過去への反省と引き寄せの法則

英語学習者の皆さんが、勉強を重ねながら上達するように、英語指導者も日々、そして年々、成長していきます。

私は通訳翻訳やメルマガ発行の傍ら、大阪市内で時事英語教室を10年以上運営していますが、ここ最近2年ぐらいの間に、講師としての自分が大きくレベルアップしたと感じています。

今では、「発音 ⇒ リスニング ⇒ スピーキング」の順に何をどう学べばいいのかが明確になったので、「この訓練を実践すれば、実力がこれだけ上がりますよ」と生徒さんに自信をもって説明できます。

なので、それより以前に通ってくださった受講生の方々には、なんだか申し訳なくも感じるのです。

理由は、今だったら教えられる技術を、当時はまだ持っていなかったから。

特に、英文音読のリズムや抑揚が明らかに不自然だった人のことを思い出すたびに、罪悪感が生まれます。

たとえば「It is」が「イトイズ~」に、「I’m」が「アイアム~」になるように、語尾に必ず余分な母音を入れて、やたら長く伸ばしてしまうパターンです。

これは初心者にありがちな傾向ですが、上級クラスでも、たまにこういう読み方の人がいます。

今思えば、(こんな典型的なカタカナ発音を、なぜ直してあげられなかったんだろう)と不思議になるぐらいです。

「本人が発音に関心があるかどうか」という以前に、今後のリスニングやスピーキングの大きな障害になる癖なので、

これを指摘しなかった昔の自分に、なんだか腹が立ってきます。

できれば、今の自分が当時にタイムスリップして発音指導を担当したいぐらいです(^^;

そんな中、数週間前に元生徒さんの女性、Mさんとの素敵な再会がありました。

彼女は7年ぐらい前に初級クラスを受講していた人です。

とても朗らかで感じの良い方だったので、私もまだお名前をよく覚えていました。

家事や育児が落ち着いたため、またクラス受講を再開しようとお電話をくださったのです。

Mさんの頭の中には、まだ7年前の様子が記憶に残っていて、私が今も同様の授業をしていると考えていたようです。

このため、このメルマガで既に詳しく解説したような内容、つまり、「英語音の仕組み」を学んでからシャドーイング訓練しないと発音が良くならない、など、

彼女がいなかった7年間の間に私が学んだ「上達の理論」を、電話でひと通りご説明したのです。

Mさんは「浦島太郎状態」となり、ひどく驚きながらも、(なるほど!理にかなってますね)と納得されたようでした。

彼女が今、英語学習の再開を決意したのは、通訳ガイドになりたいという夢があるから。

「無償の通訳ボランティアなら、日本語訛りのままで適当な英語を話すシニアの人たちと一緒にできるけど、でも、まだ趣味で余生を楽しむ年齢でもないですしね。

できれば、ちゃんと通じる英語を話せるようになって、プロの通訳として活躍したいんです」

と熱っぽく語ってくださいました。

Mさんがふと私にお電話くださったのは、偶然にも、私の「国際英語バイリンガル・メソッド」のプログラムが仕上がったタイミングだったのです。

私がそんな彼女に対して、

「Mさん、以前の授業とかなり変わっていて申し訳ないけど、今のプログラムは前の10倍ぐらい効果があるんですよ。

私は今後、『通じる発音と聞き取れる耳を習得して、外国人と対等にやりとりのできる上級者』を育成することに専念したいんです。

趣味でのんびりやりたい人は受け入れないんですけど、Mさんは本気で通訳になりたいんですか?」

と、このように念押ししたところ、

「もちろん、本気の本気!絶対やりますよ。先生のそのプログラム、私のために作ったみたいじゃないですか」

という超前向きなお返事をいただきました。

その後、教室へお越しいただいて詳細をご説明し、12月から正式に「本気の学習」をスタートすることになりました。

プログラム、というより、Mさんの目標をかなえるためにカスタマイズした個別コーチング・プロジェクトです。

こういう熱意ある方を全力で支援したかったので、今から私もわくわくしています。

なぜ、7年ぶりのお電話がこの時期だったのか、単なる偶然かもしれませんが、何か「引き寄せの法則」のようにも感じます。

この記事をお読みくださっているあなたとのご縁も、大事にしていきたいです。

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