ミャンマー特殊詐欺に日本人も関与【Japanese Involved in Myanmar Fraud Schemes】
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【中級脱出のリスニング特訓!】Topicの背景
ミャンマー東部の犯罪拠点に多くの外国人が監禁され、詐欺への加担を強要されたようです。
被害者の証言によると、ノルマを達成できないと電気ショックなどのひどい暴行を受けたとのこと。
日本人の高校生も巻き込まれており、決して他人事ではありません。
現地では救出活動が始まっていますが、捜索には時間がかかる気がします。
今回は、このテーマに関する英語ニュースをお届けします。
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Step1:全体リスニング
まずは英語ニュース全体の要点を理解するリスニング訓練です。
次の各質問の答えを探しながら聞きましょう。
Q1 : What is reported?
Q2 : When did fraud operations expand in Myanmar?
Q3 : Who do these fraud rings target, according to Thai police?
▶ 1回目で答えがわからないときは、最大3回まで音声を再生しましょう。
【ナチュラルスピード】
Step2:重要単語と語句
音声を再生し、強勢のある母音(=大きな赤文字)を意識しながら次の手順で練習しましょう。
①「単語の綴りと意味」を見ながら音声をリピートし、意味を確認。
②「単語の綴りと意味」を閉じて音声をリピートし、一時停止して和訳。
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ディクテーションQuizに参加した方、特に満点を逃した方は「不正解になった原因を突き止め、今後、同様の間違いを防ぐ」ために必ず解説をご確認ください。答案分析をせず放置する人は、ディクテーションをする意味がありません。
Step3:リッスン&リピート
1文ずつ区切ったスロー音声を再生し、文字を見ずにリピートしましょう。最大3回まで音声を流してOKです。
できれば、リピートした直後に英文をディクテーション(書き取り)してみましょう。
次に英文を確認し、リピートやディクテーションを間違っていた箇所がないか確認してください。
今度は「母音のストレス・音の連結・止める子音」などの発音ルールに気をつけて音声を再生し、文字を見ながらゆっくり正確に2〜5回リピートしましょう。
その後、文字を見ないで2回正確にリピートできたらOKです。
▶和訳を見る前に、理解度クイズにもぜひ挑戦してください。
なお、英文のスラッシュはStep4の和訳用です。音読のときは、スラッシュで区切らず一文を一気に読み上げてください。
Step4:サイトトランスレーション(スラッシュ和訳)
スラッシュで区切った英文を表示し、区切りごとに日本語に訳します。後ろから返り読みせず、英語の語順のまま読み進めてください。
この訳し方を「サイト・トランスレーション」といいます。英語の語順のまま理解する習慣がつくと、英文を読むスピードが格段に速くなります。
まず自分で訳してから和訳例と比較してみましょう。意味が違っていた箇所は、語彙と文法構造を確認し、間違った原因を明らかにする必要があります。
Step5:反訳トレーニング(和文英訳)
今度は、和訳のみを見ながら元の英文を口頭で再現する「反訳トレーニング」に挑戦しましょう。
その際、英文テキストと全く同じでなくても、意味がほぼ同じで文法的にも正しければOKです。
余力があれば、単語の一部を入れ替える「パラフレーズ」練習もやってみましょう。
1)
2)
3)
4)
5)
Step6:オーバーラッピング&シャドーイング
上記の英文を表示しながらスロースピードの音声を通しで再生し、自分の声をかぶせてオーバーラッピングします。回数の目安は5回です。
余力があれば、次に英文を閉じて音声を再生し、1,2語遅れで追いかけるシャドーイングに挑戦しましょう。こちらも5回を目安にしてください。
【スロースピード】
Step7: 仕上げの全体リスニング
最後に、英文を見ない状態でナチュラル・スピードの英語ニュースを通しでもう一度聞いて仕上げましょう。
途中、聞き取りにくい箇所があったら前のStepに戻って内容を確認してくださいね。
【ナチュラルスピード】
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ここからはメルマガ企画「穴埋めディクテーション」の正解と解説・成績優秀者の発表です。
上記の英語ニュースを公開する前に、メルマガ読者さんを対象に以下の要領で英文のディクテーションQuizを出題しました。
「現在の英語力を語彙力・文法読解・発音力の点から客観的に測定する作業」です。英語ニュースの音声を聞き、各空欄に入る英文を正確に書き取ってください。
空欄に入る箇所は、途中で止めずに一気に聞かないと訓練の効果がありません。また、聞く回数はできれば2回以下、最大5回程度を目安にしてください。
5回聞いてわからない箇所は「今の英語力では正確に聞き取れない箇所」です。そこを自分の弱点だと理解し、解答を見て原因を分析するのが上達の近道です。
▶メルマガ企画「穴埋めディクテーションQuiz」答案と成績発表
メルマガ読者の皆様、答案ご提出とコメントありがとうございました!詳細は上記リンクをクリックするとご覧になれます。
▶各設問の正答率
Q1の正答率 | Q2の正答率 | Q3の正答率 |
39% | 62% | 45% |
※時間の都合上、集計項目を簡略化しました。
今週のディクテーションQuizも前回と同樣、難易度が低めで満点を十分狙えます。
特にQ2は単語数が少なく、6割以上の解答者が正解しています。
今回、各設問を間違えた人は、語彙・文法・発音などの原因を探りましょう。
各設問のポイントをまとめましたので詳細は下記をご覧ください。
設問1)Myanmar is ( ) run by Chinese syndicates.
Myanmar is (reportedly a hub for fraud rings) run by Chinese syndicates.
主な不正解事例)
▶「fraud rings(詐欺集団)」を正確に聞き取れず書けなかった。
⇒ 「fraud(詐欺)」という単語そのものを知らなかった人と、「fraud rings」という表現に馴染みがなかった人がいたようです。ニュース英語に触れながら語彙を増やしていきましょう。
設問2)Many foreigners, including Japanese students, ( ).
Many foreigners, including Japanese students, (are forced to commit scams).
主な不正解事例)
▶ 「are forced to」を「are force to」 と書いてしまった。
⇒ 「強制的に〜させられている」という意味なので、文法的に受け身の過去分詞「forced」にしないと意味が通りません。
「forced」の語尾の子音[d]は止める音でほとんど聞こえません。
設問3)Fraud operations expanded in Myanmar ( ).
Fraud operations expanded in Myanmar (after the military coup four years ago).
主な不正解事例)
▶ 「coup(クーデター)」 という単語を知らず聞き取れなかった。
⇒「coup」 とはフランス語由来の単語です。語尾の「p」を読まずに [kúː] と発音するので注意しましょう。
いかがでしたか。不正解箇所のある人は、間違えた原因をしっかり分析して今後につなげましょう。
次回のディクテーションQuizもふるってご参加ください。
このTopicに関するディスカッション用の質問と解答例
【中級レベルを今度こそ脱却したいあなたへ!】
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