パリのテロ攻撃が100人余りを犠牲に【Paris terror attacks claim over 100 lives】
こんにちは! やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Paris terror attacks claim over 100 lives
More than 100 people were killed in a series of terror attacks at several locations on Friday night in Paris, for which the Islamic State group claimed responsibility.
Step2:重要単語と語句
terror(名詞):恐怖、テロ行為
responsibility(名詞):責任
Step3:ミニ解説
◆ Paris terror attacks claim over 100 lives = パリのテロ攻撃で100人以上が犠牲に
英語ニュースのタイトルでは、最近起きた出来事を現在形で表すことがよくあります。
複数個所でテロが起きたことを強調するため、「attacks」と複数で示しています。ここでの動詞「claim」は「(事件や災害が)人の命を奪う」という意味になります。
「主語(事件や災害)/ claimed / 人数の数字 + lives」の形で使用します。
例)The car accident claimed five lives in the city.
その街で起きた自動車事故は5人の命を奪った。
◆ , for which the Islamic State group claimed responsibility = それに対してイスラム国集団が犯行声明を出した
関係代名詞の主格「which」の先行詞は直前の「Paris」ではなく、少しさかのぼって「terror attacks」を指しています。先行詞は必ずしも直前の単語ではないため、前後の文脈から解釈する必要があります。
「claim responsibility for A」で「A(事件など)の犯行声明を出す」という意味になります。これを「Aに対する責任を主張する」と直訳するとやや意味不明な日本語になりますので、訳し方を覚えておきましょう。タイトル部分の「claim」とは使い方が異なります。
「claim」には「主張する」という意味もありますが、和製英語の「クレーム」につられて「クレームをつける」と解釈しないように注意しましょう。「苦情・文句をいう」を動詞で表すときは「claim」ではなく、「complain」を使います。
例)He complained about the noises in his’s neighborhood.
彼は近所の騒音に苦情を言った。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Paris terror attacks / claim over 100 lives
More than 100 people / were killed / in a series of / terror attacks / at several locations / on Friday night in Paris, / for which / the Islamic State group / claimed responsibility.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Paris terror attacks claim over 100 lives
More than 100 people were killed in a series of terror attacks at several locations on Friday night in Paris, for which the Islamic State group claimed responsibility.
参考記事:毎日新聞
パリ同時多発テロ:実行犯に仏国籍ベルギー在住者の報道
過激派組織「イスラム国」(IS)が関与したとみられるパリ同時多発テロで、フランス検察当局は14日夜、一連の襲撃は3チームに分かれて、組織的に行われていたことを明らかにした。
死亡した実行犯は当初8人と伝えられていたが、7人としたうえで、逃亡している実行犯がいることを示唆した。
ベルギーメディアは、死亡した実行犯のうち2人はフランス国籍だが、直前までベルギーに住んでいたと報じた。
事件は複数の国にまたがる混成部隊が、周到に準備した大がかりな犯行との見方が強まっている。
編集後記
土曜朝の報道番組で第一報に接したパリ同時多発テロ。あまりの大惨事に絶句しました・・・。2001年9月11日のニューヨークでの悪夢を思い出してしまいます。
またしても過激派集団IS(イスラム国)の仕業らしいですが、罪もない一般市民を無差別攻撃する非道さに憤りを覚えます。
この影響で、フランスのボルドーで開催中だったフィギュアのグランプリシリーズが、前半のショートプログラムを終わったところで中止となる異例の事態に。
フリーで巻き返しをはかったパトリック・チャン選手はチャンスを理不尽に奪われたにもかかわらず、不平を一切こぼすことなく、テロ事件への憂慮と犠牲者への哀悼の意を口にしたそうです。
日本時間の日曜夜にロンドンで始まったテニスのATPツアーファイナルでは、開幕試合のジョコビッチ×錦織戦の前に黙とうが捧げられました。
結果はジョコの圧勝でしたが、現在、この人に勝てる選手はたぶん地球上にいないでしょうからまあしかたないです。
それよりも、試合後のインタビューで彼がテロ犠牲者への思いを自発的に語った場面を見て、フィギュアのチャン選手と同様、さすがに世界トップのアスリートだな、と感心しました。
普段、私たちが何気なく楽しんでいるスポーツ観戦やコンサート、レストランでの食事は、平和な生活が保障されてこそなんですよね。
最近、人々の平穏な日常がテロによって突然奪われる、という事件が世界各地で頻発しているのは悲しいことです。時間がかかっても、なんとか防止策を見つけなければなりませんね。
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