黒塗りの芸人を売り物にした日本のテレビ番組が激しい非難の的に【Japanese TV show featuring blackface comedian sparks outrage】
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Japanese TV show featuring blackface comedian sparks outrage
A Japanese TV program on New Year’s Eve has come under fire after a comedian showed up with his face painted black to impersonate Eddie Murphy. A US columnist argued on Twitter that black people were not a punchline nor a prop.
Step2:重要単語と語句
feature(動)売り物にする、特集する
outrage(名)激怒・憤慨
impersonate(動)物まねをする
punchline(名)冗談のオチ
prop(名)小道具
Step3:ミニ解説
◆ Japanese TV show featuring blackface comedian sparks outrage = 黒塗りの芸人を売り物にした日本のテレビ番組が激しい非難の的に
「blackface」は「黒人に扮した」という意味の形容詞です。
英文タイトルでは冠詞やbe動詞がよく省略され、近い過去に起こった出来事は現在形で表します。本文中なら以下のような表現になるはずです。( )が変更した箇所です。
(A) Japanese TV show featuring (a) blackface comedian spark(ed) outrage.
数えられる名詞の単数には冠詞を入れ、既に起こったことは過去形(または現在完了形)になります。
「spark outrage(非難を引き起こす)」はよく使用する表現なので覚えておきましょう。
◆ A Japanese TV program on New Year’s Eve has come under fire = 大みそかの日本のテレビ番組が批判を浴びている
「come under fire(批判を浴びている、バッシングされている)」も頻出の表現です。現在も騒動が収まっていないため、現在完了形になっています。
◆ after a comedian showed up with his face painted black to impersonate Eddie Murphy = 顔を黒塗りにした芸人が、エディ・マーフィの物まねをするために登場した後
付帯状況を表す前置詞「with」に注意しましょう。「with + A(主語)+ B(過去分詞)= AがBされた状態で」という意味になります。ここでは、「顔が黒塗りにされた状態で」の部分ですね。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Japanese TV show / featuring blackface comedian / sparks outrage
A Japanese TV program / on New Year’s Eve / has come under fire / after a comedian showed up / with his face painted black / to impersonate Eddie Murphy. / A US columnist argued on Twitter / that black people were not a punchline / nor a prop.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Japanese TV show featuring blackface comedian sparks outrage
A Japanese TV program on New Year’s Eve has come under fire after a comedian showed up with his face painted black to impersonate Eddie Murphy. A US columnist argued on Twitter that black people were not a punchline nor a prop.
参考記事: デイリーニュースオンライン
浜田雅功の”黒人メイク”が人権問題に?『笑ってはいけない』が終了の危機
ダウンタウン・浜田雅功(54)の”黒人風”メイクが国際的な人権問題へと発展しつつあり、番組終了の可能性が出てきている。
問題になったのは、昨年12月31日放送の『ガキの使い!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(日本テレビ系)での一幕。
映画『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィに扮した浜田が、肌を黒塗りにして登場したシーンだった。
日本在住の黒人作家・バイエ・マクニール氏が浜田の黒塗りのテレビ画像をあげて、「ブラックフエイス止めて」とTwitterに投稿し、それを見た外国人たちが日本のバラエティについて続々と否定的なコメントを投稿し始めたのだ。
浜田をはじめ、制作サイドに差別の意識がなかったことは信じたい。
だが、少なくとも「黒人を差別して笑っているのではなく、エディー・マーフィーのマネを面白がっているだけ」という日本の笑いのニュアンスが伝わっていないのは確かなようだ。
編集後記
おおみそかは紅白歌合戦を夜11時過ぎに流し見した程度でした。まさか裏番組がこんな理由で炎上していたとは!
それにしても、テレビのバラエティ番組でなんか似たような騒動が繰り返し起きている気がしませんか。
年末年始の特別編成はドタバタ形の番組が多いので実に退屈です。この傾向もずっと変わりませんね。
黒人メイクが差別を意図したものでないことは、日本人として理解できます。が、それが許容されるかどうかはネタにされた人たちが決めることじゃないかな、と思います。
黒人の人たちが不愉快に感じるなら、ああいった扮装はもうやめるべきでしょうね。多国籍国家の国民のほうが、こういう問題に対しては繊細な感覚をもっている気がします。
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