【Topic35】4:英文の強弱リズム
過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!
今回は、ディクテーション課題を「英文全体の強弱リズム」の観点から分析していきます。
【Day4:英文の強弱リズム】
ひとつひとつの単語の発音に強弱リズムがあるのと同様、英文を読むときも明確に強弱の差をつけて発音します。
一般的に、重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。
「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。
※ただし、英文の単語の並び順や読み手の意図によっては内容語を弱く、機能語を強く読む場合もあります。
本日のExercise
今週のディクテーション課題の一部を使って、英文の強弱リズムを分析します。
下記の各パートごとに「機能語」を見つけて抜き出してみましょう。
ヒント: 右側の数字がそれぞれ機能語の個数です。
1) Japan introduced its first plea bargaining system on Friday :2
2) that allows prosecutors to promise leniency to suspects or defendants :4
3) in exchange for information on corporate crimes. :3
機能語を選んだら、解答を確認してみましょう。
・・・いかがでしたか。間違い個数が1個以内ならOKです。
なぜ、わざわざ「機能語」を見分ける必要があるのかというと、日本人はこれらを「強くはっきり発音する」傾向があるからです。
特に、日本語なまりの強い英語を話す人は、ほぼ全員がこれに当てはまります。
機能語を読むときは力まず、脱力した状態で「弱く速くあいまいに」発音すると英語らしいリズムに近づきます。
発展学習
下記のテキストは、課題Topicの英文の「内容語」のうち、強勢のある母音を[ ]で囲んだ大きな赤い文字で示したものです。
機能語とは逆に、これら強勢のある母音を「強く長くはっきりと」発音すると自然な強弱リズムになりますよ。
※実際は全ての内容語を強く発音するとは限らず、語順や速度に影響されて一部の単語が弱化することもあります。
Jap[a]n introd[u]ces pl[ea] b[a]rgains for c[o]rporate cr[i]mes
Jap[a]n introd[u]ced its f[i]rst pl[ea] b[a]rgaining s[y]stem on Fr[i]day that all[ow]s pr[o]secutors to pr[o]mise l[e]niency to s[u]spects or def[e]ndants in exch[a]nge for inform[a]tion on c[o]rporate cr[i]mes. [U]nlike in the U.[S]., they cann[o]t pl[ea]d g[ui]lty to their [ow]n ch[a]rges for a sh[o]rter s[e]ntence.
音声ファイルを再生し、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を練習してみましょう。
■オーバーラッピング(overlapping):テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら
■シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、テキストを見ないで影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら
ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで音読練習を反復してくださいね。
本日の課題は以上です。お疲れさまでした!
次回は、英文の意味の区切りごとに日本語から瞬時英訳していく「反訳トレーニング」を取り上げます。どうぞお楽しみに!
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