英文で読む【食べログ評価点訴訟】
グルメサイト「食べログ」の評価点を巡る裁判で、東京地裁はサイトを運営するカカクコムに対して、原告に3840万円を支払うよう命じました。
焼き肉チェーン店の韓流村が、「食べログの評価点を不当に下げられた」と主張して損害賠償を求めた裁判に対する判決です。
今週のディクテーション課題は、この話題についての英文記事「Operator of major restaurant review site Tabelog ordered to pay damages」を土台に作成しました。
使われている語彙や表現を学び、ディクテーション課題に取り組む際の参考にしてくださいね。
英文記事で読み解く「食べログ評価点訴訟」
取り上げる「The Mainichi」の英文記事はこちらです。
Operator of major restaurant review site Tabelog ordered to pay damages:The Mainichi(June 16, 2022)
こちらは、同じテーマを扱った和文記事です。
「食べログ」訴訟、判決文は異例の一部非公開 グルメサイト“評価点”今後の行方 :Yahoo News(2022年6月18日)
※一定期間を過ぎると、記事が削除されている場合があるのでご了承ください。
今回の学習コラムでは、英文記事から「ディクテーション課題に関連した内容」と「日本人が間違えやすい文法・表現」の含まれた段落を抜粋しました。
英文読解の参考となるよう「和訳例」「語句の解釈」「ミニ解説」を入れています。
また、和訳は、英語の流れに沿って訳す「サイト・トランスレーション」形式にしました。
では、英文記事を順に読み解いていきましょう。
食べログに3840万円の損害賠償命令
A Japanese court on Thursday ordered / the operator of Tabelog, / a popular restaurant review website, / to pay about 38.4 million yen in damages / to a Korean barbeque chain, / judging / that its rating algorithm / is unfairly designed for chain outlets. :「The Mainichi」 より
和訳例)日本の裁判所は木曜日に命じた、/ 「食べログ」の運営者に、/ 人気のある飲食店評価サイトである、/ 3840万円を損害賠償として支払うよう、/ 韓国料理の焼き肉チェーン店に、/ 判断しながら、/ 同社の格付けのアルゴリズムが、/ チェーン店に不利になるよう設計されている、と。
in damages(熟)損害賠償として、rate(動)格付けする、outlet(名)店舗
ミニ解説)文中の名詞「barbeque(バーベキュー)」は、「barbecue」と綴ることもあります。
「a Korean barbeque chain」は、原告である韓国料理・炭火焼肉の店「韓流村」を指しています。
「algorithm」は日本語でも「アルゴリズム」となり、「ある特定の問題を解く手順を、単純な計算や操作の組み合わせとして明確に定義したもの」という意味です。
原告の弁護団が「ほぼ全面勝訴」と判決を歓迎
Speaking at a press conference in Tokyo, / Katsumasa Minagawa, / a lawyer representing the Toyo-based Hanryumura, / welcomed the ruling, / saying, / “The court accepted / almost all our claims. / It’s extremely meaningful.”:「The Mainichi」 より
注記;和訳では「Toyo-based」⇒「Tokyo-based」に修正しています。
claim(名)主張
和訳例)東京での記者会見で話しながら、/ 皆川克正氏、/ すなわち、東京を拠点とする韓流村を代表する弁護士は、/ 判決を歓迎した、/ 述べながら、/ 「裁判所は認めてくれました、/ 我々の主張をほぼ全面的に。/ これは、非常に意義深いことです。」
ミニ解説)「almost all our claims」の「almost」と「claim」は、日本人が間違いやすい単語です。
副詞は名詞以外の品詞を修飾し、形容詞は名詞を修飾します。
「ほとんど全ての人々」と言いたいときは、「almost all people」または「most people」となります。
副詞「almost(ほとんど)」がまず形容詞「all(全ての)」を修飾し、形容詞が名詞「people」を修飾する、という構造です。
いっぽう、「most(ほとんどの)」は形容詞なので、名詞「people」を修飾することができます。
この両者を混同して「almost people」と言わないよう注意しましょう。
副詞「almost(ほとんど)」の直後に、名詞「people」を直接続けることはできません。
また、英語の「claim」は日本語の「クレーム」とは異なり、「(当然の権利としての)主張・要求」という意味です。
ここでは名詞用法ですが、「(権利を)要求する」という動詞としても使います。
日本語の「クレームをつける」に相当する英語の動詞は、「complain(苦情・不満を言う)」です。
名詞形は「complaint(苦情・不満)」です。合わせて覚えておきましょう。
以上、「ディクテーション課題に関連した内容」と「日本人が間違えやすい文法・表現」を抜粋して解説しました。
今週のディクテーション課題は、この解説コラムで取り上げた英文記事が土台になっています。
英文の「聞き取りのヒント」として、答案提出前に読み込んでおいてくださいね。
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“英文で読む【食べログ評価点訴訟】”へ1件のコメント
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「claim」は日本語の「クレーム」とは異なり、「(当然の権利としての)主張・要求」という意味です。-> 権利の主張、という点を覚えておかなくては。「青年の主張」は、DMM英会話で「Opinions (Views) of teenagers and young adults」と紹介されていて、なるほどでした。
日本語の「クレームをつける」に相当する英語の動詞は、「complain(苦情・不満を言う)」です。名詞形は「complaint(苦情・不満)」です。-> これも併せて覚えます。