スパコンがウイルスの飛沫拡散を検証【Supercomputer shows how viral droplets spread】
反復用:動画で通訳トレーニング
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Supercomputer shows how viral droplets spread
A Japanese supercomputer called Fugaku took the crown in the speed ranking released last week. The system has been used to analyze how viral droplets spread in office spaces or packed trains.
Step2:重要単語と語句
viral(形)ウイルスの
droplet(名)飛沫
release(動)公表する
analyze(動)分析する
Step3:ミニ解説
◆ Supercomputer shows how viral droplets spread スパコンがウイルスの飛沫拡散を検証
英文記事のタイトルでは最近起こった過去の出来事を現在形で表し、冠詞やBe動詞を省略する傾向があります。
通常の英文に直すと以下のようになります。( )が変更・補足した箇所です。
(A) supercomputer show(ed) how viral droplets spread.
◆ A Japanese supercomputer called Fugaku 富岳という日本のスーパーコンピューターが
「supercomputer」と「called」の間に「which is(関係代名詞の主格+be動詞))」を補い、「called」を受け身の過去分詞と解釈します。
「富岳(ふがく)」は理化学研究所や神戸大のチームが開発した次世代スーパーコンピューターです。
また富士山が海外の方々からの知名度も高く名称として相応しいこと、さらにはスーパーコンピュータの名称は山にちなんだ名称の潮流があること、また海外の方からも発音しやすいことから選考しました。
◆ took the crown in the speed ranking released last week 先週発表された性能ランキングで1位に輝いた
「take the crown(王座に就く)」=「1位を獲得する」となります。
「ranking」と「released」の間に「which was(関係代名詞の主格+be動詞))」を補い、「released」を受け身の過去分詞と解釈します。
スパコンの性能を比較する専門家プロジェクト「TOP500」の計算速度ランキングで、日本の新型機「富岳」が世界1位を獲得しました。
◆ The system has been used to analyze このシステムは分析するために使用されている
現在に至る状況のため、時制が「has been used」と現在完了形になっています。
◆ how viral droplets spread in office spaces or packed trains オフィス空間や満員電車でウイルスの飛沫が拡散する様子を
直訳すると「オフィス空間や満員電車でウイルスの飛沫がどのように拡散するのか」となります。
ここでは、より自然な表現になるように和訳しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Supercomputer shows how viral droplets spread
A Japanese supercomputer called Fugaku / took the crown in the speed ranking released last week. / The system has been used to analyze / how viral droplets spread in office spaces or packed trains.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Supercomputer shows how viral droplets spread
A Japanese supercomputer called Fugaku took the crown in the speed ranking released last week. The system has been used to analyze how viral droplets spread in office spaces or packed trains.
参考記事:読売新聞オンライン
オフィスの飛沫対策、仕切り板は床から140センチ以上で直撃防ぐ…スパコン「富岳」予測
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200620-OYT1T50235/
理化学研究所や神戸大などのチームは、開発中の次世代スーパーコンピューター「富岳」を使い、オフィスや電車内で飛沫が拡散する状況などを予測した結果を公表した。
新型コロナウイルス対策として、オフィスでは頭の高さまである仕切り板が必要だとした。
オフィスで4人が2人ずつ向かい合って座ることを想定。口の位置にあたる、床から120センチの仕切り板を置いても、1人が強いせきをすると向かいの席の人に多量の飛沫がかかった。
140センチ以上あれば、直撃を避けられ、飛沫量は10分の1以下に減った。
隣の席や斜め向かいに座ると、飛沫がかかる量が少ないこともわかった。飲食店にも応用できるという。
編集後記
富岳を使ったシミュレーション映像は報道番組で何度も流されていましたね。
今後、コロナウイルスの飛沫対策やワクチン開発に活用できるのは心強い限りです。
しかも、このスパコンは「性能で世界1位を狙うのではなく、実用性に役立つことを目指していた」というから素晴らしいです。
日本の技術者の皆さんの真摯な心意気を誇らしく感じます。
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