【Topic45】3:シラブルと強弱リズム
過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!
今回は、ディクテーション課題を「シラブルと強弱リズム」の観点から分析していきます。
【Day3:シラブルと強弱リズム】
英語のリスニング力を上げるには、単語のシラブル数を正確に把握するのが非常に重要です。
シラブル(=音節)とは「ネイティブが1拍で発音する音のカタマリ」を指しており、「1つの母音=1シラブル」となります。
2シラブル以上の単語には強勢を置く母音があるため、その部分を目立たせて「強く長くはっきりと」、強勢のない母音を「弱く短くあいまいに」読むと、自然な強弱リズムになります。
詳しい解説ページはこちら >> 単語のシラブル(音節)と強弱リズム
また、英文を読むときは、原則として重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。
「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。
本日のExercise
課題Topicの中から、次の例)の要領で単語の「シラブル数」と「強弱リズム」を分析してください。
例)discover [diskʌ́vər] ⇒ dis-cov–er = ♪♪♪ (タ・ター・タ)
※辞書の強勢記号(/)を調べると、単語のどの部分を強く読めばいいのか確認できます。
* シラブル数 ⇒ 赤色の母音が3つ = 3拍で発音 = 3シラブル
* 強弱リズム ⇒ タ・ター・タ = 2番目の cov を強く発音 = 「ター」で表示
出題する単語のリストはこちらです。
1)streak 2)prodigy 3)opponent 4)unbeaten 5)debut
■ヒント:単語の読み上げ音声
答案が完成したら自己採点してみましょう。
・・・いかがでしたか?
「シラブル数」が5問 +「強弱リズム」が5問= 設問数が全部で10個ある と考えて、間違い個数が2個以内なら合格です。
発展学習
下記のテキストは、英文音声の発音を「強勢のある母音」「音の連結」「子音の脱落」の観点から分析したものです。
■赤色の大きな文字:強勢のある母音
■下線:音の連結
■( ):子音の脱落
Historic winning streak of shogi prodigy ends a(t) 29
A record-breaking winning streak by a teenage shogi prodigy ended on Sunday with his first officia(l) loss to a 22-year-old opponent. The junior high school student had extended his unbeaten streak to 29 since his pro debut in December, causing a nationwide sensation.
発音分析を参考にしながら音声を再生し、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を練習してみましょう。
■オーバーラッピング(overlapping):テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら
■シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、テキストを見ないで影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら
ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで音読を反復してくださいね。
本日の課題は以上です。お疲れさまでした!
以上、3回にわたってリスニング編の通訳式トレーニングをお届けしました。
「英語は科学であり、音楽である」というのが私の考えです。
“通じる英語発音と聴き取れる耳”・・・この2つをまとめて手に入れるために、今後も通訳式トレーニングを一緒に続けていきましょう!
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