ミュンヘンの銃乱射、いじめへの報復【Munich shooting:Revenge for bullying】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1>> 英語ニュース全体をリーディング
最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。
Munich shooting:Revenge for bullying
A teenage boy who gunned down nine people in Munich on Friday is reported to have plotted mass murder in revenge for being bullied at school. He used Facebook to lure his victims to a McDonald’s.
Step2>> 重要単語と語句
revenge(名詞):仕返し
plot(動詞):悪事をたくらむ
bully(動詞):いじめる
Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説
◆ A teenage boy who gunned down nine people in Munich on Friday
= ミュンヘンで金曜日に9人を射殺した10代の少年
関係代名詞節を含むこの部分全体が英文の主語となります。
「gunn down(撃ち殺す)」は物騒な表現ですね。「gunned down nine people」を「shot nine people dead」と置き換えてもOKです。
「Munich」は日本語の「ミュンヘン」と綴り、発音が異なるので注意しましょう。英語圏以外の国名、地名の英語表記には日本語と異なっているものがかなりあります。
例)ドイツ:Germany 北京:Beijing
◆ is reported to have plotted mass murder in revenge for being bullied at school
= 学校でいじめられた仕返しとして大量殺人をくわだてたと報道されている
「be reported to have + 過去分詞 」=「~したと報道(報告)されている」という表現です。既に起こった過去の出来事を現在報道(報告)している場合に使用します。
「in revenge for」=「~の仕返しとして」となり、前置詞の後に名詞か動名詞が入ります。
◆ lure his victims to a McDonald’s
= 犠牲者たちをマクドナルドに誘い出す
マクドナルドの英語表記にご注意。日本語の感覚でつい「McDonald」としてしまいそうですが、「McDonald’s」となります。
また、これを日本語風に「マクドナルド」と発音すると英語圏ではまず通じません。
Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう
英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。
Munich shooting:Revenge for bullying
A teenage boy / who gunned down nine people / in Munich on Friday / is reported / to have plotted mass murder / in revenge / for being bullied at school. / He used Facebook / to lure his victims / to a McDonald’s.
Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう
スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。
<和訳例> ミュンヘンの銃乱射、/ いじめへの報復
10代の少年が、/ (彼は)9人を射殺した、/ ミュンヘンで金曜日に、/ 報道されている、/ 大量殺人をくわだてたと、/ 仕返しに、/ 学校でいじめられたことへの。/ 彼はフェイスブックを使用した、/ 犠牲者たちを誘い出すため、/ マクドナルドに。
Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう
今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。
<解答をチェック!>
ミュンヘンの銃乱射、
Munich shooting
いじめへの報復
Revenge for bullying
10代の少年が、
A teenage boy
(彼は)9人を射殺した、
who gunned down nine people
ミュンヘンで金曜日に、
in Munich on Friday
報道されている、
is reported
大量殺人をくわだてたと、
to have plotted mass murder
仕返しに、
in revenge
学校でいじめられたことへの。
for being bullied at school.
彼はフェイスブックを使用した、
He used Facebook
犠牲者たちを誘い出すため、
to lure his victims
マクドナルドに。
to a McDonald’s.
Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう
最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。
Munich shooting:Revenge for bullying
A teenage boy who gunned down nine people in Munich on Friday is reported to have plotted mass murder in revenge for being bullied at school. He used Facebook to lure his victims to a McDonald’s.
参考記事: ニュースの背景知識を深めよう ~産経ニュース より~
偽の投稿で誘い出し犯行か 容疑者に計画性
ドイツ南部ミュンヘンのショッピングセンターで22日発生した銃乱射事件で、現場近くで自殺した容疑者の男がフェイスブックで他人になりすまして投稿し、現場のファストフード店に若者らを誘い出そうとした疑いがあることが分かった。警察は計画的犯行とみて捜査している。デメジエール内相が23日明らかにした。
DPA通信によると男はアリ・ダビド・ソンボリ容疑者(18)。フェイスブックでは少女のユーザー名で、同センター近くのマクドナルドに「今日の午後4時までにおいで。高すぎなければ、好きな物をおごるよ」などとするメッセージが投稿された。警察はアカウントをハッキングしたとみている。
編集後記
最近、世界各地で凶悪なテロ事件が起きているため、先週末にミュンヘンの銃乱射事件を知ったときは(またか・・・)とげんなりでした。
が、この事件はどうもISがらみではないようですね。どちらにしても悲惨な結果に変わりはないですが。
自殺した犯人は「学校で繰り返しいじめを受けたことを恨んで大量殺人を計画した」とのこと。元は彼をいじめた側が悪いんでしょうけど、なんでそういう極端な発想になるんでしょう。
日常生活で不満がうっ積して殺人を計画するというこのパターン、日本でも時おり見られるだけに心配な傾向です。
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