バルセロナ車両暴走の容疑者はフランスに潜伏か【Suspect in Barcelona van attack may be in France】

※この英語ニュースで取り上げた容疑者の続報

主犯格のユネス・アブーヤアクーブ容疑者はその後、バルセロナで地元警察が射殺したと報道されています。

メルマガを配信した段階では所在が不明だったため、その時点でのニュースとしてお届けします。

では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step1:全体リーディング

【説明を表示】

Suspect in Barcelona van attack may be in France

Spanish police are hunting for a main suspect from Morocco after a van attack in Barcelona that killed 14 people and injured more than 120 others on Thursday. They say he may have crossed the border into France.

Step2:重要単語と語句

suspect(名)容疑者

van(名)ワゴン車

hunt for:~を捜す

injure(動)負傷させる

Step3:ミニ解説

◆ Spanish police are hunting for a main suspect from Morocco = スペイン警察がモロッコ出身の主犯格の容疑者を追っている

「police(警察)」は「警察関係者が集まる組織」という考え方で複数形にするのが通例です。

「hunting for(~を捜している)」は「searching for」に置き換えてもOKです。どちらも前置詞「for」が付きます。現在も捜索が続いているため、時制が現在進行形になっています。

今回のテロ事件では複数の容疑者が既に拘束されているようですが、主犯格の男が逃走中です。名詞の「suspect(容疑者)」はアクセントを先頭に置くので注意しましょう。

◆ after a van attack in Barcelona that killed 14 people and injured more than 120 others = 14人を殺害し、その他120人以上を負傷させたバルセロナでの車両暴走の後

関係代名詞の主格「that」の先行詞は直前の「a van attack in Barcelona」です。動詞の「injure(負傷させる)」は他動詞なので、「負傷した」という意味のときは受動態にする必要があります。

例)× Three people injured in the car accident.

→ be動詞を忘れると動詞「injured」が過去形の能動態となり、「その自動車事故で3人が(誰かを)負傷させた(が、肝心の目的語がない)」という中途半端な誤った英文になります。

この英文は以下のようにbe動詞を入れて受動態で表現します。

〇 Three people were injured in the car accident. その自動車事故で3人が負傷した。

◆ They say he may have crossed the border into France = 彼ら(=警察)は、彼(=容疑者)がフランスへの国境を越えた可能性があると述べている

「may have + 動詞の過去分詞」=「~したかもしれない」となり、既に起こった可能性のある事柄を推量するときに使います。

類似表現として、確信があるときは「must have + 動詞の過去分詞」=「~したに違いない」を使用します。

例) He must have crossed the border into France. 彼はフランスへの国境を越えたに違いない。

Step4:スラッシュ・リーディング

【説明を表示】

Suspect in Barcelona van attack / may be in France

Spanish police / are hunting for / a main suspect from Morocco / after a van attack in Barcelona / that killed 14 people / and injured more than 120 others / on Thursday. / They say / he may have crossed the border / into France.

Step5:サイトトランスレーション

【説明を表示】
和訳例を確認

バルセロナ車両暴走の容疑者が / フランスにいる可能性

スペイン警察が / 追っている、/ モロッコ出身の主犯格の容疑者を、/ バルセロナでの車両暴走の後、/ 14人を殺害し、/ また、その他120人以上を負傷させた、/ 木曜日に。/ 彼ら(=警察)は述べている、/ 彼(=容疑者)は国境を越えた可能性があると、/ フランスへの。

Step6: 反訳トレーニング

【説明を表示】
解答をチェック!

バルセロナ車両暴走の容疑者が
Suspect in Barcelona van attack

フランスにいる可能性
may be in France


スペイン警察が
Spanish police

追っている、
are hunting for

モロッコ出身の主犯格の容疑者を、
a main suspect from Morocco

バルセロナでの車両暴走の後、
after a van attack in Barcelona

14人を殺害し、
that killed 14 people

また、その他120人以上を負傷させた、
and injured more than 120 others

木曜日に。
on Thursday.

彼ら(=警察)は述べている、
They say

彼(=容疑者)は国境を越えた可能性があると、
he may have crossed the border

フランスへの。
into France.

Step7:スピード音読

【説明を表示】

Suspect in Barcelona van attack may be in France

Spanish police are hunting for a main suspect from Morocco after a van attack in Barcelona that killed 14 people and injured more than 120 others on Thursday. They say he may have crossed the border into France.

参考記事: 産経ニュース

主犯格の男、別の車奪い逃走 警察当局が行方捜す グループ12人全員がモロッコ系

スペイン北東部バルセロナ中心部でワゴン車が歩行者に突っ込んだテロで、スペイン警察当局は主犯格とみられるモロッコ人、ユネス・アブヤクブ容疑者(22)がワゴン車を暴走させた後に乗り捨てて、別の車を奪って検問を突破したとの見方を強めている。

犯行グループは全員がモロッコ系だという。警察当局は、逃走中のアブヤクブ容疑者を指名手配するとともに、組織の全容解明に全力を挙げている。

編集後記

最近、ヨーロッパで車を使ったテロ事件が増えていますね。バルセロナは平和な観光地という印象が強かったので、標的になったのを非常に痛ましく感じます。

今年は猛暑という予想が出ていたのに、お盆休みの時期は大阪も意外と涼しかったです。ただ、日照不足が続くと農作物に影響が出て値上がりするので、喜んでばかりもいられないんですよね・・・。

ほどほどに夏らしい気分を味わえて、野菜も値上がりしない気候が理想的なんですが(^^;

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