですが、主催者が土壇場で方針転換すると、真面目に準備した人たちに大きな損害を与えてしまいます。
そもそも、企画の段階でもっと賢明な判断をしてほしいものです。
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