【Topic01】4:英文の強弱リズム
過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!
さて、今回はリスニング対策の仕上げとして「英文全体の強弱リズム」を分析します。
【Step4:英文の強弱リズム】
ひとつひとつの単語の発音に強弱リズムがあるのと同様、英文を読むときも明確に強弱の差をつけて発音します。
一般的に、重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。
「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。
※ただし、英文の単語の並び順や読み手の意図によっては内容語を弱く、機能語を強く読む場合もあります。
また、英文の強弱リズムのページで説明しているように、英文を音読するときは「強く発音する単語」から次の「強く発音する単語」までの間隔がほぼ一定になります。
これを今回の英語ニュースの音声にあてはめると、次のようになります。
まず、太字が強く読まれている単語(主に内容語)で、赤が母音にあたる文字です。
さらに、一番強く発音する母音を大きな文字で示しています。
つまり、この英語ニュースの音声では、大きな文字の母音から次の大きな文字までの時間がほぼ等間隔で発音されています。
※ 長い英文のときは、リズムを整えるために一部の内容語が弱く発音されることがあります。
【ポイント解説】
※「pay」などの二重母音は1シラブル=1拍とカウントします。
※「Seattle」は「Se·at·tle(3シラブル)」となり、「e」と「a」は分けて発音します。
※「store (stɔr)」「smart (smɑrt) 」は母音から「r」に変化するパターンで、「ɔr」や「ɑr」で一拍となります。が、「r」を発音しないこともあるため、母音に入れなくてもOKです。
Exercise 1
上のスクリプトを見ながら英語ニュースの音声を再生し、大きな文字の母音に合わせて「パン、パン、パン」と手拍子をとってください。
途中でリズムが狂ったり手拍子が合わなくなったら、強く読む母音の位置を確認してもう一度やり直しましょう。
Exercise 2
ほぼ等間隔のリズムで手拍子が打てるようになったら、今度は、音声を使ってリピート練習をしてみましょう。
下記のテキストでは、既に学習した「子音+母音の連結」などの発音ルールを追加し、おおまかな意味の切れ目にスラッシュ「/」を入れています。
このスラッシュの区切りごとに音声を再生し、次の点に注意しながらゆっくりリピートしてください。
慣れてきたら、リピートの速度を少しずつ上げてナチュラルスピードに近づけましょう。
発展学習
お疲れさまでした! さらに余力のある方は、リピーティング練習の後、次のような通訳トレーニングにもぜひ挑戦してくださいね。
■オーバーラッピング(overlapping):テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。
>> 詳しい解説ページはこちら
■シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です。
>> 詳しい解説ページはこちら
ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで通訳トレーニングを反復すると、自然な英語に近づいていきますよ。
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