自民党が党員用の失言防止マニュアルを作成【LDP creates anti-gaffe guide for its members】
反復用:動画で通訳トレーニング
Step1:全体リーディング
【説明を表示】LDP creates anti-gaffe guide for its members
The ruling Liberal Democratic Party distributed a notice to its lawmakers advising them to watch their mouths when speaking in public following a series of verbal blunders that led to the resignations of some cabinet ministers.
Step2:重要単語と語句
gaffe(名)失言
distribute(動)配布する
notice(名)通知
lawmaker(名)国会議員
verbal(形)口頭の
blunder(名)失策・失態
resignation(名)辞任
cabinet(名)内閣
Step3:ミニ解説
◆ LDP creates anti-gaffe guide for its members 自民党が党員用の失言防止マニュアルを作成
英文記事のタイトルでは直近の過去の出来事を現在形で表し、冠詞やBe動詞を省略する傾向があります。
通常の英文に直すと以下のようになります。( )が変更・補足した箇所です。
LDP create(d) (an) anti-gaffe guide for its members.
「LDP」は「the ruling Liberal Democratic Party(自由民主党)」の頭文字を取った略称です。
「anti」は「反~」「対~」を表す接頭辞です。何かに対する「反対」や「対策」を表すときに使用します。
「guide」は「指示書」という意味ですが、日本語のメディア報道に合わせて「マニュアル」と訳しています。
◆ The ruling Liberal Democratic Party 与党の自由民主党が
形容詞「ruling(与党の)」は「governing」と表現してもOKです。
「opposition(野党の)」と対にして覚えておきましょう。
例)opposition parties(野党陣営)
◆ advising them to watch their mouths 言葉を慎むよう彼らに助言する内容の
「advising them」=「which advised them」となります。
関係代名詞の主格「which」の先行詞は前述の名詞「notice(通知)」です。
「watch one’s mouth(言葉遣い・物の言い方に注意する)」は命令文で使うことの多い表現です。
◆ when speaking in public (彼らが)公の場で発言する際に
この部分は「when they speak in public」と表現してもOKです。
「接続詞」の後の主語を省略した場合は動詞が現在分詞に変形します。
◆ that led to the resignations of some cabinet ministers (そのことが)数人の閣僚の辞任につながった
関係代名詞の主格「that」の先行詞は直前の「verbal blunders(失言)」です。
ここでの「some」は「幾人かの」というざっくりしたニュアンスで使用しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】LDP creates anti-gaffe guide for its members
The ruling Liberal Democratic Party / distributed a notice to its lawmakers / advising them to watch their mouths / when speaking in public / following a series of verbal blunders / that led to the resignations of some cabinet ministers.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】LDP creates anti-gaffe guide for its members
The ruling Liberal Democratic Party distributed a notice to its lawmakers advising them to watch their mouths when speaking in public following a series of verbal blunders that led to the resignations of some cabinet ministers.
参考記事:Tokyo Web
自民が失言防止マニュアル 災害、LGBT分野など注意喚起
自民党は今夏の参院選を前に、所属議員や候補者による演説中の失言を防ぐため、注意事項をまとめた文書を党内に配布した。
歴史認識や性的少数者(LGBT)に関する個人的見解などは「表現が強くなる傾向がある」と指摘し、発言をコントロールするよう促す内容だ。
文書は党組織運動本部遊説局が作成したA4一枚の電子データで、今月十日に配布した。
発言は「一部が切り取られ報道」されると注意喚起し、記事の見出しに使われやすいジャンルとして(1)歴史認識、政治信条(2)ジェンダー(性差)・LGBT(3)事故や災害(4)病気や老い(5)受けを狙える雑談口調の表現-の五分野を挙げた。
編集後記
政治家の失言は与野党を問わず発生していますが、与党議員の場合は政権運営にかかわるので注目されやすいですね。
今回の失言防止マニュアルに対しては「(内容があたりまえすぎて)レベルが低い」という批判も出ているようです。
それでも、一般常識からズレた失言がたびたび物議をかもしている以上、何もないよりはいいのかもしれません。
このマニュアルの効果があったかどうかは、しばらく様子見です。
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