元財務省役人が繰り返し証言を拒否【Ex-Finance Ministry official repeatedly refuses testimony】
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Ex-Finance Ministry official repeatedly refuses testimony
The former Finance Ministry bureau chief was summoned on Tuesday as a sworn witness at the Diet. He repeatedly refused to answer questions about a document falsification scandal, citing the possibility of criminal prosecution.
Step2:重要単語と語句
testimony(名)証言
bureau(名)事務局、支局
summon(動)召喚する
sworn witness:宣誓証人
falsification(名)偽造
prosecution(名)訴追
Step3:ミニ解説
◆ The former Finance Ministry bureau chief was summoned on Tuesday as a sworn witness at the Diet = 前財務省理財局長が火曜日、国会で宣誓証人として召喚された
「The former Finance Ministry bureau chief(前財務省理財局長)」は退任した佐川宣寿氏を指しています。
日本語ではある役職の前任者のことを例えば「前首相」のように呼び、2代前になると「元首相」となるのに対し、英語では区別することなく、いずれの場合も「former」を使用します。
「summon A as a sworn witness」=「A(人)を証人喚問する」となります。ここではこれが受動態となり、さらに英訳しやすいよう「宣誓証人として召喚された」と直訳しています。
◆ He repeatedly refused to answer questions about a document falsification scandal = 彼は文書改ざん疑惑についての質問に答弁することを繰り返し拒否した
「a document falsification scandal(文書改ざん疑惑)」の不定冠詞「a」は最後の名詞「scandal」に対するものです。「document falsification」はいずれも名詞ですが、ここでは「scandal」を修飾する形容詞の役割を果たしています。
◆ citing the possibility of criminal prosecution = 刑事訴追の可能性を理由にあげながら
動詞「cite(理由にあげる)」が分詞構文となり、現在分詞に変化しています。この「cite」の主語は前述の「He」、すなわち佐川氏を指しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Ex-Finance Ministry official / repeatedly refuses testimony
The former Finance Ministry bureau chief / was summoned on Tuesday / as a sworn witness at the Diet. / He repeatedly refused / to answer questions / about a document falsification scandal, / citing the possibility / of criminal prosecution.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Ex-Finance Ministry official repeatedly refuses testimony
The former Finance Ministry bureau chief was summoned on Tuesday as a sworn witness at the Diet. He repeatedly refused to answer questions about a document falsification scandal, citing the possibility of criminal prosecution.
参考記事:毎日新聞
佐川氏改ざん経緯語らず 首相・夫人指示は否定
衆参両院の予算委員会は27日、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題を巡り、昨年の国会で財務省理財局長として答弁した佐川宣寿前国税庁長官(60)を証人喚問した。
佐川氏は改ざんを誰がいつどのように指示したか、その理由、自身の関与などの経緯について「刑事訴追の恐れがある」と証言拒否に終始。
一方で安倍晋三首相と妻昭恵氏、首相官邸からの指示はいずれも否定したが、根拠があいまいな発言も目立った。
編集後記
たぶんこうなるだろうと危惧されていた佐川氏の証人喚問、やはり茶番劇に終わってしまいました。ほぼ中身のない答弁に終始する本人と何時間も追及する野党議員、いったいどんな心境だったのでしょう。
「証人喚問せよ」と野党が勢いづいたものの、いざやってみたら肩透かしだった、という場面をこれまで何度も見てきた気がします。
いっぽう、この問題で安倍総理の続投はなくなったという見方が強くなったので、自民党内がどう動くのか、そちらに関心が移りつつあります。
【中級レベルを今度こそ脱却したいあなたへ!】
英語ニュースを正確にリスニングしたい方、中級から上級へ確実にレベルアップしたい方、メルマガの「穴埋めリスニングQuiz企画」に無料で参加しませんか。
ディクテーションとは、「英文を見ずに音声を聞いて、正確に書き取る訓練方法」です。
火曜15時の〆切までにQuiz答案を提出した方を対象に無料採点をおこない、不正解箇所から、リスニングや語彙・文法などの弱点を特定します!