一般的に、スピーキングが苦手な人の主な原因は次の通りです。
1)頭の中にあらかじめInputされた単語やセンテンスが極端に少ない
⇒ 学校英語の中で習った単語や表現も、「英語を見て日本語に訳せる」だけでは習得したことにはなりません。
2)日常生活で英語を使う機会がないため、とっさに話せずパニックになる
⇒ 普段、日本語で考え、日本語で話す環境を続けている人が、週1回のレッスンで英語を話せないのは当然です。
では、どうすればいいかというと、
1.まず自分が使える単語、表現、フレーズを着実に増やし、
2.それを瞬間英訳する反復練習を毎日積むこと です。
参考書籍のご紹介)短く簡潔な英文の作り方
「短く簡潔な英文」の作り方として、「どんな相手とでも英語が話せる6つのルール」(奥村美里著)で提唱されている方法をご紹介しておきます。
さらに、書籍から具体例を幾つか挙げておきます。
例1)彼女は苦しい胸中を吐露した。
Step1: そもそも何が言いたいのかを考え、簡単な日本語にする
⇒ 彼女は困っていることがあった。それを話した。
Step2: それを英文にする
⇒ She had some problems. She talked about it.
例2)新幹線で列をはさんだ隣の席に超有名人がいて、びっくりだった。
Step1: 文章をとにかく短くし、大胆に省略して7割を伝える
⇒「列をはさんだ」は五歳児に通じないので「近く」に変更し、「超」は省略。
⇒ 日本語を短く分ける
2. びっくりした。
Step2: それを英文にする
1. A famous person was sitting near me in the Shinkansen.
2. I was surprised.
例3)彼ってウザいけど、なんか憎めない。
Step1: 「ウザい」と「憎めない」を具体的にする
⇒ ウザい=好きではない部分 → 具体的な理由を考える
⇒ 憎めない=嫌いではない部分 → 具体的な理由を考える
Step2: それを英文にする
He doesn’t listen to me. But he is funny, so I like him.
例4)彼は彼女を全身全霊で愛していた。
Step1: 難しい熟語をひらがなに変える
⇒ 「全身全霊で=とても」
Step2: それを英文にする
He loved her very much.
He deeply loved her.
だいたいのコツがわかってきたでしょうか。
ただし、実際に数稽古を積まないとなかなか習得できない場合もあります。
もっと詳しく学びたい方は、「どんな相手とでも英語が話せる6つのルール」(奥村美里著)がお勧めです。
※4/29現在、AmazonではKindle版と中古本のみが入手できるようです。
自然な語彙・表現を広げるために、ぜひご活用ください。