ウィルが平手打ち【ディクテーション#62】

英語ニュースの穴埋めディクテーション・クイズ

「通訳式やさしい英語ニュース」のディクテーション・クイズに挑戦して、リスニング力を客観的に測定しましょう!

次の英文の音声を耳で聞こえた通りに書き取り、答案を自己採点してください。

メルマガから答案を提出くださった方は、下記の解説動画をごらんください↓↓↓


“Slap heard round the world” steals spotlight at Oscars

At the 2022 Academy Awards, (    ) that (    ), but an incident in which Best Actor nominee Will Smith (    ) Chris Rock (    ) Smith’s wife.

解答を確認

“Slap heard round the world” steals spotlight at Oscars

At the 2022 Academy Awards, (it was not a film, actor or director) that (drew the most attention and media coverage), but an incident in which Best Actor nominee Will Smith (walked onstage and slapped comedian) Chris Rock (for making a joke about) Smith’s wife.

答案採点のチェックポイント

ディクテーション答案を採点し、間違いがあれば原因を分析しましょう。

1.単語や表現を知らなかった。▶ 新たな単語と表現を覚え、語彙を増やす

2.文法と英文構造を理解できなかった。▶ 文法を復習し、英文読解力を養う

3.読めば理解できる英文を聴き取れなかった。⇒ 発音分析で強弱リズムやルールを確認する

ディクテーション答案の添削

設問1)の解答と答案添削

答案事例

答案の正解)it was not a film, actor or director
不正解事例)it was not __ film, actor or director

▶「not a」のリンキングの聴き取り
▶名詞の羅列: 最初の名詞のみ冠詞を付ける用法

【補足解説】「A、B、または C」と名詞を羅列するとき
「A, B, or C」または「A, B or C」となる。
▶「it was not a film, actor, or director」も正解!

設問2)の解答と答案添削

答案事例

 答案の正解)drew the most attention and media coverage
 不正解事例)drew the most attention in media coverage

  ▶弱音の「and」: 語尾の止めるDは聞こえない
  ▶意味は「最大の注目メディア報道を集めた」

【補足解説】設問2)は難易度が高く、上級者でも迷う。

1)弱音の「and」と「in」が、ほぼ同じ音に聞こえる。

2)「drew the most attention in media coverage(メディア報道の中で、最大の注目を集めた)」⇒ 文法的には合っており、意味も通っている。

が、ここでは「メディア報道」以外の「SNS投稿や世間のウワサ」も含んだ「最大の注目」を意味しているため、「and」が正解となる。

 正解)drew the most attention and media coverage
 ▶「最大の注目メディア報道を集めた」 

 不正解)drew the most attention in media coverage
 ▶「メディア報道の中で、最大の注目を集めた」

>> 意味が違うことに注目!

設問3)の解答と答案添削

答案事例

答案の正解)walked onstage and slapped comedian
不正解事例)walked onstage __ slapped comedian

 ▶弱音の「and」の聴き落としに注意
▶2つの動詞をつなぐ接続詞「and」が必要

【補足解説】onstage(舞台上に)
1単語の副詞なので冠詞は不要
▶「
on stage」と2語に分けても正解

設問4)の解答と答案添削

答案事例

  答案の正解)for making a joke about
不正解事例)who making a joke about

  ▶「for + ing」:(平手打ちした)理由を表す表現
▶「who making」:動詞がなく文法的におかしい

英語ニュースのディクテーション・クイズ:解説動画

英語ニュースの音声付き版動画


今回の答案の集計結果

❏ 提出者:33名

❏ 最優秀賞:0名

❏ 優秀賞:15名

❏ 特別賞:4名

優秀賞、特別賞の皆さま、おめでとうございます!今回も多数のご提出ありがとうございました。

答案の分析が済んだら、ネイティブ音声を完全にコピーするつもりで音読を反復してくださいね。

得点そのものよりも、どこを間違えたのかを冷静に分析して弱点を補強するのが大事です。

今回の結果を、次回のディクテーション課題にぜひ生かしてください。

英語は科学であり、音楽である」というのが私の考えです。

“通じる発音と聴き取れる耳” – この2つを手に入れるために、トレーニングを一緒に続けていきましょう!

【クイズ答案の自己分析をやってみよう!】

ディクーション答案を提出した皆さん、後できちんと分析していますか?

動画解説を「受け身の姿勢でなんとなく見る」だけでは、たいした力はつきません。

「聴く力」を本気で伸ばしたいなら、自分の弱点を主体的に把握し、対策を錬る必要があります。

↑上記3つの観点から答案を分析し、コメント欄に投稿してください。

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ディクテーションとは、「英文を見ずに音声を聞いて、正確に書き取る訓練方法」です。

火曜15時の〆切までにQuiz答案を提出した方を対象に無料採点をおこない、不正解箇所から、リスニングや語彙・文法などの弱点を特定します!

穴埋めリスニングのディクテーション企画

ウィルが平手打ち【ディクテーション#62】”へ3件のコメント

  1. Yulka より:

    今回もありがとうございました。

    ①it was not a film, actor or director

    a film のあとにポーズがあるのは判断できていたものの、文法上コンマが付くことは知識不足でした。普段からのリーディング時に、コンマがあるからこそ意味が取れることには気づいているのですが、やはりまだまだアウトプットの訓練が足りないです。動画の最後に解説をして頂いてありがとうございました。

    特別賞ありがとうございました(笑)!ディクテーションは、微妙な「音色」を聴き分けることに似ていると思います。②はinと迷うというよりも、「mediaの前に何かふんわりした音が聴こえる」という感覚でandかなと判断しました…英語のスキルと少し違う角度ですが、、、正解で良かったです!

  2. Takashima より:

    設問2)の穴に見事に(?)はまって、and を in と書いてしまいました。

    今までにも and を in と聞き間違えたことは何度もあって、自分の間違いやすいパターンのひとつとして認識してはいたのですが、先生も動画でおっしゃっていたようにこの部分は文法と意味が通じたので、そこまでしつこく確認せずにスルーしてしまいました。他の弱音部分(特に冠詞)は意識して何度も聞いたのに…。

    耳がそこまで良くなくてどうしても「音そのもの」以外の知識(文法とか文脈とか辞書とか)の助けに頼ってしまうので、「実際の会話や討論だったら、もっとついていけないよね」といつも感じながらリスニングに取り組んでいます。

  3. Misha より:

    No.2、まんまと引っかかりました。実はinとしたものの、なんだかすっきりしなくて何度も聞いたんです。ですがinで意味が通じるので、結局気のせいかと思いました。draw media coverageという表現を知っていたらandまで気が回っていたかもしれません。単語1つで意味が大きく変わるのは怖いです。でも、だからこそ学ぶのは楽しいのですよね!

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