アーバン・ディクショナリーが定義するCOVIDIOTとは?!
今週は通常の「英語ニュース音声付バージョン」の予定を変更し、学習コラムとして「新型コロナウイルスに関連する英語表現」をシリーズで取り上げます。
第1回目の今日は、きのうの「最新英語ニュースのリーディング編」のテーマ「Covidiot(新型コロナ対策を全無視するバカ者)」についての補足解説です。
英語ニュースの記事でも解説したように、「Covidiot」とは、新型コロナウイルスの正式名称「COVID-19(コビッド19)」と「idiot(愚か者)」を合成した言葉です。
私が「Covidiot」という新語を最初に見たとき、まず頭に浮かんだのが(これ、どう発音するんだろう)という疑問でした。
強勢(ストレス)を「Covidiot」と最初の母音に置くのか、それとも「Covidiot」と2番目に置くのかよくわからなかったので、YouTube動画で検索してみたところ・・・
・・・この動画音声を聴く限りでは、第2シラブルに強勢を置いて「Covidiot」と発音するみたいですね。
確かに「Covidiot」の元になった単語「idiot」も「i」に強勢を置くので納得感があります。
また、この新語を掲載しているのがオンライン辞書の アーバン・ディクショナリー でした。
1999年に、辞書のサイト「Dictionary.com(ディクショナリー・ドット・コム)」のパロディとして誕生し、以降、ウェブ上で重要なリソースとなっている」と説明する。
~「クーリエ・ジャポン」より
アーバン・ディクショナリーの「Covidiot」のページを見ると、実にいろんな定義と例文が載っています。
このうち幾つかの記述を見ていくと、まず、最初にこんなふうに定義されています。
2)A person who hoards goods, denying them from their neighbors.(商品を買い込み、隣人たちに与えない人。)
1)はきのうの「やさしい英語ニュース」の本文でも参考にした表現です。
「やさしい英語ニュース」では「idiots who(~するような愚か者たち)」と複数形だったのに対し、
ここでは「someone」「A person」と単数形になっています。
また、2)で ing 形 になっている動詞「deny」は「必要な物を人に与えない」という意味で使用しています。
さらに「Covidiot」を用いた実際の例文がこちらです。
例2)That covidiot is hugging everyone she sees.(あのcovidiot[の女]ときたら、会う人ごとにハグするんだから。)
・・・う~ん、どちらもまさに典型的な「Covidiot」といえそうです。
さすがに300個は誇張だと思いますが、こういうタイプの人って、実際にけっこういるんですよね。
よく見ると、例1)と例2)の「Covidiot」は意味が違うことがわかります。
先ほどの定義にあてはめると、
例1)の男性が「定義2:商品を買い込み、隣人たちに与えない人」、
例2)の女性が「定義1:公衆衛生や安全に関する警告を無視する人」
・・・というところでしょうか。
アーバン・ディクショナリーには、現時点(3/31)で「Covidiot」の定義が7つも載っています。
どれも説明が面白いのですが、全部紹介すると長くなるので今回はここまでにしましょう。
「Covidiot」の定義7に、なぜか
「They will have likely voted for Trump at one time or another.(いかにもトランプ大統領に投票したことがありそうな人たち)」
という説明がくっついているあたりに政治色を感じます。
ご興味のある方は「Covidiot」のページをクリックして読んでみてくださいね。
以上、英語学習のご参考まで。
【中級レベルを今度こそ脱却したいあなたへ!】
英語ニュースを正確にリスニングしたい方、中級から上級へ確実にレベルアップしたい方、メルマガの「穴埋めリスニングQuiz企画」に無料で参加しませんか。
ディクテーションとは、「英文を見ずに音声を聞いて、正確に書き取る訓練方法」です。
火曜15時の〆切までにQuiz答案を提出した方を対象に無料採点をおこない、不正解箇所から、リスニングや語彙・文法などの弱点を特定します!