「ネイティブに笑われないクールイングリッシュ 」

最近、Amazonで英語学習本を購入する機会が増えています。

自分自身の勉強というより、当教室の受講生の皆さんに授業内や自宅で使っていただく教材を探すためです。

ちなみに、今売れているのはKindle版のこの英語本だそうです。

「ネイティブに笑われないクールイングリッシュ ─日本人の9割はダサい英語を話している」

Kindleで格安だし、ネイティブが書いてるし、売れてるのはわかるんですが・・・。個人的に、どうもタイトルが気に入りません(^^;

この例に限らず、こういうタイトルってなんか多いと思いませんか?

「日本人の英語のここが間違っている」
「こんな表現を使うとネイティブに笑われる」系の。

何なんでしょうね・・・。

日本の学校教育では読み書き・文法が中心で話せるようにならないし、生真面目で会話の苦手な人が多いから、こんなタイトルを見るとギクッとしてしまうのでは?

(あ、それって自分のことだ)
(そうか、ブロークンで下手な英語を話すとバカにされるんだ)

・・・そんなふうな恐怖感を植え付けられてますます気軽に話せなくなり、貝のように口を閉じてしまうという。

これは良くない流れです。

出版社の意図としては、本の購入を促すキャッチフレーズのつもりなんでしょうが、実際にこういう本を一冊買って読んだところで、自分の英語が劇的に洗練される、なんて魔法はないわけで。

なので、英語初心者の方や会話に苦手意識を持っている人には、声を大にして言いたいです。

このテの本を参考程度に読むのは良いと思いますが、(間違えたらカッコわるい)とは決して思わないこと!

それをいうなら、むしろ、自信のない顔でじっと黙っているほうがカッコわるいです。

最初からネイティブ並みの上手な英語を話すのは、たとえネイティブ表現の本をどれだけ読んでも難しいです。

語学は

「自分の言葉でたくさん話す → 文法ミスや不自然な表現をフィードバックしてもらう → それを頭に入れて、また練習する」

この地道なOutput作業を何度も何度も反復練習しないと上達しません。

これはスポーツと同じですね。自転車も、何度も転びながら乗れるようになるものですし。

同じ学習するなら、知らなかった英語表現を新鮮な気持ちで楽しみながら吸収しましょう。

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