政府が1ヶ月の残業の上限を決定【Government decides on monthly overtime limit】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Government decides on monthly overtime limit
The Japanese government reached a three-way agreement on Friday with business and labor leaders to limit monthly overtime work to less than 100 hours during busy periods.
Step2:重要単語と語句
overtime(形)時間外の、残業の
three-way(形)三者間の
agreement(名)合意
Step3:ミニ解説
◆ The Japanese government reached a three-way agreement…with business and labor leaders = 日本政府は労使代表との三者合意に達した
「reached an agreement with A」=「Aとの合意に達する」という表現です。「agreement」が母音で始まる単語なので不定冠詞は「an」となりますが、ここでは「three-way(三者間の)」という形容詞が挿入されているため、冠詞が「a」が入ります。
「three-way(三者間の)」の三者とは、具体的には日本政府、経団連、連合を指しています。
*経団連(Japan Business Federation):正式名称は日本経済団体連合会。日本商工会議所、経済同友会と並ぶ「経済三団体」の一つで、東証一部上場企業を中心に構成される。(コトバンクより引用)
*連合(Japanese Trade Union Confederation):正式名称は日本労働組合総連合会。日本の労働組合のナショナル・センター(中央労働団体)。(連合のサイトより引用)
◆ to limit monthly overtime work to less than 100 hours during busy periods = 繁忙期の1ヶ月の残業を100時間未満に制限するという
「limit A to B」=「AをBに制限する」となり、ここでは「A=overtime work(残業)」「B=less than 100 hours(100時間未満)」を指します。
ここでの「未満」という表現が重要で、「100時間」には達しないという意味なので「less than 100 hours」となります。もし「以下」なら「100時間」まで含まれるため、「up to 100 hours」と表現します。「100時間未満」と「100時間以下」の文言をめぐって、労使間の協議ではかなりモメたようです。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Government decides / on monthly overtime limit
The Japanese government / reached a three-way agreement on Friday / with business and labor leaders / to limit monthly overtime work / to less than 100 hours / during busy periods.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Government decides on monthly overtime limit
The Japanese government reached a three-way agreement on Friday with business and labor leaders to limit monthly overtime work to less than 100 hours during busy periods.
参考記事: 産経ニュース
繁忙期の残業100時間「未満」、政労使が合意 過労死遺族や野党の批判に配慮
政府、経団連、連合は17日、罰則付きの残業上限規制について合意し、政府の働き方改革実現会議に提示した。焦点だった繁忙期の残業上限をめぐり、単月100時間「未満」とする安倍晋三首相の要請を、「以下」にするよう主張していた経団連が受け入れた。
安倍首相は実現会議で「労使の上限までの残業を回避する努力を支援するため、労働基準法を改正して指針を定め、残業が100時間未満に至らなくても政府が助言、指導を行う制度を整備する」と述べた。
また、現行規制の適用除外となっている建設業や運輸業については「長年の慣行を破り、猶予期間を設けた上で、実態に即した形で規制を適用する方向としたい」と述べ、石井啓一国土交通相に引き続き業界団体と調整するよう指示した。
編集後記
繁忙期の残業の上限が「月100時間未満」という数字、どう思われますか。必ずしも「上限ぎりぎりまで働く」意味ではないにしても、こんな高い数字で過労死を防げるのかな、と疑問です。
最近、ブラック企業などという言葉をよく耳にしますが、高度経済成長期の労働環境はもっと過酷だったんでしょうね。
そういえばバブル時代、栄養ドリンクの「24時間働けますか」というビジネスマン向けのキャッチフレーズが流行したこともありました。
動画を検索したらやっぱりありました。時任三郎のこのCM、めっちゃなつかしいです・・・。メロディはなんとなく覚えていたものの、こんなにいろんなバージョンがあったとは!
リゲインCM【24時間戦えますか?】から時を経て【3,4時間戦えますか?】に変わった件
https://www.youtube.com/watch?v=qKukSd6Ydl8
冒頭に流れる威勢のいい軍歌調のCMがバブル絶頂期(1989年~)の作品、このシリーズがしばらく続いた後、女性のやさしい歌声の流れるバージョンがバブル崩壊後(1991年~)らしいです。世相をはっきり表していてちょっとせつないです。
CMの内容も時代と共に変化していったんですね。
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