デジタル・タトゥー【Digital Tatoo】
「2分で読めるやさしい英語ニュース」解説記事
このブログ記事では、「やさしい英語ニュース」の単語・表現・文法の詳しい解説を掲載しています。
また、音声と文字をセットにして、スピーキングとリスニングの訓練ができます。
動画版【米国発音:リスニング&スピーキング☆英国発音:リスニング】
Step1:穴埋めディクテーション
【説明を表示】【速度:ややスロー】↑
【速度:ナチュラル】
Digital Tattoo
A digital tattoo ①( ), such as images, text, and videos. ②( ), it’s nearly impossible to erase them, ③( ).
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今回は単語を文字で確認できる参考記事がなく、リスニング力が点数に反映された感じです。
▶最優秀賞(100点):9名【答案提出者の29%が満点】
▶満点取得者の割合と各設問の正答率
Q1は馴染みのない単語「indelible」のせいで正答率が低めでした。正解の人も、辞書で調べた方が多かったのでは?
Q2とQ3はやさしい設問だったので、中級以上のリスニング力があれば楽に正解できるはずです。
満点率 | Q1の正答率 | Q2の正答率 | Q3の正答率 |
29% | 42% | 77% | 68% |
Step2:重要単語と語句
【説明を表示】tattoo /təˈtuː/ (名)タトゥー、刺青
indelible /ɪnˈdɛlɪbəl/ (形)消すことのできない、不滅の
footprint /ˈfʊtˌprɪnt/ (名)足跡、影響範囲
Step3:和訳と解説
◆ Digital Tattoo
▶デジタル・タトゥー:「ネット上で情報が一度拡散されると、それを完全に消すのは難しい」という状況を、人間の肌に入れる「入れ墨(タトゥー)」に例えた表現です。
SNS上から投稿される画像・文字・動画などが含まれます。
たとえ元の投稿を削除しても、他の人にシェアされた複製データを全て追跡することが事実上不可能であることを示しています。
◆ A digital tattoo means the indelible online footprint,
和訳)デジタル・タトゥーは意味する、消去できないオンライン上の足跡を、
▶ A digital tattoo:「tattoo」は可算名詞です。ここでは特定の「デジタル・タトゥー」を指しているわけではなく、「この言葉の概念を一般的に説明している」ため、不定冠詞の「A」を使用しています。
▶ means:「refers to(〜を指している)=ややフォーマルな表現」やbe動詞の「is」に置き換えが可能です。
▶ the indelible online footprint:「デジタル・タトゥー」という特定の概念を定義しているため、「the indelible online footprint」と定冠詞を使用しています。
定冠詞「the」は「誰もがオンライン上に残す特定の種類の”足跡”」、つまり「デジタル・タトゥー」を指しています。
不定冠詞「an」を使用すると、「デジタル・タトゥー」の他にも「消せないオンラインの足跡」が存在する可能性を示し、意味がズレてしまいます。
このため、ここでは定冠詞「the」を使用するのが適切です。
▶ indelible :「消すことのできない」を意味する形容詞で、少々難易度の高い単語ですね。「in-」は「否定」を意味しています。
主にインクや記憶など、「物理的または象徴的に消去することが困難なもの」を表す形容詞として用いられます。
例)indelible ink(消せないインク)、an indelible impression(忘れられない印象)
英語の「delete」はラテン語の動詞「delere(破壊する)」 から派生した言葉です。「delible」が 「delete」 から直接派生したわけではありません。
「footprint」は通常、1単語として使用されます。直訳すると「足跡」ですが、比喩的に「影響」や「痕跡」を表す場合もあります。
「foot print」のように分けて書くのは一般的ではなく、意味がわかりにくくなって混乱を招く可能性があります。
また、この部分全体を「the permanent mark we leave online」や「the lasting impressions we leave on the internet」に言い換えることが可能です。
◆ such as images, text, and videos.
和訳)画像、文字、動画などの。
▶ text:ここでは、「デジタル・タトゥー」の一部としてオンライン上に残る「あらゆる種類の文字(投稿、記事など)」を指しています。
この文脈では、不可算名詞としての使用が一般的です。
◆ Once these are spread online,
和訳)これらが一度ネット上で拡散されると、
▶ Once:「いったん〜すると」という意味の接続詞です。「When, After, As」などと同様に、この後に「主語+動詞」が続きます。
▶ spread:ここでは「〜を広める」という他動詞(目的語が必要)の過去分詞であり、英文が受動態になっています。
「spread」は「spread, spread, spread」の不規則動詞です。
また、自動詞の「spread(広まる)」を使って「Once these spread online」とすることも可能です。
どちらも文法的に正しい表現ですが、他動詞のほうが、「人間が情報を拡散している」というニュアンスが強く出ます。
▶ online:「ネット上で、オンライン上で」という意味の副詞であるため、冠詞は付けません。
◆ it’s nearly impossible to erase them,
和訳)消去するのはほぼ不可能である。
▶ it’s:「it」は仮主語であり、「to erase them(消去すること)」を指しています。
▶ erase:「消去する」という意味の動詞です。この文脈では「delete(削除する)」への言い換えも可能です。
◆ much like a real tattoo.
和訳)まるで実際のタトゥーのように。
▶ much like:この「much」は副詞として、直後の前置詞「like」を強調する表現です。
全体として「非常に似ている」または「ほとんど同じ」という意味になります。
▶a real tattoo:「tattoo」は可算名詞です。また、綴りは「☓ tatoo」ではなく「◯ tattoo」です。Tが重なることに注意しましょう。
Step4:スラッシュ・リピーティング
【説明を表示】Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:オーバーラッピング&シャドーイング
【説明を表示】【速度:ややスロー】↑
【速度:ナチュラル】↑
Step8: 高速リスニング
【説明を表示】参考記事「ニュースで学ぶ現代英語」より
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