日本がアイルランドから大金星【Japan pulls off biggest upset against Ireland】
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Japan pulls off biggest upset against Ireland
Japan shocked the rugby world again on Saturday with a stunning come-from-behind victory over No 2-ranked Ireland in the 2019 World Cup.
The second straight win in Pool A has given the host nation a strong chance of reaching the knockout stages for the first time ever.
Step2:重要単語と語句
pull off(動)(困難な状況の中で)成功する
upset(名)番狂わせ
stunning(形)みごとな
knockout(形)勝ち抜き戦の
Step3:ミニ解説
◆ Japan pulls off biggest upset against Ireland 日本がアイルランドから大金星
英文記事のタイトルでは最近の過去の出来事を現在形で表し、冠詞やBe動詞を省略する傾向があります。
通常の英文に直すと以下のようになります。( )が変更・補足した箇所です。
Japan pull(ed) off (the) biggest upset against Ireland.
「pull off」は「(最大の番狂わせを)やってのける」という意味合いです。
試合で予想外の結果になることを「upset(番狂わせ)」といいます。
また、今回の日本のような「勝ち目の薄いチームや人」を「underdog」、アイルランドのような「本命、優勝候補」を「favorite」と呼びます。
これらの表現はさまざまな競技や選挙戦で非常によく使われるので、ぜひ覚えておいてください。
例)She is the favorite to win the gold medal. 彼女は金メダル候補の大本命だ。
◆ Japan shocked the rugby world again on Saturday 日本が土曜日、ラグビー界に再び衝撃を与えた
英語の「shock」には必ずしもネガティブなニュアンスはなく、この例のように「大きな驚きを与える」という意味になることがあります。
「again(再び)」についてこの英文では直接触れていませんが、4年前のワールドカップで日本が世界3位の南アフリカを破った歴史的な番狂わせを指しています。
海外の記事にも「Japan did it again!(日本がまたやったよ!)」という表現が使われており、4年前の記憶をよみがえらせようとする意図が感じられます。
◆ with a stunning come-from-behind victory over No 2-ranked Ireland 世界ランク2位のアイルランドに対する鮮やかな逆転勝利で
「come-from-behind(逆転の)」は複合形容詞として名詞の「victory」を修飾しています。
◆ The second straight win in Pool A has given the host nation A組での2連勝が、この開催国に与えている
ラグビーでは「A組」を「Pool A」と表現するのが一般的ですが、「Group A」としている英文メディアもあります。
「the host nation(開催国)」は前述の「Japan」の言い換え表現です。
◆ a strong chance of reaching the knockout stages 決勝トーナメントに進出するという大きなチャンスを
出場20ヶ国と地域が5チームごとの4組に分かれて予選プールを戦い、総当たり戦で上位2チームに入れば決勝トーナメントに進める、という
方式です。
予選プールを突破した8チームが決勝トーナメントに進出し、準々決勝、準決勝、決勝と続きます。
決勝トーナメントは「一発勝負で負けたら終わり」なので、これを英語では「knockout stages」と呼んでいます。
◆ for the first time ever 史上初めて
日本チームはこれまでベスト8に入ったことがありません。「ever」は「今までに」という強めの表現です。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Japan pulls off biggest upset against Ireland
Japan shocked the rugby world again on Saturday / with a stunning come-from-behind victory / over No 2-ranked Ireland / in the 2019 World Cup.
The second straight win in Pool A / has given the host nation a strong chance / of reaching the knockout stages for the first time ever.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Japan pulls off biggest upset against Ireland
Japan shocked the rugby world again on Saturday with a stunning come-from-behind victory over No 2-ranked Ireland in the 2019 World Cup.
The second straight win in Pool A has given the host nation a strong chance of reaching the knockout stages for the first time ever.
参考記事:朝日新聞デジタル
ラグビー日本が大金星 アイルランドに19─12
ラグビーの第9回ワールドカップ(W杯)日本大会は28日、静岡・エコパスタジアム(袋井市)で、日本が1次リーグA組の2試合目に臨み、優勝候補のアイルランドを19─12で破った。
通算10回目の対戦で初勝利で、前回大会で強豪の南アフリカに勝ったのに続く金星を挙げた。
2連勝でA組首位に立ち、史上初の8強入りへ前進した。
前日までアイルランドの世界ランクは2位、日本は9位だったが、この勝利によって日本のランクは過去最高の8位になった。
編集後記
土曜日の日本対アイルランド戦、私は府内の実家に日帰りの帰省中で弟とテレビ観戦していました。
まさか勝つとは思っていなかったので本当に驚き、格上チームを全力で打ち負かした雄姿に感動しました。
最後にアイルランドの選手がボールを故意に蹴り出したように見えたため、「あれ、なんで?」と弟に尋ねたら「うっかりミスやろ」という答えでしたが、何か腑に落ちませんでした。
実際はこういうことだったようです。
アイルランドはなんで最後蹴り出した? 「7点差以内での負け」意識 日本が歴史的勝利再び
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190928-00000118-dal-spo
私のような「にわかファン」にはちょっと複雑なルールに見えますが、こういう戦術の駆け引きが面白いのでしょうね。
ある英文記事によると、主催国がなるべく長く勝ち残るほうが地元の応援が盛り上がって大会が面白くなるとのこと。
その意味で、今回、強豪国とはいえない日本でワールドカップを開催するのは大きな賭けだったそうです。
その判断が正しかったことを示すため、日本チームには、ぜひ史上初の8強入りを果たしてほしいものです。
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