英文で読む【テレワーク時代の働き方改革】

2020年にコロナ渦の影響で本格的に始まった「テレワーク」という働き方。

これをきっかけに、日本企業に勤務する社員の意識が変化しているようです。

次回のディクテーション課題は、このTopicに関する英文記事を土台に出題する予定です。

英文記事で読み解く「テレワーク時代の働き方改革」

取り上げる「News on Japan」の英文記事はこちらです。

こちらは、類似テーマを扱った「ニューズウィーク日本版」の和文記事です。

※一定期間を過ぎると、記事が削除されている場合があるのでご了承ください。

今回は英文記事の一部を抜粋し、小見出しと冒頭2段落を読んでいきます。

英文読解の参考となるよう「和訳例」「語句の解釈」「ミニ解説」を入れています。

また、和訳は、英語の流れに沿って訳す「サイト・トランスレーション」形式にしました。

就活シーズンに一括採用される新卒者

Although Japan isn’t yet experiencing  / a U.S.-style “Great Resignation,” / a growing number of workers / are considering switching jobs / — nearly 9 million, / government data show.

Japan is in the midst of en masse hiring season, / when a wave of college graduates / join companies in formal ceremonies / after sweating through / the job-interview gantlet.:「News on Japan」 より

和訳例)日本はまだ経験していないが、/ アメリカ式の「大量退職時代」を、/ ますます多くの労働者が、/ 転職を検討している、/ つまり900万人近くが、/ 政府の調査によると。

日本は、一括採用シーズンの真っただ中である、/ その時期になると、大学新卒者が大挙して、/ 正式な式典で入社する、/ 切り抜けた後、/ つらい就職活動を。

語句の注釈

in the midst of(句)~の真っただ中で、en masse (句)集団で、sweat(動)あくせく働く、gantlet (名)苦しい状況

ミニ解説)「Great Resignation」とは、「世界の労働市場で、退職者が大量に出る状況」を表す表現です。

文末の「government data show」は、「according to government data(政府のデータによると)」に置き換えることができます。

「when a wave of college graduates」の「when」は、直前の先行詞「hiring season」を具体的に説明する関係副詞です。

分詞構文の現在分詞「sweating 」の主語は、前述の「a wave of college graduates」です。

日本企業の終身雇用と年功序列

While this year’s ritual / has a different look, / with COVID-19 forcing many companies / to scale back or go online, / the goal has long been the same: / to kick off / what was often a lifetime / devoted to one company. / In exchange for / long hours, / personal sacrifices and a prescribed career path, / employees would receive / job security, / a salary and status that rise with age, / and the honor of contributing to corporate glory. :「News on Japan」 より

和訳例)今年の儀式は、/ 異なった様相を見せているが、/ コロナウィルスが、多くの会社に強いる中、/ 規模縮小やオンライン化を、/ 目標は長年変わっていない。/ 開始することである、/ なりがちな人生を、/ 1つの会社に捧げることに。/ 引き換えに、/ 長時間労働、/ 私生活の犠牲や、規定の昇進経路と、/ 従業員は受け取る、/ 雇用保障に、/ 年功序列の給与と地位、/ そして、会社の成長に貢献する名誉を。

語句の注釈

ritual(名)儀式、devote(動)捧げる、prescribed(形)規定の、glory(名)栄光

ミニ解説)「with COVID-19 forcing many companies」の構造は、次の通りです。

「with + A(主語の働きをする名詞)+ B(動詞の働きをする現在分詞)」=「AがBしている状態で」となり、「A = COVID-19」「B = forcing」です。

この部分全体で「コロナウィルスが、多くの会社に強いる中」という意味を表します。

「a lifetime devoted to one company 」の部分は、「a lifetime (which was) devoted to one company」と( )の「関係代名詞の主格+Be動詞」を補い、「devoted」を受け身の過去分詞と解釈します。


かつて、日本企業の代名詞だった「年功序列」と「終身雇用」も、時代の流れで岐路を迎えているようです。

以上、英文記事読解の参考になりましたら幸いです。

ご自身の興味と実力に応じて、記事の続きを読み込んでいってくださいね。

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英文で読む【テレワーク時代の働き方改革】”へ1件のコメント

  1. Jure より:

    My workplace, which had always appealed to be a good place for women to work, had encouraged telecommuting to prevent corona infection, but suddenly we were notified that telecommuting were not a right for workers and that we must apply for permission in advance. It seems that a period of trial and error is still needed for this new working style to take root in Japanese society.

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