誤った地震速報で東京が一時パニック【False quake alert causes brief panic in Tokyo】

News-icon14-64こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

201608010145_box_img0_AFalse quake alert causes brief panic in Tokyo

Japan’s weather agency sent a false alert that a massive earthquake was about to hit Tokyo on Monday, causing a brief panic and disrupting some train services.

Step2>> 重要単語と語句

false(形容詞):誤った

alert(名詞):警報、警告

disrupt(動詞):(物事の進行を)邪魔する、妨害する

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ Japan’s weather agency sent a false alert
= 気象庁が誤った予報を送信した

気象庁の正式名は「Meteorological Agency」ですが、やや複雑な名称なので、ここでは普通名詞で「weather agency」と表現しています。

また、緊急地震速報を表す名詞「alert」は英文メディアによっては「alarm(警報)」「warning(警告)」とされていました。

なお、気象庁の緊急地震速報には2種類あり、今回、誤報が流されたのは防災アプリや鉄道など特定事業者向けの「予報」だったそうです。2カ所以上の観測地点で揺れを検知した場合に出す一般向けの「警報」とは区別しているため、この英語ニュース本文でも「予報」と訳しています。

◆ that a massive earthquake was about to hit Tokyo
= 巨大地震がまもなく東京を襲うという

that節の中が、前述の「a false alert 」の内容を示す同格表現になっています。

「be about to」は「まさに~しようとする」というニュアンスで、直後に起こりそうな物事をto不定詞の後に動詞の原形で表します。

自然災害が「襲う」ことを表す動詞には「attack」ではなく、「hit」または「strike」を使用します。いずれも不規則動詞なので変化に注意しましょう。

現在 – 過去 – 過去分詞:
hit – hit- hit
strike -struck -struck

◆ causing a brief panic and disrupting some train services
= それがごく短時間の混乱を引き起こし、一部の列車の運行を妨げた

分詞構文の現在分詞「causing」と「disrupting」の主語は、前の英文全体(気象庁が誤った緊急地震速報を送信したこと)となります。

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

False quake alert / causes brief panic in Tokyo

Japan’s weather agency / sent a false alert / that a massive earthquake / was about to hit Tokyo / on Monday, / causing a brief panic / and disrupting / some train services.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。

<和訳例> 誤った地震速報が / 東京で一時パニックを引き起こす

日本の気象庁が / 誤った予報を送信した、/ 巨大地震が / まもなく東京を襲うという、/ 月曜日、/ それが一時的なパニックを引き起こし、/ また妨げた、/ 一部の列車の運行を。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

<解答をチェック!>

誤った地震速報が
False quake alert

東京で一時パニックを引き起こす
causes brief panic in Tokyo


日本の気象庁が
Japan’s weather agency

誤った予報を送信した、
sent a false alert

巨大地震が
that a massive earthquake

まもなく東京を襲うという、
was about to hit Tokyo

月曜日、
on Monday,

それが一時的なパニックを引き起こし、
causing a brief panic

また妨げた、
and disrupting

一部の列車の運行を。
some train services.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

201608010145_box_img0_AFalse quake alert causes brief panic in Tokyo

Japan’s weather agency sent a false alert that a massive earthquake was about to hit Tokyo on Monday, causing a brief panic and disrupting some train services.

参考記事: ニュースの背景知識を深めよう ~毎日jp より~

気象庁 緊急地震速報「東京湾で震度7」15秒後取り消し

気象庁は1日午後5時9分、東京湾付近を震源とする最大マグニチュード(M)9.1、4都県で震度7の地震が予想されるとして緊急地震速報を出し、約15秒後に取り消した。揺れはなかった。

千葉県富津市の観測点1点で地震とは異なる振動を観測したことが原因とみられ、気象庁は「雷の影響で振動を観測した可能性がある」としている。

編集後記

情報が即座にスマホへ送信されるシステムは便利な反面、誤報があると混乱を招きますね。今回の件もすぐに訂正されたそうですが、予報を受け取って慌てた人が多かったようです。

ある病院の患者さんがテレビの取材に答えていました。「緊急地震速報が流れて(どうしよう)と焦っていたら、先生が真っ先に部屋から飛び出して避難してました」

・・・まさか、自分の患者をほったらかしてさっさと逃げちゃったんでしょうか。この後、誤報だとわかって戻ってきたお医者さんは何と言い訳したんでしょうね。患者さんとの間に微妙な空気が流れたかも、とよけいな心配をしてしまいました(^^;

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