より多くの10代が夏休みの後に自殺【More teens commit suicide after summer holidays】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】More teens commit suicide after summer holidays
A government survey shows that more students aged 18 or younger commit suicide on September 1 than any other day of the year. Some teenagers succumb to the pressure of returning to school life after long summer holidays.
Step2:重要単語と語句
teen(名)10代の若者
commit suicide:自殺する
succumb to:~に屈する、~に負ける
Step3:ミニ解説
◆ A government survey shows = ある政府の調査は示している
冒頭の不定冠詞「A」は名詞「survey(調査)」にかかっています。「government(政府の)」は名詞が形容詞の役割を果たし、「survey」を修飾しています。
「survey」は本文中に初めて登場しているので、いきなり定冠詞「the」で「その調査」と特定せず、最初は不定冠詞「A」で「ある調査」と表現します。2回目以降に「the」を使用します。
◆ more students aged 18 or younger commit suicide on September 1 than any other day of the year = より多くの18歳以下の生徒が、1年の他のどの日よりも9月1日に自殺する
「18歳以下の生徒」=「students aged 18 or younger」となっている点にご注意。「students younger than 18」は「18歳未満の生徒たち」という意味になり、18歳は含まれません。
「aged」は形容詞で、ここでは「~の年齢の」を表します。「students」の後に関係代名詞節「who are」を補って解釈します。
この英文は比較級ですが、「more … than any other …」は次のように最上級に書き換えることができます。
The most students aged 18 or younger commit suicide on September 1 of all days of the year.
18歳以下の生徒が最も多く自殺するのは、1年の全ての日々のうち9月1日である。
◆ Some teenagers succumb to the pressure of returning to school life = 学校生活に戻るという重圧に屈するティーンエイジャーもいる
冒頭の形容詞「Some」は「全体の中には~もある」というニュアンスで、ここでは「そういう生徒もいる」という意味です。
「teen」と「teenager」は厳密には13歳(thirteen)から19歳(nineteen)までの若者を指し、「teen」がつかない11歳(eleven)と12歳(twelve)は含まれません。この本文では主に中高生を表しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】More teens commit suicide / after summer holidays
A government survey shows / that more students / aged 18 or younger / commit suicide on September 1 / than any other day of the year. / Some teenagers succumb to the pressure / of returning to school life / after long summer holidays.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】More teens commit suicide after summer holidays
A government survey shows that more students aged 18 or younger commit suicide on September 1 than any other day of the year. Some teenagers succumb to the pressure of returning to school life after long summer holidays.
参考記事: 東洋経済オンライン
“9月1日”始業式の日に自殺する子どもたち
多くの地域で夏休みが終わり、新学期が始まる9月1日。その日が恐怖でしかない子どもたちが、自ら命を絶つ。いわゆる“9月1日問題”。
データが明らかになったのは2015年のこと。原因や動機には学業不振や家庭問題、学校や友人関係などがあり、文部科学省の担当者は「これらの問題が複合的に重なったことが考えられる」と推測する。
その中でも特に深刻なのがいじめを受けている子どもたちだ。
不登校や引きこもりなどの情報交換や交流などを目的とした『不登校新聞』の石井志昴編集長は、子どもたちのギリギリの状況を説明する。
「夏休みが終わる数日前から学校に行くか、死ぬかの選択を迫られているんです。始業式が近づくと、いじめで苦しんだ1学期のことを思い出し、恐怖感が高まっていきます。その恐怖から逃げたい、と自ら死を選ぶのです」
編集後記
「夏休み明けに子供の自殺が最も多い」というのは、学校生活の問題点を浮き彫りにしている気がします。通常の週末でも日曜の夕方に憂鬱になることがありますが、「学校に行くより死んだほうがまし」というのは深刻です。
自殺予防の呼びかけやキャンペーンが積極的に行われているようなので、少しでも効果があることを願いたいです。
級友からいじめを受けるなど死ぬほどつらい思いをしているなら、当面は「学校に戻らなくてもよい」という選択肢を与えるのが自殺抑止につながるのでは、と個人的には感じます。
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