北朝鮮のミサイル発射が失敗に【North Korea’s missile launch fails】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
反訳トレーニング
先日の編集後記でご紹介したNHKラジオ講座「高校生からはじめる『現代英語』、この中に「反訳トレーニング」という言葉が出てきました。
講師の伊藤サム先生いわく、日本語の訳文を見て元の英文を言う(=反対方向に訳す)訓練法とのこと。当メルマガの「Step 6」が、まさにこの訓練法なんですよね。
今後は、伊藤先生の提唱にならって「Step 6」を「反訳トレーニング」と呼ぶことにします。固有の名称を付けていただいて助かりました。(実は以前から使われていた言葉のようです。)
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1:全体リーディング
【説明を表示】North Korea’s missile launch fails
The US and South Korean militaries said on Sunday that North Korea launched a ballistic missile from the country’s east coast, but it blew up almost immediately.
Step2:重要単語と語句
launch(名/動)発射(する)
military(形)軍の
ballistic(形)弾道の
immediately(副)ただちに
Step3:ミニ解説
◆ North Korea’s missile launch fails = 北朝鮮のミサイル発射が失敗に
英文記事のタイトルでは、直近の出来事を現在形で示す傾向があり、ここでも「fails」と表現しています。
「launch(発射)」は名詞と動詞の両方があり、「ローンチ」と母音を伸ばして発音します。スペルに引っ張られて「ラウンチ」とローマ字風に発音しないよう注意しましょう。
◆ that North Korea launched a ballistic missile from the country’s east coast, = 北朝鮮が同国の東海岸から弾道ミサイルを発射したと、
発射したミサイルが一発だったため、「a ballistic missile」としています。複数あるものが本文で初登場したときは、定冠詞の[the]ではなく不定冠詞[a]を使用します。
所有格の「the country’s(その国の)」は「North Korea’s」を指していますが、同様の語句の繰り返しを避けるために別の表現で言い換えています。
◆ but it blew up almost immediately = が、それはぼぼ直後に爆発した
主語の代名詞「it」は前述の「a ballistic missile」ですね。ここも同様に、同じ単語の重複を避けています。
「blew」の原形は「blow」です。不規則動詞「blow – blew – blown」の変化に注意しましょう。「blow up(爆発する)」を「explode」と表現してもOKです。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】North Korea’s missile launch fails
The US and South Korean militaries / said on Sunday / that North Korea / launched a ballistic missile / from the country’s east coast, / but it blew up almost immediately.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】North Korea’s missile launch fails
The US and South Korean militaries said on Sunday that North Korea launched a ballistic missile from the country’s east coast, but it blew up almost immediately.
参考記事: 日本経済新聞
北朝鮮がミサイル発射、直後に爆発か 日米韓、分析急ぐ
韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が威鏡南道・新浦から16日午前に弾道ミサイルを発射し、失敗したとみられると発表した。韓国軍がミサイルの種類など詳細について分析を急いでいる。
米国防総省によると、米太平洋軍も北朝鮮が発射したとみられるミサイルを探知した。
ハワイ時間の15日午前11時21分(日本時間16日午前6時21分)、東部のシンポ(新浦)近くで発射。まもなく爆発したといい、ミサイルの種類は調査中としている。
米太平洋軍は「韓国、日本の同盟国と緊密に連携している」とした。
編集後記
メルマガの冒頭で触れたNHK語学講座はこちらです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
NHKラジオ講座 高校生からはじめる「現代英語」
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/english/gendai/
「反訳(はんやく)トレーニング」で発信力を養おう
「反訳トレーニング」は伊藤サムさんが提案している学習法で、「反訳」とは、「反対方向から訳す」という意味です。
英語を勉強するときは、英文を日本語に訳して意味を理解するだけはなく、日本語の訳文を見て元の英文を言う(=反対方向に訳す)ことができるまで、繰り返し練習してください。
「反訳トレーニング」はきつい練習ですが、英語の発信力を養うのに最適です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この講座は1回15分、土曜日と日曜日の2日間で1本の英語ニュースを学習するという構成です。
「高校生からはじめる」というタイトル通り、比較的やさしい語彙や表現が使われています。
その他、初心者の方にもお勧めのラジオ講座はこちら。私もICレコーダーに録音して毎回聴いています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
〇 ボキャブライダー
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/vr-radio/
テレビ・ラジオ・アプリで英単語力アップ!ラジオは1日5分、日常会話に必要な英単語を4つずつ紹介。使う場面
や語源などで単語を関連づけて学ぶから、覚えやすくて忘れにくい!ラジオと連動したアプリでスキマ時間に例文
を確認したり単語クイズに挑戦したりすれば、習った単語がしっかり身につきます。
〇 エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/enjoy/
この番組は、簡単な英語で書かれたストーリーを聞き取るだけ。言葉の解説は一切なし。1日5分、英語を聞いて、
読んで、楽しむ。英語を英語のまま味わう習慣を身につけてください。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「ボギャブライダー」は例文を使って単語の使い方を説明するだけなので、テキストなしで聴き流すだけでもよさそうです。が、中級以上の方でも単語の微妙なニュアンスを勘違いしている場合があるため、全レベルの方に役立つと思います。
この番組はテレビ版やアプリもあってなかなか便利です。
「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」のほうは、まずテキストなしで聴いてみて、ストーリーの流れが理解できるかどうか試してみてください。
上記のサイトに、先週分の放送が再生できるストリーミング機能があります。
この番組は「簡単な英語で書かれたストーリーを聞き取るだけ」なんですが、約4分間、日本語の解説なしで英語をリスニングするという形式なので集中力が必要です。
他の語学講座と違って単語や構文の解説が途中で入らないため、初心者の方はテキストがあったほうがいいかもしれませんね。
以上、日々の英語学習のご参考になりましたら幸いです。また次回のメルマガでお会いしましょう!
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