日本の男性育休が増加【Paternity Leave Increases in Japan】
「2分で読めるやさしい英語ニュース」解説記事
経団連の調査によると、2022年の「男性の育児休業取得」が前年比18ポイント増の約半数に達しました。
が、中小企業では交代要員を確保できず、この制度を十分に活用できていないようです。
今週の「やさしい英語ニュース」では、このTopicをテーマに取り上げました。
英語の総合力が自然に身につく学習メニューになっていますので、Step1から順に進めていきましょう。
動画版【米国発音:リスニング&スピーキング☆英国発音:リスニング】
Step1:穴埋めディクテーション
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Paternity Leave Increases in Japan
A 2022 ①( ) nearly 50 percent of men took paternity leave, ②( ).. However, 80 percent of companies ③( ).
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▶満点取得者の割合と各設問の正答率
満点率 | Q1の正答率 | Q2の正答率 | Q3の正答率 |
15% | 82% | 76% | 18% |
▶最優秀賞(100点):5名【答案提出者の15%が満点】
Q1とQ2はケアレスミスがなければ、比較的楽に書き取れる問題です。が、基礎的な語彙や文法力がないと不正解になります。
Q3を「face」と現在形にして不正解になった人が非常に多いです。過去形「faced」とすべき理由を下記の「Step3」↓で解説しました。
「音だけで冠詞や時制を聞き分ける必要のある問題」は出していません。中級以上の文法力と読解力があれば正解できるはずです。
Step2:重要単語と語句
【説明を表示】paternity /pəˈtɜːrnɪti/(名)父親であること、父系
federation /ˌfɛdəˈreɪʃən/(名)連盟、連邦
significant /sɪɡˈnɪfɪkənt/(形)重要な、意義深い
previous /ˈpriːviəs/(形)以前の、前の
replacement /rɪˈpleɪsmənt/(名)交換品、代替品
Step3:和訳と解説
◆ Paternity Leave Increases in Japan
和訳) 日本の男性育休が増加
英文記事のタイトルでは進行中の出来事を現在形で表し、冠詞やbe動詞が省略される傾向があります。
また、短い単語を使用し、説明自体も簡略化されます。
通常の英文に直すと、以下のようになります。
”Paternity leave has increased in Japan.”
◆ A 2022 survey by the Japan Business Federation showed
和訳) 2022年の経団連の調査によると、
▶ A 2022 survey:「2022」は形容詞として直後の名詞「survey」を修飾しています。
▶ the Japan Business Federation:日本経済団体連合会(略して経団連)の英語名です。日本の大手企業を中心に構成された経済団体の名称です。固有名詞のため、各単語の頭文字を大文字で表記しています。
▶ showed:調査が2022年に行われ、「その結果を現在伝えていること」を示しています。
現在形の「shows」は、「調査結果が現在も有効であること」を示唆する場合に使われます。
語尾の音[d]と[z]を聞き取ることができれば、どちらを使用しているのかわかります。
◆ nearly 50 percent of men took paternity leave,
和訳) 50パーセント近くの男性が育児休業を取得し、
▶nearly 50 percent:「nearly」は副詞です。「nearly 50」は50という数字に少し足りないことを示しています。実際の数字は47.5%でした。
◆ a significant rise from the previous year.
和訳)前年と比べて大幅に増加した。
▶ a significant rise:「rise(増加)」は可算名詞です。ここでは「1つの顕著な増加」という意味で不定冠詞の「a」が必要です。
「a rise in A(名詞)=Aの増加・上昇」の形で覚えておきましょう。
例)There was a rise in temperature today.(今日は気温の上昇があった。)
▶ the previous year:「前年」という特定の年を指しているため定冠詞の「the」を使用します。この形でそのまま覚えておきましょう。
▶ a significant rise from the previous year:直前の 「nearly 50 percent of men took paternity leave」に対する補足説明です。
下記のように 「which is」を追加と、文法的にわかりやすくなります。
“A 2022 survey by the Japan Business Federation showed nearly 50 percent of men took paternity leave, which is a significant rise from the previous year.“
◆ However, 80 percent of companies faced challenges
和訳)しかし、企業の80パーセントが問題を抱えている、
▶ faced:この英語ニュースは「2022年に実施された調査結果の情報」であるため、過去形が適切です。
「faced」の語尾「d」(発音は無声音の[t])が止める音なので、現在形の「face」と同じように聞こえます。
が、文脈を判断する読解力があれば、現在形では意味が不自然になることがわかります。
▶ challenge :何かを成し遂げる際に直面する困難や問題、障壁を指しています。日本語の「チャレンジ」と意味が少し違うので注意しましょう。
◆ securing replacement staff.
和訳)代替要員の確保に。
▶ securing: 直前の名詞「challenges」を詳しく記述するための現在分詞として、この名詞を修飾しています。
▶staff: 集合名詞として使われるのが一般的で、従業員やスタッフ全体を指しています。この単語そのものが複数の人を指しているため、単数形で使用します。
「1名のスタッフ」を指す場合は、「a staff member」「one member of staff」のように表現します。
また、「staff /stæf/」と「stuff /stʌf/」を混同しないよう注意しましょう。
*staff : 一般的には「会社や組織で働いている人々」を指す集合名詞です。
例)Our staff is very kind.(私たちのスタッフはとても親切です。)
*stuff : 「一般的なモノ」を指す不可算名詞です。
例) I have a lot of stuff in my bag.(私のカバンにはたくさんの物が入っています。)
Step4:スラッシュ・リピーティング
【説明を表示】Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:オーバーラッピング&シャドーイング
【説明を表示】【速度:ややスロー】↑
【速度:ナチュラル】↑
Step8: 高速リスニング
【説明を表示】参考記事
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