日本の首相が終戦記念の談話を発表【Japan’s Prime Minister issues war-end anniversary statement】
英語ニュースの記事と動画で通訳式トレーニング!
安倍元首相を偲んで取り上げる「過去ニュース」シリーズの第2弾です。
今回ご紹介するのは、2015年8月17日に配信した英語ニュース(動画付き)です。
このときの編集後記に書いた「ATPマスターズ1000」に関する件、今でも鮮明に覚えています。
最近はこういうネタをあまり取り上げませんが、当時と変わらず観戦にハマってます。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Japan’s Prime Minister issues war-end anniversary statement
Prime Minister Shinzo Abe on Friday issued a statement to mark 70 years since the end of World War Two, upholding apologies and expressions of remorse made by his predecessors.
Step2:重要単語と語句
anniversary(名詞):~周年、記念日
uphold(動詞):支持する
remorse(名詞):自責の念、後悔
predecessor(名詞):前任者
Step3:ミニ解説
◆ a statement to mark 70 years since the end of World War Two 第二次世界大戦終戦後、70年を記念するための談話
「mark」は「記念する」を意味する動詞で、不定詞「to(~のための)」は名詞「statement」にかかる形容詞的用法です。
第二次世界大戦の英語表記「World War Two」には冠詞を付けないことに注意しましょう。「World War II」とギリシャ文字を使うこともあります。
また、もうひとつの表現「the Second World War」には定冠詞が付きます。
◆ upholding apologies and expressions of remorse made by his predecessors 彼の前任者たちによってなされた謝罪と反省の表現を支持しながら
分詞構文の現在分詞「upholding」の主語は冒頭の「Prime Minister Shinzo Abe」ととらえます。
ここでの「predecessors」は安倍政権になる前の「past governments(歴代政権)」を表しています。
※ 安倍総理の70年談話には、首相自身の言葉として謝罪が盛り込まれなかったことで中国や韓国から批判も上がっているようです。どのような文言にするのか難しいところですね・・・。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Japan’s Prime Minister issues / war-end anniversary statement
Prime Minister Shinzo Abe / on Friday / issued a statement / to mark 70 years / since the end / of World War Two, / upholding apologies / and expressions of remorse / made by his predecessors.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Japan’s Prime Minister issues war-end anniversary statement
Prime Minister Shinzo Abe on Friday issued a statement to mark 70 years since the end of World War Two, upholding apologies and expressions of remorse made by his predecessors.
参考記事:CNN Japan
安倍首相談話「痛惜の念」示す 将来世代の謝罪継続に区切り
安倍晋三首相は14日、戦後70年の談話を発表した。第2次世界大戦で死亡した数百万人の犠牲者に「痛惜の念」を示し、戦争に参加したことへの反省を表明する一方で、日本の将来の世代に謝罪を続ける宿命を負わせるべきではないとの認識を示した。
安倍首相は談話に新たな謝罪の言葉は盛り込まなかったものの、過去の談話を踏襲し、国際紛争を解決するための手段として二度と武力を行使しない決意を保持し続けなければならないと言明。
「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫(わ)びの気持ちを表明してきました」と述べた。
編集後記(2015年8月17日)
お盆休みをいかがお過ごしでしたか。私は実家へ帰省して少し羽を伸ばしました。
☆ ☆ ☆
テニスの錦織圭選手が昨日、モントリオール大会準決勝のマレー戦で完敗した際のプレーがネット上で波紋を呼んでいます。
第1セット途中までは接戦だったのに、その後、動きが少し緩慢になってセットを落とし、第2セットは「戦意喪失」にも見える一方的な展開になってしまったためです。
彼がしぶとく粘って逆転する場面を何度も観てきたので、大事な試合を放棄するはずがない、と様子が心配でしたが、どうも疲労蓄積で途中から体が動かなくなったようです。
ヤフコメなどに心ない批判が書き込まれたのを見ると、早めに棄権するほうが誤解されなくてよかったのかも、と気の毒になりますが・・・。
私としては、今月の錦織選手の大活躍に胸躍らせながらも、こんなに長期の連戦でスタミナは大丈夫なのか、と冷や冷やし通しでした。
過去の実績を見ても、3週連続の参戦スケジュールはきついように思えたからです。大柄で屈強な欧米の選手たちと体力面では同じようにはいきませんから。
ともかく大きな故障ではないらしく、今週のシンシナティは大事を取って欠場する、と聞いてひと安心です。
この2週間の躍進(ワシントン優勝、モントリオール準決勝進出)で全米オープンの第4シードがほぼ確実になったし、月末までゆっくり休養してほしいです。
他の一流選手も怪我や故障で数多く離脱している現状を見ると、ATPツアーの過密日程を早急に見直すべきでは、とやはり考えてしまいます。
追記(2022年7月15日)
以上、2015年8月17日の「やさしい英語ニュース(動画付き)」でした。
以前の英語ニュースは今より短く、表現がシンプルですね。
ついでにネイティブ音声もゆっくりめです。
当時の編集後記に書いた男子テニスの件、2015年は世界ランク1位だったジョコビッチ選手の全盛期でした。
が、あれから7年たった先日のウィンブルドン(英国で開催する芝のグランドスラム)も、彼は35歳にして堂々の優勝・・・。
この大会は過去20年間、Big 4(ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレー)以外の選手が一度も優勝していません。
20代の強豪選手たちが何度挑んでも勝てないという・・・。Big 4恐るべし、です。
【中級レベルを今度こそ脱却したいあなたへ!】
英語ニュースを正確にリスニングしたい方、中級から上級へ確実にレベルアップしたい方、メルマガの「穴埋めリスニングQuiz企画」に無料で参加しませんか。
ディクテーションとは、「英文を見ずに音声を聞いて、正確に書き取る訓練方法」です。
火曜15時の〆切までにQuiz答案を提出した方を対象に無料採点をおこない、不正解箇所から、リスニングや語彙・文法などの弱点を特定します!