最初のチリ作業員が地上へ 【2010年10月13日】
First miner in Chile raised to surface
As rescue workers in Chile continue to free the 33 miners trapped underground for more than two months, the first miner was raised to the surface in a special capsule to be reunited with his family early Wednesday.
重要語句
miner(名詞):炭坑作業員
surface(名詞):表面
free(動詞):解放する
trap(動詞):閉じ込める
underground(副詞):地下に
be reunited with:~と再会する
ミニ解説
◆ Acontinue to free the 33 miners (who have been) trapped underground
→( )の関係代名詞節を補って解釈します。「trapped」は受け身形で「閉じ込められた」ですね。
◆ the first miner was raised to the surface in a special capsule to be reunited with his family
→ 「to be reunited with his family」のto不定詞はここでは「結果」を表す用法で、「(引き上げられた結果)、家族と再会した」ととらえます。
区切り読みしてみよう ← 英文を文頭から理解
First miner
in Chile
raised to surface
-----------------------------------------------------
As rescue workers
in Chile
continue to free
the 33 miners
trapped underground
for more than two months,
the first miner
was raised to the surface
in a special capsule
to be reunited
with his family
early Wednesday.
頭ごなし訳で理解しよう ← 和文から英文を再生
最初の作業員が、
First miner
チリの、
in Chile
地上へ
raised to surface
-----------------------------------------------------
救助隊が、
As rescue workers
チリの、
in Chile
救出を続ける中、
continue to free
33人の作業員の、
the 33 miners
地下に閉じ込められた、
trapped underground
2か月以上にわたって、
for more than two months,
最初の作業員が、
the first miner
地上に引き上げられた、
was raised to the surface
特殊なカプセルに入って、
in a special capsule
そして再会した、
to be reunited
家族と、
with his family
水曜日の未明に。
early Wednesday.
仕上げ読み ← 確認用にどうぞ!
First miner in Chile raised to surface
As rescue workers in Chile continue to free the 33 miners trapped underground for more than two months, the first miner was raised to the surface in a special capsule to be reunited with his family early Wednesday.
ニュースの背景
~CNN Japan より引用~
チリ救出現場、2人目はお土産持参で帰還
現場で現地時間13日午前0時すぎ(日本時間同日正午すぎ)、地下に閉じ込められていた作業員33人のうち最初の1人目に続き、2人目が無事地上に帰還した。
1人目の救出に向けてカプセルは12日午後11時20分ごろ、救出担当の専門家を乗せて下降を開始。約17分後には地下坑道に到達した専門家がカプセルから降り立った。
続いて1番手の作業員フロレンシオ・アバロスさん(31)がカプセルに乗り込み、約20分で地上に引き上げられた。13日午前0時11分、アバロスさんが緑色のつなぎ姿でカプセルから降り立つと、待ち受けた人々から大きな歓声がわき起こった。
アバロスさんはまぶしい照明の中、妻子やピニェラ大統領と抱擁を交わした。しっかりとした足取りで助けを借りずに歩き、救出チームのメンバーに感謝を示した後、健康診断のため担架で別室へ運ばれた。
編集後記
先ほど、チリ落盤事故の現場からの救出作業を生中継で見ました。最初の作業員を乗せたカプセルが地上に引き上げられ、中から元気な姿で出てこられたときは思わずぐっと胸がつまりました。
その後も作業が順調に進行しており、現時点で5人目の引き上げが終わったようです。このまま全員が無事救出されますように・・・。
ただ、今後については精神面で以下のような気になる指摘もあります。
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チリ政府は、一躍国家の英雄となった作業員たちに救出後最低6か月間の心理的サポートを提供すると約束している。家族との感動的な再会を果たした作業員たちを待っているのは、短期的ながらもセレブ扱いされるという新しい体験だ。
救出作業の支援のため9月から現地入りしている米航空宇宙局(NASA)の専門家は、救出された作業員たちが英雄扱いされるとメディアと社会の両方から大きなプレッシャーを受けるだろうと懸念する。実際、作業員たちが地下から引き上げられている現場には、世界中から数百人もの報道陣が殺到した。
チリ・カトリック大(Chile's Catholic University)の社会学者、レネ・リオス(Rene Rios)氏も、「メディアは彼らを押しつぶすだろう。テレビ局からのオファーが殺到し、作業員の中にはスター気取りになる者も出てくるかもしれない。しかしそうした状況は数か月しか続かない」と危ぐする。
カトリック大学の心理学者、エンリケ・チア(Enrique Chia)氏も、英雄扱いや地下体験でお金が手に入る状況はじきに終わることを作業員たちも悟るだろうと話している。
チア氏は、作業員たちが普通の生活に適応していく過程は容易ではなくリスクもあると指摘する。作業員たちは生存が確認されるまでの17日間、外部との接触が完全に絶たれていた。このような過酷な体験で精神的に強くなる人もいれば、打撃を受ける人もいるが、チア氏は「作業員たちの『事故前の生活』は終わった」と語り、33人全員に何らかの変化があるだろうと述べた。(AFPBB News より)
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過酷な体験で世界中の注目を集めた彼らが普通の状態に戻るのはやはり容易ではないようですね。ただ、想像を絶するようなつらい体験をされた分、たとえ時間がかかっても幸せな生活を手にしてほしいです。
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