女子高生が頭髪の黒染めを強要したとして大阪府に訴訟 【High school girl sues Osaka Prefecture for forcing her to dye hair black】

こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step1:全体リーディング

【説明を表示】

High school girl sues Osaka Prefecture for forcing her to dye hair black

An 18-year-old girl sued Osaka Prefecture in September after her public high school repeatedly forced her to dye her naturally brown hair black to follow its rule. The school also has a policy banning hair coloring.

Step2:重要単語と語句

sue(動)訴える

force(動)強要する

dye(動)染める

ban(動)禁止する

Step3:ミニ解説

◆ An 18-year-old girl sued Osaka Prefecture in September = 18歳の少女が9月に大阪府を訴えた

「18-year-old(18歳の)」が形容詞句として名詞の「girl」を修飾しています。「year」の部分が単数形になることに注意しましょう。

◆ after her public high school repeatedly forced her to dye her naturally brown hair black = 彼女の公立高校が、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう繰り返し強要した後、

「force A to B」=「A(人)にBすることを強要する」となり、Aには名詞が、Bには動詞の原形が入ります。ここでは「A=her(彼女に)」「B=dye(染める)」ですね。

「dye A B」=「AをBに染める」となり、Aには目的語(名詞)、Bには補語(状態を表す形容詞)が入ります。ここでは「A=her naturally brown hair(彼女の生まれつき茶色い髪)」「B=black(黒い)」です。

「dye(染める)」は「die(死ぬ)」と同じ発音で綴りが違う点に注意しましょう。また、副詞の「naturally(自然に)」は形容詞の「brown(茶色い)」を修飾しています。

◆ The school also has a policy banning hair coloring = その学校にはまた、毛染めを禁止するという方針がある

動詞「ban(禁止する)」のing形が後ろから「policy」を修飾しています。

また、「coloring」は「着色、染めること」を表す名詞です。日本語でもカタカナで「カラーリング」といいますね。

Step4:スラッシュ・リーディング

【説明を表示】

High school girl sues Osaka Prefecture / for forcing her to dye hair black

An 18-year-old girl sued Osaka Prefecture / in September / after her public high school repeatedly forced her / to dye her naturally brown hair black / to follow its rule. / The school also has a policy / banning hair coloring.

Step5:サイトトランスレーション

【説明を表示】
和訳例を確認

女子高生が大阪府に訴訟、/ 頭髪の黒染めを強要したとして

18歳の少女が大阪府を訴えた、/ 9月に、/ 彼女の公立高校が繰り返し彼女に強要した後、/ 生まれつき茶色い彼女の髪を黒く染めるよう、/ 校則に従うため。/ その学校にはまた、方針がある、/ 毛染めを禁止するという。

Step6: 反訳トレーニング

【説明を表示】
解答をチェック!

女子高生が大阪府に訴訟、
High school girl sues Osaka Prefecture

頭髪の黒染めを強要したとして
for forcing her to dye hair black


18歳の少女が大阪府を訴えた、
An 18-year-old girl sued Osaka Prefecture

9月に、
in September

彼女の公立高校が繰り返し彼女に強要した後、
after her public high school repeatedly forced her

生まれつき茶色い彼女の髪を黒く染めるよう、
to dye her naturally brown hair black

校則に従うため。
to follow its rule.

その学校にはまた、方針がある、
The school also has a policy

毛染めを禁止するという。
banning hair coloring.

Step7:スピード音読

【説明を表示】

High school girl sues Osaka Prefecture for forcing her to dye hair black

An 18-year-old girl sued Osaka Prefecture in September after her public high school repeatedly forced her to dye her naturally brown hair black to follow its rule. The school also has a policy banning hair coloring.

参考記事: 東洋経済オンライン

「頭髪指導で不登校」になった女子高生の悲劇

「頭髪指導に従えないなら授業は受けられない。黒染めするか、学校をやめるか選べ」

昨年9月、大阪府立懐風館高校(羽曳野市)の教諭は当時2年生のA子さんに告げた。教諭からの度重なる頭髪指導にストレスは限界だった。

「もう嫌や!?黒染めはしたくない!?地毛が茶色いだけで、なんでこんな目にあわなあかんの!?」

それ以来、A子さんは学校に通えないままだ─。

生まれつき髪の毛が茶色かったA子さんに学校は「ルールだから」と、写真撮影日など入学式の前から黒染めを強要。度重なる頭髪指導で精神的苦痛を受け、不登校になったと、大阪府に対し裁判を起こした。

慰謝料など約220万円の損害賠償を求める訴状を今年9月、大阪地裁に提出、第1回口頭弁論が10月27日に開かれた。府側は「学校の指導は適切」と、請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示している。

編集後記

今回の英語ニュースの元ネタは最新記事ではありませんが、いまだに議論が続いている身近な問題なので取り上げました。

今の公立高校で(しかも私の地元の大阪府で)、こんな旧態依然とした校則がまかり通っていることが驚きです。東京五輪を控えて来日外国人も増えている中、学校現場の現状を日本人としてどう説明したらよいのでしょうね。

このニュースは英文メディアでも衝撃をもって伝えられています。多国籍文化の国では理解しがたい事態なのでは、と感じます。

私の時事英語教室でも、ディスカッションのテーマに近々取り上げる予定です。

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