元韓国大統領の金大中氏が死去 【2009年08月19日】
Former S.Korean President Kim Dae Jung dies
Former South Korean President Kim Dae-jung died Tuesday at a hospital in Seoul at age 85.
He had narrowly escaped assassination attempts during his years as a dissident and won the Nobel Peace Prize for his "Sunshine Policy" of engagement with the North.
重要語句
narrowly（副詞）：かろうじて
assassination（名詞）：暗殺
attempt（名詞）：企て
dissident（名詞）：反体制派
Nobel Peace Prize：ノーベル平和賞
engagement（名詞）：かかわり、取り組み
ミニ解説
◆ at age 85
→ 「at the age of 85」としても同じ意味になります。
◆ "Sunshine Policy"
→ 韓国の金大中政権により始まった対北朝鮮政策。北朝鮮のかたくなな態度を改めさせるためには、圧力ではなく温情が必要であるとするものであり、対立するよりも人道的・経済的援助や文化的交流（観光等）を深めることで、将来の南北統一を図ろうとする政策。（「はてなキーワード」より。表現を一部編集）
◆ the North
→ 韓国に対する「北側 → 北朝鮮（North Korea）」ですね。
区切り読みしてみよう ← 英文を文頭から理解
Former S.Korean President
Kim Dae Jung
dies
-----------------------------------------------------
Former South Korean President
Kim Dae-jung
died Tuesday
at a hospital in Seoul
at age 85.
He had narrowly escaped
assassination attempts
during his years
as a dissident
and won
the Nobel Peace Prize
for his "Sunshine Policy"
of engagement
with the North.
頭ごなし訳で理解しよう ← 和文から英文を再生
元韓国大統領
Former S.Korean President
金大中氏が
Kim Dae Jung
死去
dies
-----------------------------------------------------
元韓国大統領の
Former South Korean President
金大中氏が
Kim Dae-jung
火曜日に死去した、
died Tuesday
ソウル市内の病院で、
at a hospital in Seoul
85歳で。
at age 85.
金氏は危うく逃れた経験がある、
He had narrowly escaped
暗殺の企てを、
assassination attempts
時代に、
during his years
反体制派だった、
as a dissident
また受賞した、
and won
ノーベル平和賞を、
the Nobel Peace Prize
「太陽政策」が評価されて、
for his "Sunshine Policy"
かかわりにおける、
of engagement
北朝鮮との。
with the North.
仕上げ読み ← 確認用にどうぞ！
Former S.Korean President Kim Dae Jung dies
Former South Korean President Kim Dae-jung died Tuesday at a hospital in Seoul at age 85.
He had narrowly escaped assassination attempts during his years as a dissident and won the Nobel Peace Prize for his "Sunshine Policy" of engagement with the North.
ニュースの背景
～日経ネット より引用～
金大中元韓国大統領が死去 東京で拉致事件、初の南北首脳会談
韓国の金大中元大統領が18日、ソウル市内の病院で多発性臓器不全のため死去した。85歳だった。
長く韓国の民主化を主導し、軍事独裁の朴正熙（パク・チョンヒ）政権を批判していた1973年には、滞在中の東京都内のホテルから拉致される「金大中事件」に遭遇した。
98年からの大統領在任中は通貨・金融危機後の経済回復に貢献。2000年６月には北朝鮮の金正日総書記との初の南北首脳会談を実現させ、ノーベル平和賞を受賞した。
編集後記
金大中氏の訃報はきのうの午後、テレビニュースで知りました。もう85歳になられていたとはびっくりです。
当時の太陽政策がうまくいっていれば、北朝鮮との関係も好転していたはずなのですが・・・。北には結局裏切られた、という金大中氏の残した言葉が心に重く響きます。
話変わって、きのう、母校の関学が甲子園で中京大中京に惜敗したことを取り上げましたが、メルマガを配信した後で、偶然、こんな記事を見つけました。
「奇跡」が起こるはずだった。～関西学院が甲子園に残したドラマ～
http://number.bunshun.jp/other/highschool/column/view/4061/
冒頭から少し引用すると ---------------------
「奇跡」を見逃した──。
大会8日目、第3試合は、そんな軽い喪失感を覚えた試合だった。
7－6、7－6。この日は、第1試合も、第2試合も、いずれも最後の最後までわからない大接戦だった。しかも、第2試合では、長野日大が優勝候補の一角だった天理に逆転勝ちを収めていた。
甲子園は1日に最大で4試合、その上、30分間隔で試合をこなしていかなければならない。そのため、どこか前の試合の残香のようなものが漂っており、投手戦なら投手戦、打撃戦なら打撃戦が続いたりする。・・・（以下、本文が続く）
--------------------- 引用ここまで
試合間隔が短いから、前のゲームの余韻を受けてまた同じような試合になったりする・・・。一見、ありえないみたいだけど実際にはよく起こります。
その日の3試合、4試合がすべて1点差や延長戦、サヨナラゲームになるという不思議な展開。昔、甲子園へ観戦に行ったときにもときどき経験しました。
きのう、関学が負けた瞬間に私自身が感じた脱力感が、この記事には見事に説明されています。
結局、奇跡が起こる一歩手前で自ら引き返してしまったんですね。確かに、9回表に二死満塁と攻めながら同点で終わったところで勝負あったのかもしれません。
２年前、準々決勝で延長の末にあの帝京に粘り勝つ、というありえない大金星をあげて全国優勝した佐賀北ほどの執念が関学にあったら・・・。
奇跡は自然に起こるのではなく、それを信じるチームの力で起こすものなんですね。めったに起きないからこそ価値があるのでしょう。
では、また明日の英語ニュースでお会いしましょう。
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