ゲイ男性をイジるテレビ番組に非難殺到【TV program mocking gay men sparks outrage】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】TV program mocking gay men sparks outrage
A Japanese TV station apologized on Monday over a comedy show that revived a stereotype character mocking gay men. The program provoked public outrage for ignoring the human rights of LGBT people.
Step2:重要単語と語句
mock(動)笑いものにする
spark(動)火をつける
outrage(名)憤慨、激怒
stereotype(名)ステレオタイプ、紋切り型
provoke(動)引き起こす
Step3:ミニ解説
◆ TV program mocking gay men sparks outrage = ゲイ男性をネタにするテレビ番組が激しい怒りを誘発
英文タイトルでは「a」「the」などの冠詞がよく省略され、最近の出来事を現在で表す傾向があります。上のタイトルを通常の英文に直すと
A TV program mocking gay men sparked outrage.
となります。つまり、「program(番組)」が数えられるものなので不定冠詞「A」が付き、動詞「sparks(誘発する)」は過去形の「sparked」となります。
◆ over a comedy show that revived a stereotype character mocking gay men = ゲイ男性を笑いものにする典型的な登場人物を復活させたお笑い番組をめぐって
前置詞「over(~をめぐって)」は直前の英文「A Japanese TV station apologized on Monday(ある日本のテレビ局が月曜日に謝罪した)」の理由を示しています。
「that」は関係代名詞の主格で、先行詞は「a comedy show(あるお笑い番組)」です。
「stereotype(固定概念)」は名詞ですが、ここでは直後の名詞「character(登場人物)」を修飾する形容詞となっています。要するに「紋切り型の登場人物」という意味ですね。
「mocking」は「笑いものにするための」という意味合いで「character」を後ろから修飾しています。
◆ The program provoked public outrage for ignoring the human rights of LGBT people = その番組は、性的少数者の人々の人権を無視しているとして人々の怒りを招いた
前置詞「for」に導かれる部分が「provoked public outrage(人々の怒りを招いた)」の理由説明となっています。
「LGBT」は性的少数者を表す単語の頭文字を取ったもので、「L=lesbian(女性の同性愛者)」「G=gay(男性の同性愛者)」「B=bisexual(両性愛者)」「T=transgender(性転換者)」をそれぞれ表します。
※このうち「gay」は女性の同性愛者に使用することもあります。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】TV program mocking gay men / sparks outrage
A Japanese TV station / apologized on Monday / over a comedy show / that revived a stereotype character / mocking gay men. / The program provoked public outrage / for ignoring the human rights / of LGBT people.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】TV program mocking gay men sparks outrage
A Japanese TV station apologized on Monday over a comedy show that revived a stereotype character mocking gay men. The program provoked public outrage for ignoring the human rights of LGBT people.
参考記事: 共同通信
「視聴者不快に」と謝罪文 フジテレビ、LGBT表現で
フジテレビは16日、9月に放送したバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」で、性的少数者(LGBT)をあざ笑っていると誤解されかねない表現をしたとして、番組公式サイトに「たくさんの視聴者の皆さまがご不快になったことに関し、深くおわびします」とする謝罪文を掲載した。
番組は9月28日に放送。タレント石橋貴明さんが約30年前のキャラクター「保毛尾田保毛男」を演じ、他の出演者から「ホモでしょ」と尋ねられる場面などがあった。
フジテレビは謝罪文で「私どもの認識が極めて不十分だった」などとしている。
編集後記
フジテレビのバラエティー番組をめぐるこの騒動、少し前からネットニュースの見出しでよく見かけていたので(何なんだろう??)と気になっていました。
バラエティー系の番組はほとんど観ないので、「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」の中身はわかりませんが、物議をかもしているのは↓このキャラクターですね。
Japanese TV network apologizes over comedy show mocking gay men
http://www.newsonjapan.com/html/newsdesk/article/121364.php
英文記事の下に動画があり、約30年前に放送されたテレビ難組の一部のようです。見るからにレトロな画面で時代の流れを感じます・・・。
タレントの石橋貴明さん演じる問題のキャラは動画の8分40秒過ぎに登場します。
最初、すぐに出てくるのかと思ってしばらくドタバタ劇を眺めてましたが、動画が15分もあることに気づき、途中から早送りして登場場面を探しました(^^;
この人物を先日の「30周年記念SP」で久々に復活させてウケを狙ったところ、逆に大バッシングをくらった・・・というわけですね。
(まあ、そらそうなるやろ。放送する前にわからんかな~)というのが正直な感想です。
この手のコントを観た記憶がかすかにありますが、昔はこういう設定がOKだった、というのが驚きです。
要は、世間の感覚とテレビ局側の認識にズレがあるってことでしょうか。
そもそも、視聴者から抗議を受けたから謝罪するんじゃなくて、企画段階で気づいてほしいんですが。
性的少数者に限らず、他人の身体的特徴をからかう趣向のお笑い系番組やコント、なんとかなりませんかね。
ああいうのを観た子どもが面白がってマネするから、学校でのイジメにつながっているのでは?
こうした身近な問題に対して自分の意見を持ち、英語で話せるようになると発信力が伸びると思います。
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