【Topic02】2:シラブルと強弱リズム
過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!
さて、今回からいよいよ「読めば理解できる英文を聴き取れなかった」場合の対策です。
【Step2-1:単語のシラブル】
英語のリスニング力を上げるには、単語のシラブル数を正確に把握するのが非常に重要です。
シラブル(syllable)とは「ネイティブが1拍で発音する音のカタマリ」のことで、日本語では音節(おんせつ)と呼んでいます。
「1つの母音=1シラブル(音節)=1拍で発音する音のカタマリ」なので、母音の数で「その単語を何拍で発音すればいいのか」わかります。
シラブルの詳しい解説ページはこちら >> 単語のシラブル(音節)
Exercise 1
次の各単語の音声を聴き、発音する母音の位置とシラブルの数を考えてみましょう。
※連続する母音のシラブルが分かれている箇所は「·」マークで区切っています。
folk(形)民間起源の
ritu·al(名)儀式
de·ity(名)(多神教の)神
intangible(形)無形の
heritage(名)遺産
rural(形)田舎の
community(名)地域社会
evil(形)邪悪な
英単語を発音するときは、シラブルに合わせて「パン、パン」と手拍子を取るとリズムがつかめます。
【Step2-2:単語の強弱リズム】
単語をシラブル通りのリズムで発音できたら、今度は単語の強弱リズムに注目しましょう。
シラブル数が合っていても、強く発音する位置がずれていると外国人に通じない可能性があるからです。
2シラブル以上の単語には、必ず強勢を置く母音があり、その部分を目立たせて「強く長くはっきりと」発音します。
同時に、強勢のない母音は「弱く短くあいまいに」読むと英語らしいリズムになります。
強弱リズムの詳しい解説ページはこちら >> 単語の強弱リズム
Exercise 2
次の各単語の音声をもう一度聴き、今度は単語の強弱リズムを考えてみましょう。
※2シラブル以上の単語は音節の切れ目を「·」マークで区切っています。
folk
rit·u·al
de·i·ty
in·tan·gi·ble
her·i·tage
ru·ral
com·mu·ni·ty
e·vil
日本語は強弱の差をあまりつけない言語なので、日本人は「弱い発音」を強めに発音する傾向があります。
「dis-cov-er(タ♪ タ♪ タ♪)」と一定のリズムで淡々と発音しないよう注意してください。
英単語を発音するときは、強勢を置く箇所を常に意識して緩急の差を目立たせるようにしましょう。
なお、単語のシラブルと強弱リズムを理解する作業は、この後、1日あけて英語ニュースの本文を分析するときに必要になりますので、しっかり理解しておいてください。
明日は「母音と子音のリンキング」など、リスニングの上達に不可欠な「英語の発音ルール」を分析します。
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