レーダー事件をめぐって日本が新証拠の提示へ【Japan to release new evidence over radar incident】
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Japan to release new evidence over radar incident
The Defense Ministry plans to release new evidence to prove its claim that a South Korean warship directed its fire-control radar at a Maritime Self-Defense Force plane last month. In response, South Korea issued a statement urging Japan not to distort the facts.
Step2:重要単語と語句
release(動)公開する
evidence(名)証拠
claim(名)主張
direct(動)~に向ける
response(名)反応
statement(名)声明
urge(動)強く促す
distort(動)歪曲する
Step3:ミニ解説
◆ Japan to release new evidence over radar incident 日本がレーダー事件をめぐって新証拠の提示へ
英文記事のタイトルでは、未来の出来事をto不定詞で表す傾向があり、冠詞やbe動詞がよく省略されます。
通常の英文に直すと以下のようになります。( )が変更・補足した箇所です。
Japan (is) to release new evidence over (a) radar incident.
◆ to prove its claim that a South Korean warship directed its fire-control radar 韓国の軍艦が火器管制レーダーを照射した、という自らの主張を証明するための
ここでの名詞「claim」の意味は「主張」です。和製英語の「クレーム」=「文句・不満」とは異なるので注意しましょう。
「claim」の内容が直後のthat節内で説明されています。
◆ at a Maritime Self-Defense Force plane last month 先月、海上自衛隊機に対して
直前の部分からの続きで「direct A at B(AをBに向ける)」という表現です。
それぞれ「A = its fire-control radar」「B = a Maritime Self-Defense Force plane」です。
自衛隊の各部門の表現をまとめて覚えておきましょう。
Maritime Self-Defense Force(海上自衛隊)
Ground Self-Defense Force(陸上自衛隊)
Air Self-Defense Force(航空自衛隊)
◆ urging Japan not to distort the facts 日本に事実を歪曲しないよう要請する内容の
「urge A to B(Aに対してBするよう要請する)」という表現です。Aには名詞が、Bには動詞の原形が入ります。
また、否定文の場合はto不定詞の直前にnotを挿入します。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Japan to release new evidence / over radar incident
The Defense Ministry / plans to release new evidence / to prove its claim / that a South Korean warship / directed its fire-control radar / at a Maritime Self-Defense Force plane / last month. / In response, / South Korea issued a statement / urging Japan not to distort the facts.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Japan to release new evidence over radar incident
The Defense Ministry plans to release new evidence to prove its claim that a South Korean warship directed its fire-control radar at a Maritime Self-Defense Force plane last month. In response, South Korea issued a statement urging Japan not to distort the facts.
参考記事:日本経済新聞
レーダー照射、新証拠の電波音公開へ 防衛省
防衛省は韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題を巡り新たな証拠としてレーダー照射を受けた際に哨戒機が記録した音を公開する調整に入った。
韓国側が照射の事実を否定しており、日本の主張の正当性を国際社会に訴える。近く公表する見通しだ。
哨戒機はレーダーの電波を受けた際に音声に変換して乗組員に伝える装置を備えている。
捜索用のレーダーなら周期的に強弱を繰り返す音になり、火器管制レーダーは強い音が一定時間続く。
防衛省は音源を公にすることで、照射を認めない韓国側の説明に根拠がないことを明確にできるとみる。
編集後記
昨年末に起こった韓国とのレーダー照射問題はいまだに解決していませんね。
日韓関係がますます悪化しそうで気分の滅入る事件ですが、うやむやにするのもなんだかすっきりしません。
ただ、日本と韓国以外の第三国は、この件に関する翻訳付きの説明動画などにあまり関心を持っていないようです。
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