アマゾンがレジのない店舗を開店 【Amazon opens checkout-free store】
新年おめでとうございます。やさしい英語ニュースのAkiです。
年末年始をいかがお過ごしでしたか。
では、今年1本目の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1>> 英語ニュース全体をリーディング
最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。
Amazon opens checkout-free store
Amazon opened a new store called Amazon Go in Seattle where shoppers can pick up their groceries and walk out without paying at the checkout. Instead, sensors charge the items to their smartphone app.
Step2>> 重要単語と語句
grocery(名)食料品
checkout(名)レジ
charge(動)請求する
Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説
◆ Amazon opens checkout-free store
= アマゾンがレジのない店舗を開店
英文記事のタイトルなので、「checkout-free store」の前の冠詞「a」が省略されています。「〇〇 free」で「〇〇が含まれていない」を表し、複合語の形容詞として名詞を修飾します。
例)a smoke-free room 禁煙ルーム
なお、ここでの「store」はアマゾンのオンライン・ショップではなく、実店舗を指しています。
◆ Amazon opened a new store called Amazon Go in Seattle
= アマゾンがシアトルに「アマゾンGo」と呼ばれる新しい店舗を開店した
受け身の過去分詞「called(呼ばれる)」の前に関係代名詞節「which is」が省略されています。「Amazon Go」は店の名前なので、固有名詞として冒頭を大文字で表記します。
◆ where shoppers can pick up their groceries and walk out
= そこでは、買い物客が食料品を手に取って出ていくことができる
関係代名詞「where」は前述の「a new store called Amazon Go in Seattle」を指しています。
◆ Instead, sensors charge the items to their smartphone app
= その代わり、センサーが商品代金を彼らのスマホ・アプリに請求する
副詞の「Instead(その代わり)」が指している内容は「paying at the checkout(レジで支払いをすること)」です。つまり、「レジで支払いをする代わりに」という意味ですね。
スマホの「アプリ」は英語では「app」となり、これは「application」の略です。この文脈では複数の買い物客を指しているため「apps」と複数形にしてもよいのですが、買い物客それぞれがひとつのアプリを使用する、ということを示すために「app」と単数形で表現しています。
Step4>> スラッシュ・リーディング
英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。
Amazon opens / checkout-free store
Amazon opened / a new store / called Amazon Go / in Seattle / where shoppers can / pick up their groceries / and walk out / without paying / at the checkout. / Instead, sensors / charge the items / to their smartphone app.
Step5>> サイト・トランスレーション
スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。
<和訳例> アマゾンが開店、/ レジのない店舗を
アマゾンが開店した、/ 新しい店舗を、/ 「アマゾンGo」と呼ばれる、/ シアトルで、/ そこでは、買い物客ができる、/ 食料品を手に取り、/ 立ち去ることが、/ 支払うことなしに、/ レジで。/ その代わり、センサーが/ 商品代金を請求する、/ 彼らのスマホのアプリに。
Step6>> リプロダクション
今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。
<解答をチェック!>
アマゾンが開店、
Amazon opens
レジのない店舗を
checkout-free store
—————————————————–
アマゾンが開店した、
Amazon opened
新しい店舗を、
a new store
「アマゾンGo」と呼ばれる、
called Amazon Go
シアトルで、
in Seattle
そこでは、買い物客ができる、
where shoppers can
食料品を手に取り、
pick up their groceries
立ち去ることが、
and walk out
支払うことなしに、
without paying
レジで。
at the checkout.
その代わり、センサーが
Instead, sensors
商品代金を請求する、
charge the items
彼らのスマホのアプリに。
to their smartphone app.
Step7>> スピード音読
最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。
Amazon opens checkout-free store
Amazon opened a new store called Amazon Go in Seattle where shoppers can pick up their groceries and walk out without paying at the checkout. Instead, sensors charge the items to their smartphone app.
発展学習: 読解力を深めよう
今回の英語ニュースを題材にした英文記事をご紹介します。余力のある方はぜひご活用ください。
New Amazon Store Lets Customers Avoid Long Lines
「アマゾンGo」の公式動画はこちら。映像を見ると具体的なイメージがつかめますね。
Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology
https://www.youtube.com/watch?v=NrmMk1Myrxc
参考記事: ~ダイヤモンド・オンライン より~
アマゾンのレジなしスーパーが担うリアル店舗戦略の凄み
レジのない食品スーパー。アマゾンが、またもやびっくりのコンセプトを発表した。
この「アマゾンGo」というストアーは、客がスマホをかざして入口を入ると、あとは好きなものを商品棚から選び出し、それを手持ちのバッグなどに入れてそのまま店を出て行けばいいというもの。
支払いはアマゾンのアカウントから自動的に課金され、スマートフォンに領収書が送信される。
買物をカゴに入れる手間、レジに並ぶ時間、レジで支払いをする細かさ、そして買ったものを袋詰めする面倒臭さ、そのすべてが不要だと、アマゾンのビデオが伝えている。
編集後記
今日は三連休の最終日で成人の日ですね。年明けから1週間たち、そろそろ通常モードに切り替わってきた頃でしょうか。
年末の配信でもお伝えしたように、今後、当メルマガ「やさしい英語ニュース」では、なるべく英語での意見発表やディスカッションに使えそうなネタを選んでお届けしようと考えております。
英語ニュース本文後の新コーナー「発展学習: 英字新聞で読解力を深めよう」では、同じ題材の英文記事をご紹介していきます。
今回の「アマゾンGo」は最新ニュースではありませんが、従来のスーパーでの買い物の概念を大きく変える可能性があるため取り上げました。
世界中で実用化されるまでにはまだ時間がかかるとはいえ、IT技術の発達でなんだかスゴい時代になりましたね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
【中級レベルを今度こそ脱却したいあなたへ!】
英語ニュースを正確にリスニングしたい方、中級から上級へ確実にレベルアップしたい方、メルマガの「穴埋めリスニングQuiz企画」に無料で参加しませんか。
ディクテーションとは、「英文を見ずに音声を聞いて、正確に書き取る訓練方法」です。
火曜15時の〆切までにQuiz答案を提出した方を対象に無料採点をおこない、不正解箇所から、リスニングや語彙・文法などの弱点を特定します!