英語の語順通りに話せるようになる練習方法
2020年12月に実施したメルマガ「やさしい英語ニュース」の読者アンケートでいただいたお悩み相談です。
1月15日(金)の無料Facebookライブでご回答しました。
これに関しては、先日の瞬間英訳の話で時間を取ったので(あれでかなり、カバーされてるかな〜)とも思ったんですよ。
瞬間英訳してくださいって言いましたよね。
単語をまず覚えて、「日英」でやってください。そして、フレーズにいく。
「Quizletを使ったらいいですよ」っていう話をしました。それでやっていただいても良いです。
人によって、どのレベルかっていうのは一様ではないんです。
ある程度、単語も中学レベルのものを押さえられていて、瞬発力がないだけだったら、日英の訓練をすればOKです。
中学英文法の瞬間英作文にしても、文法自体を理解できてるんだったら瞬間英作文からやればいいのです。
瞬間英作文の前に中学英文法と単語で基礎固め
ただ、もうちょっと基本的なことからやらないとわからない人の場合は、単語の基礎から覚えないといけない。そして、中学英文法のテキスト。
「30日でできる」とか、そういうテキストが結構あります。1,2ヶ月で学習できる本。それを、一つ一つもう一度復習する。
svoやsvc、主語・動詞・形容詞・副詞・前置詞などの使い方です。そういうことも、もう一度きっちりと復習する。
その上で、「語順」というのがけっこうポイントになると思います。
なぜかというと、日本語と英語って「語順」が違いますよね。そこで、日本語の語順で考えてしまうとなかなか英語が出てこないんです。
英語の語順に慣れるための教材もあります。
私の指導している生徒さんで、こういうレベルの人はあまり数が多くないんです。
ニュース英語、時事英語なので出来ている人も多いんですが、発信力が弱い人も確かにいます。
基本英文法と自然な表現を同時に学べる「Jump start!」
うちの英語道場で使っている瞬間英作文の本があります。「Jump start!」という本を使っております。
なぜこれを使ってるかというと、瞬間英作文の本は結構たくさんあるので、そのうちのひとつです。
この本は「あまり不自然な英文になっていない」というのが採用した1つの理由です。
日本人が「受験英語」っぽく作った本は、せっかく覚えた文を使えない場合も多いんですよ。
あまり、実際のネイティブとの会話で使わないな〜っていう本も多いです。
その一方、ネイティブの人が出している会話集は、「文法を理解しよう」という設定で作られていません。
「日常会話」を習得するためのもので、項目の分け方も違いますね。
文法書は、「動詞」を学習しようとか、「現在完了」「受動態」…そういうふうに分けています。
でも、せっかく覚えた英文があまり日常で使えなかったりするので、(せっかく覚えたのに使えないじゃん!)…となるのが「もったいないなあ」と私も思います。
ネイティブの本は場面ごとの会話表現が中心
ネイティブの本というのは、スティーブ・ソレイシィさんの出しているような本です。
文法の本もあるかもしれないけど、私が見た限りではどちらかというと会話主体です。
「こういう場面で使えますよ」という感じ。なので「文法」と一緒に学習できないんです。
(文法的にはこれはどういう意味か)ということをあんまり考えさせずに学習するので。
(会話と文法を両方学べる本があれば)と思っていろいろ探して、この本がそれに近かったのです。
これで全てカバーされるわけではないですが、文法事項に沿って進んでいって、なおかつ「ネイティブの自然な表現」をなるべく意識していて、発音の解説も載っています。定価も安いです。
もう1つお勧めの理由は、この本には音声ファイルが付いていて、非常に細かく区切ってあります。
さっきの「語順がめちゃくちゃになる」という問題に関して対策を考えてあって、私の教材で使っている「区切り読み」を採用しています。
「誰々が」「何々しました」「どこどこで」…みたいな。
主語・動詞・目的語。主語・動詞・補語…のような感じになりますね。その順番に分解した音声があるんですよ。5種類ぐらいかな?
1つの例文があったら5種類ぐらいの音声。「日本語⇒英語」にできる音声と、英語を細かく切った音声。区切った部分ごとにリピートしたり。
基礎的なところから「語順」ももう一度やってみたい方は、この本で細かく区切った音声を使うっていうのも、1つのやり方ですね。
この本で理解できない文法事項は、文法書をもう一度見ないとダメです。
ある程度できる人は、そんなに細かく語順を区切った音声を使うのが面倒なので、そこまでやらなくていいと思います。
こういうお悩みをお持ちの方ですね。
Outputするときに「英語の順番ですぐ出て来ない」という方は、この本を使うのも「あり」です。
以上、ご参考になればと思います。