財務省の役人がセクハラ疑惑をめぐって辞任【Finance ministry official steps down over sexual harassment allegations】
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Finance ministry official steps down over sexual harassment allegations
A high-ranking bureaucrat at the Finance Ministry resigned on Wednesday amid accusations that he made sexually harassing remarks to a female reporter. The allegations dealt a further blow to the scandal-ridden government.
Step2:重要単語と語句
harassment(名)嫌がらせ
allegation(名)疑惑
bureaucrat(名)官僚
accusation(名)糾弾
scandal-ridden(形)不祥事まみれの
Step3:ミニ解説
◆ A high-ranking bureaucrat at the Finance Ministry resigned on Wednesday = 財務省のある高級官僚が水曜日に辞任した
「high-ranking(地位の高い)」が複合形容詞として名詞「bureaucrat(官僚)」を修飾しています。
「bureaucrat」は綴りの難しい単語なので、「government official(政府役人)」などの表現に置き換えてもOKです。
また、「bureaucrat」はアクセントが一番前に来ますが、派生語の「bureaucratic(官僚主義の)」は後半の「ra」の部分を強く読み、「bureaucracy(官僚主義)」は真ん中の「reau(ロ)」に強勢を置きます。
このように派生語によってアクセントがずれる例があるため、初めて見る単語や自信がないものは必ず辞書で発音の確認をするのがお勧めです。
◆ amid accusations that he made sexually harassing remarks to a female reporter = 彼がある女性記者に。セクハラ発言をしたという糾弾のなか
「sexually harassing(性的に嫌がらせをするような)」が形容詞句として「remarks (発言)」を修飾しています。
もっと細かく分析すると、まず副詞の「sexually(性的に)」が形容詞の「harassing(嫌がらせをする)」を修飾し、「harassing」が「remarks」にかかっています。名詞を修飾するのが形容詞で、名詞以外のものを修飾するのが副詞です。
ここでの「female(女性の)」は形容詞ですが、この「female」には名詞形もあります。名詞には動物の「雌(メス)」と「女性」の両方の意味があるものの、私の英語教室のネイティブ講師(アメリカ人)によると、名詞の「female」は動物に使う印象が強いとのこと。名詞の場合は「woman」を使うほうが無難なようです。
◆ The allegations dealt a further blow to the scandal-ridden government = その疑惑は不祥事続きの政府にさらなる打撃となった
「deal a blow to A」=「Aに対して打撃を与える」です。Aには人や組織などを表す名詞が入ります。
動詞「deal」は「deal – dealt -dealt」と不規則変化します。本文では過去形で使用しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Finance ministry official steps down / over sexual harassment allegations
A high-ranking bureaucrat / at the Finance Ministry / resigned on Wednesday / amid accusations / that he made sexually harassing remarks / to a female reporter. / The allegations dealt a further blow / to the scandal-ridden government.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Finance ministry official steps down over sexual harassment allegations
A high-ranking bureaucrat at the Finance Ministry resigned on Wednesday amid accusations that he made sexually harassing remarks to a female reporter. The allegations dealt a further blow to the scandal-ridden government.
参考記事:毎日新聞
福田次官が辞任 セクハラは否定、政権に打撃
麻生太郎財務相は18日、記者団に対し、週刊新潮で女性記者に対するセクハラ発言疑惑が報じられた福田淳一財務事務次官から辞任の申し出があり、認めたと発表した。
当面は矢野康治官房長に職務を代行させる。
財務省では、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の改ざん問題を巡る混乱の責任を取るとして、前理財局長の佐川宣寿国税庁長官が辞任したばかり。
相次ぐ不祥事によるトップ辞任に麻生氏の責任を問う声が高まるのは必至で、安倍晋三政権に打撃となりそうだ。
編集後記
辞任した福田事務次官の報道が今週も続々と出てきていますね。で、今回の英語ニュースのネタに選びました。
こういう超エリートコースを進んできた人って、あんまり人に頭を下げた経験がないんでしょうね。
女性に対する意識も昭和の香りがします。昔、「セクハラ」という言葉を初めて聞いて戸惑っていた管理職の男性陣を思い出します。
財務省の内部でも、若手の官僚は福田氏の一連の発言を「言葉遊び」とは思っていないようで、世代間のギャップを感じます。
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