政府がカメラマンのシリア渡航を阻止【Government stops photographer from traveling to Syria】

こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

反復用:動画で通訳トレーニング

Step1:全体リーディング

【説明を表示】

passport-iconGovernment stops photographer from traveling to Syria

Following the grisly murders of two Japanese hostages, the Foreign Ministry on Saturday confiscated the passport of a freelance photographer who planned to travel to Syria later this month.

Step2:重要単語と語句

grisly(形容詞):ぞっとするような
hostage(名詞):人質

confiscate(動詞):没収する

Step3:ミニ解説

◆ Following the grisly murders of two Japanese hostages = 日本人の人質二人の陰惨な殺害を受けて

前置詞「following」は「~を受けて、~に続いて」を意味し、単なる時間の経過というよりも、ある出来事の影響を受けて何かが起こったときによく使われます。

この場合は「日本人人質の殺害」という事態に影響されて、外務省が渡航禁止命令を出したという流れになります。

「Following」を同様の意味の「In the wake of」に置き換えることもできます。

◆ a freelance photographer who planned to travel to Syria later this month = 今月中にシリア渡航を計画していたフリーのカメラマン

「later this month」は日本語に訳しにくい表現です。「late this month」が「今月後半に」「今月末に」となるのに対し、「later」と比較級となっている点にご注意。

「later this month」は「2月上旬という現時点よりも後の日程で、かつ今月のうちに」という意味なので、「今月中に」と訳しています。

必ずしも月末を指すとは限らず、例えば2月7日から2月15日を指している場合も「later this month」となります。

Step4:スラッシュ・リーディング

【説明を表示】

Government stops photographer / from traveling to Syria

Following the grisly murders / of two Japanese hostages, / the Foreign Ministry on Saturday / confiscated the passport / of a freelance photographer / who planned / to travel to Syria / later this month.

Step5:サイトトランスレーション

【説明を表示】
和訳例を確認

政府がカメラマンを阻止、/ シリア渡航から

陰惨な殺人を受けて、/ 二人の日本人人質の、/ 外務省は土曜日、/ 旅券を没収した、/ フリーのカメラマンの、/ 計画していた、/ シリアへの渡航を、/ 今月中に。

Step6: 反訳トレーニング

【説明を表示】
解答をチェック!

政府がカメラマンを阻止、
Government stops photographer

シリア渡航から
from traveling to Syria


陰惨な殺人を受けて、
Following the grisly murders

二人の日本人人質の、
of two Japanese hostages,

外務省は土曜日、
the Foreign Ministry on Saturday

旅券を没収した、
confiscated the passport

フリーのカメラマンの、
of a freelance photographer

計画していた、
who planned

シリアへの渡航を、
to travel to Syria

今月中に。
later this month.

Step7:スピード音読

【説明を表示】

passport-iconGovernment stops photographer from traveling to Syria

Following the grisly murders of two Japanese hostages, the Foreign Ministry on Saturday confiscated the passport of a freelance photographer who planned to travel to Syria later this month.

参考記事:日テレNEWS24

シリア渡航、旅券返納命令…50代男性出国阻止

外務省は7日、イスラム過激派組織「イスラム国」の勢力圏があるシリア北部に渡航しようとした50歳代の新潟県在住の男性に対し、旅券(パスポート)の返納を命じ、受け取ったと発表した。

旅券法は、生命、身体、財産を保護するため、旅券返納を命じることができると定めているが、すべての国への渡航を制限することになるため、この理由での適用はなく、初の事例となった。

外務省は、イスラム国による日本人人質事件を踏まえ、今後もイスラム国の支配する地域への渡航については旅券の返納命令を出し、入国を阻止する方針だ。

返納命令に従わない場合、その旅券は失効する。

編集後記

パスポートの返納を命じられたカメラマンの男性は、「言論の自由を奪う行為だ」と外務省の対応を批判しているようです。

またその発言に対し、多くのネットユーザーが「無責任だ」と批判しています。

「人質になったら日本政府に迷惑をかけることを考えているのか」「どうしても取材したいなら、いっそ日本国籍を離脱すべき」と。

先日、テロリストの犠牲になった後藤健二さんがシリア入りを強行したことを、自民党の高村副総裁はあえて「蛮勇」と評していましたね。

3度におよぶ政府の警告を振り切って行ったのだから、まあそう言われてもしかたないかな、と思います。

今、後藤さんの生前の業績がメディアで繰り返し称賛されています。彼の著書は書店で飛ぶように売れ、図書館でも軒並み貸出し中で順番待ちになっているとか。

著書を通して戦地の現状が国民に広く伝わるのはジャーナリスト冥利に尽きるでしょうが、ご本人の無念の死と引き換えに一大ブームが訪れたのは皮肉ですね。

もっともっと長生きして活動を続けてほしかったです・・・。

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