【Topic17】4:英文の強弱リズム
過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!
さて、今回はリスニング対策の仕上げとして「英文全体の強弱リズム」を分析します。
【Step4:英文の強弱リズム】
ひとつひとつの単語の発音に強弱リズムがあるのと同様、英文を読むときも明確に強弱の差をつけて発音します。
一般的に、重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。
「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。
※ただし、英文の単語の並び順や読み手の意図によっては内容語を弱く、機能語を強く読む場合もあります。
本日のExercise
今週のディクテーション課題を使って、英文の強弱リズムを分析します。
下記の各パートごとに「機能語」を見つけて抜き出してみましょう。
ヒント: 右側の数字がそれぞれ機能語の個数です。
1)Missing boy left in forest found alive :1
2)A 7-year-old boy was found unharmed early Friday morning, : 2
3)six days after he was left alone : 3
4)by his parents for being naughty : 4
5)and went missing in a forest in northern Japan. : 4
機能語を選んだら、解答を確認してみましょう。
・・・いかがでしたか。間違い個数が2個以内ならOKです。
なぜ、わざわざ「機能語」を見分ける必要があるのかというと、日本人はこれらを「強くはっきり発音する」傾向があるからです。
特に、日本語なまりの強い英語を話す人は、ほぼ全員がこれに当てはまります。
機能語を読むときは力まず、脱力した状態で「弱く速くあいまいに」発音すると英語らしいリズムに近づきます。
発展学習-1
下記のテキストは、課題Topicの英文をおおまかな意味の切れ目ごとに改行したものです。
また、「内容語」にあたる単語の中で強勢のある母音を[ ]で囲んだ大きな赤い文字で示しています。
機能語とは逆に、これら強勢のある母音を「強く長くはっきりと」発音すると自然な強弱リズムになりますよ。
M[i]ssing b[o]y l[e]ft in f[o]rest f[ou]nd al[i]ve
A s[e]ven-y[ear]–[o]ld b[o]y was f[ou]nd unh[ar]med
[ea]rly Fr[i]day m[or]ning,
s[i]x d[ay]s after he was l[e]ft al[o]ne
by his p[a]rents for being n[au]ghty
and w[e]nt m[i]ssing in a f[o]rest in n[or]thern Jap[a]n.
音声ファイルを再生して改行の区切りごとに一時停止し、次の点に注意しながらゆっくりリピートしてください。
① 赤い文字の母音を強く長くはっきりと、機能語を弱く短くあいまいに発音する。
② 発音ルールにも気を配る。
③ 各英文の区切りをひと息で音読する。
⇒ 慣れたらスクリプトを見ずにやってみましょう。
発展学習-2
区切りごとにリピートできるようになったら、今度は英文を通しで再生し、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を練習してみましょう。
■オーバーラッピング(overlapping):テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら
■シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、テキストを見ないで影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら
M[i]ssing b[o]y l[e]ft in f[o]rest f[ou]nd al[i]ve
A s[e]ven-y[ear]–[o]ld b[o]y was f[ou]nd unh[ar]med [ea]rly Fr[i]day m[or]ning, s[i]x d[ay]s after he was l[e]ft al[o]ne by his p[a]rents for being n[au]ghty and w[e]nt m[i]ssing in a f[o]rest in n[or]thern Jap[a]n.
ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで通訳トレーニングを反復してくださいね。
以上、英語ニュースのリスニング編をお届けしました。
最後まで取り組んでいただき、ありがとうございました。
「英語は科学であり、音楽である」というのが私の考えです。
“通じる英語発音と聴き取れる耳”・・・この2つをまとめて手に入れるために、今後もリスニング課題を一緒に続けていきましょう!
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