外務大臣が防衛大臣を兼務【Foreign Minister doubles as Defense Minister】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Foreign Minister doubles as Defense Minister
Japan’s Defense Minister resigned on Friday to take responsibility for a cover-up scandal involving daily activity logs of GSDF units in South Sudan. The Foreign Minister has taken over her duties to serve the two posts until a Cabinet reshuffle scheduled for next week.
Step2:重要単語と語句
resign(動)辞任する
cover-up(名)隠ぺい
involve(動)~が関与する
log(名)日誌
reshuffle(名)改造
Step3:ミニ解説
◆ Foreign Minister doubles as Defense Minister = 外務大臣が防衛大臣を兼務
「A double(s) as B」=「AがBの役割を兼務する」となります。ここでは2つの役職ですが、物に対しても使います。
例)This sofa doubles as a bed.(このソファはベッドとしても使える。)
◆ to take responsibility for a cover-up scandal = 隠ぺい工作に対して責任を取るために
「take responsibility for」=「~の責任を取る」 となり、直後に名詞または動名詞を伴います。ここでは、名詞の「cover-up(隠ぺい)」が形容詞化して「scandal」を修飾しています。
◆ involving daily activity logs of GSDF units in South Sudan = 南スーダンにおける陸上自衛隊の部隊の日報に関して
「GSDF」は「the Ground Self-Defense Force(陸上自衛隊)」の頭文字を取った略称です。「GSDF」が形容詞として「units(部隊)」を修飾しています。以下の関連語も合わせて覚えておきましょう。
*MSDF= the Maritime Self-Defense Force(海上自衛隊)
*ASDF= the Air Self-Defense Force(航空自衛隊)
◆ The Foreign Minister has taken over her duties to serve the two posts = 外務大臣が彼女の任務を引き継ぎ、2つの役職を務めることになる
現在に至る状況のため、時制が現在完了形になっています。to不定詞に導かれる「to serve」 の部分を「務めるために」と訳すと、外務大臣が2つの役職を兼務することが「目的」であるように聞こえるため、ここではto不定詞を「結果」を表す用法とみなし、「務めることになる」と訳しています。
◆ until a Cabinet reshuffle scheduled for next week = 来週に予定されている内閣改造まで
名詞「reshuffle(改造)」の後に関係代名詞節「which is」を補い、「scheduled」は受け身と解釈します。
内閣改造は現時点で実践されていないため、「まだ特定できない未来の予定」という意味合いで不定冠詞「a」を使用しています。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Foreign Minister / doubles as Defense Minister
Japan’s Defense Minister / resigned on Friday / to take responsibility / for a cover-up scandal / involving daily activity logs / of GSDF units in South Sudan. / The Foreign Minister / has taken over her duties / to serve the two posts / until a Cabinet reshuffle / scheduled for next week.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Foreign Minister doubles as Defense Minister
Japan’s Defense Minister resigned on Friday to take responsibility for a cover-up scandal involving daily activity logs of GSDF units in South Sudan. The Foreign Minister has taken over her duties to serve the two posts until a Cabinet reshuffle scheduled for next week.
参考記事: HuffPost Japan
稲田防衛相、日報問題をめぐり引責辞任 自身のデータ非開示了承疑惑は否定
稲田朋美・防衛相は7月28日、南スーダンに国連平和維持活動(PKO)で派遣された陸上自衛隊の日報問題をめぐる不祥事の責任を取って辞任することを表明した。安倍晋三首相に辞表を提出し、了承されたという。
この日、記者会見して「国民に疑念を抱かせた。防衛省、自衛隊に対するガバナンスに対しても不信を抱かせることになった。指揮監督する防衛大臣として責任を感じている」と説明した。
編集後記
週明けの離任式にのぞんだ稲田大臣の様子、とても引責辞任する人とは思えないほどすがすがしい笑顔でしたね。
おまけに、自分を見送る自衛隊の人たちや記者団に対して「がんばりましょう」「ありがとう」というやや「上から目線」の声がけ・・・受け取る側はどういう気持ちだったんでしょう。
もし、自然にああいう振る舞いをされているのなら究極のKY(=空気を読めない人)かな、と思いますが、たぶん本心は違うような気がします。
いくら自己評価の高い自信家でも、「周囲から功績を称えられ、惜しまれて退任する」とはさすがに感じていないはず。そこまで鈍感だったら怖すぎます。
退任の際に神妙な表情を見せつつ周囲に謝罪の言葉を述べ、頭を垂れて引き下がる・・・引責辞任ならこれが本来のあり方でしょうが、意地とプライドの高さから、わざとああいう態度をとったのでは?
公の場で無念そうな様子を見せたら負けを認めることになる。だから、離任式をあえて辞退せず円満退任を装うことにした、と・・・。あくまで勝手な想像とはいえ、そう解釈すると腑に落ちるのです。
いっぽう、この辞任劇のあおりで防衛大臣を兼務することになった岸田外務大臣、いきなり北朝鮮のミサイル発射に遭遇して大わらわだったようです。
それに対して稲田氏は「迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちを少しは持っているんでしょうか・・・。
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