3タイプの英語学習者

私の時事英語教室にはこれまで、さまざまな社会人の方がお見えになりましたが、

今、振り返ってみると、

「通じる発音と聞き取れる耳を土台にした正確なスピーキング力を身につけたいかどうか」

という視点に関して、受講生は次の3タイプに分かれていたようです。

A:自然な英語を話せて聞き取れるようになりたい、と真剣に思っている。また、そのための努力を惜しまず、新しい学習法にも挑戦する。

B:自然な英語を話せて聞き取れたらいいなあ、とは思うが、そんなに真剣には望んでいない。とりあえず、現状維持でもかまわない。

C:趣味で英語を楽しみたいだけなので、基本的に、自分が言いたいことをある程度表現できたらOK。面倒な学習はしたくない。

通常、英語教室には入門や初級クラスから上級クラスまであって、各受講生が、自分に合ったレベルと都合の良い日時を選択します。

また、生徒さんが説明会や体験レッスンを受けて「入会したい」と希望すれば、その意思にしたがう形となります。

当然、うちの英語教室もそのやり方で運営してきたため、上に挙げた3タイプの人たちが混在していました。

たとえば、TOEIC700点台の人は中級クラスに在籍していましたが、その学習姿勢は人によって大きく違っていました。

なので、私が何年か前に「発音や瞬間英訳の基礎トレ」の重要さに気づいて取り入れたときに、さまざまな反応が起きたものです。

簡単にまとめると、Aタイプの人はこれを歓迎し、それ以外の人は「できていないにもかかわらず、真剣にやらない」という感じでした。

もちろん、なぜそれが重要なのかを導入時に説明したのですが、

「ニュース英語のリスニングやスピーキングを学びに来ているのに、今さら基礎トレかよ」

・・・と退屈になる気持ちがわからないでもありません。

結局、「この教室では何を重視していて、どんな人に向いているのか」という方針を、入会の時点で明確にすべきだったんですよね。

そういう意味で、好きでもない瞬間英訳や発音訓練をさせられたBタイプやCタイプの人たちには本当に申し訳なかったです。

そんなわけで、現在、私の講座ではAタイプの人に絞って受け入れています。

ヤル気の乏しい人にいくら教えても、お互い時間の無駄ですから。

けっこう勇気ある決断でしたが、結果、どうなったかというと・・・

私と受講生の人たちが同じ価値観を共有しているため、授業の雰囲気が「非常に和やかで良い感じ」になったのです。

日常生活の中でも、なんとなく自分とウマが合う人っていませんか。

趣味や考え方に共通点が多くて、話が通じやすい人っていうのが。

まさに、そういう人たちが集まっている感じなのです。

定期的に開催しているオンライン体験セミナーでも、端的に申し上げると、歓迎したいのはAタイプの人です。

TOEICのスコアよりも、価値観の共有のほうがよほど重要です。

先日からお届けしてきた学習コラムに心から共感され、「自分の英語の悩みを早期に解決したい」と真剣にお考えであれば、ぜひ参加をご検討ください。

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