甘利経済再生大臣が収賄事件の渦中に【Economy minister caught in bribery scandal】
こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。
Step1>> 英語ニュース全体をリーディング
最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。
Economy minister caught in bribery scandal
The economic revitalization minister, a close ally of the prime minister, is under fire over allegations that he received illegal donations from a construction company in 2013.
Step2>> 重要単語と語句
bribery(名詞):贈収賄
revitalization(名詞):再活性化
ally(名詞):協力者、同盟国
allegation(名詞):疑惑
Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説
◆ The economic revitalization minister, a close ally of the prime minister,
= 首相の盟友である経済再生大臣
コンマの前後がイコールで結ばれる同格の表現です。甘利経済再生大臣と安倍総理大臣を指しています。
英語版の公式サイトを見ると、甘利大臣が担当している複数の職務が以下の通り列挙されています。
*Minister in charge of Economic Revitalization 経済再生担当大臣
*Minister in charge of Total Reform of Social Security and Tax 社会保障・税一体改革担当大臣
*Minister of State for Economic and Fiscal Policy 特命担当(経済財政政策)大臣
「close ally」はここでは個人を指すので「盟友」としましたが、日米など国どうしの関係では「同盟国」となります。
◆ is under fire over allegations that he received illegal donations
= 彼が違法な献金を受け取ったという疑惑をめぐって非難を浴びている
「be under fire」は文字通り「(非難の)集中砲火を浴びている」状況です。
「allegations(疑惑)」の内容を具体的に説明しているのがthat節の部分です。英文タイトルの「bribery scandal(収賄事件)」を本文では「illegal donations(違法な献金)」と表現しています。
Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう
英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。
Economy minister / caught in bribery scandal
The economic revitalization minister, / a close ally / of the prime minister, / is under fire / over allegations / that he received / illegal donations / from a construction company / in 2013.
Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう
スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。
<和訳例> 経済大臣が / 収賄事件の渦中に
経済再生大臣、/ すなわち盟友が、/ 総理大臣の、/ 非難を浴びている、/ 疑惑をめぐって、/ 彼が受け取ったという、/ 違法な献金を、/ 建設会社から、/ 2013年に。
Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう
今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。
<解答をチェック!>
経済大臣が
Economy minister
収賄事件の渦中に
caught in bribery scandal
経済再生大臣、
The economic revitalization minister,
すなわち盟友が、
a close ally
総理大臣の、
of the prime minister,
非難を浴びている、
is under fire
疑惑をめぐって、
over allegations
彼が受け取ったという、
that he received
違法な献金を、
illegal donations
建設会社から、
from a construction company
2013年に。
in 2013.
Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう
最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。
Economy minister caught in bribery scandal
The economic revitalization minister, a close ally of the prime minister, is under fire over allegations that he received illegal donations from a construction company in 2013.
参考記事: ニュースの背景知識を深めよう ~YOMIURI ONLINE より~
甘利氏に建設会社が違法献金と週刊誌報道
21日発売の「週刊文春」(1月28日号)に、甘利経済再生相(神奈川13区)や秘書が、土地トラブルの補償を巡る口利きの見返りとして建設会社側から違法献金を受けたとの記事が掲載されることがわかった。
甘利氏は20日、経済関係閣僚会議後の記者会見で「事実関係を調査し、説明責任を果たしたい」と述べた。
記事は、都市再生機構(UR)とトラブルになった千葉県白井市の建設会社の総務担当者が2013年5月、甘利氏の公設秘書にURへの口利きを依頼し、同年8月に謝礼の現金500万円を渡したと記述。
このほか、大臣室で甘利氏本人に50万円入り封筒を手渡すなど、甘利氏側への資金提供や接待は計1200万円分に上ったとしている。
編集後記
安倍内閣の重要閣僚である甘利大臣、ピンチですね。TPP交渉などの難題をしっかりこなしている印象があったのに、この問題で追及されると途端に歯切れが悪くなっている印象です。
「私自身の記憶を精査して・・・」などともっともらしく発言すればするほど滑稽に聞こえます。
金銭授受の場面が録音されていた、というのが怖いです。やはり辞任に追い込まれるのでしょうか。
日曜日は大相撲初場所の千秋楽でしたね。夕方のその時間帯は全豪オープンテニス4回戦(ジョコビッチ×シモン)のネット中継につい気を取られ、琴奨菊の優勝の瞬間を見逃しましたが。
日本出身力士として久々に賜杯を手にしたことに加えて、琴奨菊が取組直前に上体を大きく反らすルーティン「琴バウアー」や親しみやすい人柄が相まって人気が上昇しているようです。
優勝を決めた直後、客席のお父様が感極まって何度も目頭を押さえる姿を夜のスポーツニュースで観て、何だかこちらまでじーんときました。本当に感動的な光景でした。
相撲観戦の好きな女性を「スー女」と呼ぶそうですが、今場所はさぞ盛り上がったでしょうね。
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