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サンゴの密漁に日本が警告 【2014年11月10日】

Japan warns against coral poaching

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

Japan warns against coral poaching

The Japanese government on Wednesday urged Beijing to take measures against Chinese fishermen poaching precious red coral in Japan's territorial waters.

Step2>> 重要単語と語句

coral(名詞):サンゴ
poach(動詞):密漁する

precious(形容詞):貴重な
territorial(形容詞):領土の

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ The Japanese government ・・・ urged Beijing to take measures
= 日本政府は中国に対策を促した

ニュース英語では首都名がその国の政府を表す場合があり、ここでの「Beijing」も「中国政府」を表しています。文字通り「北京」と訳すと誤解を招くので注意しましょう。

同様に「Tokyo」が日本政府を表すこともあります。ただし、東京五輪などの話題で「Tokyo」というと開催予定地の「東京都」を表すため、文脈で判断してください。

◆ Chinese fishermen poaching precious red coral
= 貴重な赤サンゴを密漁している中国の漁師たち

「fishermen」の後に「who are」を補い、「poaching」は進行を表す現在分詞と解釈します。これに対してタイトルの「poaching」は「密漁」を表す名詞です。

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

Japan warns / against coral poaching

The Japanese government / on Wednesday / urged Beijing / to take measures / against Chinese fishermen / poaching / precious red coral / in Japan's territorial waters.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。

<和訳例>

日本が警告、/ サンゴの密漁に

日本政府が / 水曜日、/ 中国に促した、/ 対策を講じるよう、/ 中国の漁師らに対して、/ 密漁している、/ 貴重な赤サンゴを、/ 日本の領海で。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

<解答をチェック!>

日本が警告、
Japan warns

サンゴの密漁に
against coral poaching

-----------------------------------------------------

日本政府が
The Japanese government

水曜日、
on Wednesday

中国に促した、
urged Beijing

対策を講じるよう、
to take measures

中国の漁師らに対して、
against Chinese fishermen

密漁している、
poaching

貴重な赤サンゴを、
precious red coral

日本の領海で。
in Japan's territorial waters.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

Japan warns against coral poaching

The Japanese government on Wednesday urged Beijing to take measures against Chinese fishermen poaching precious red coral in Japan's territorial waters.

※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう

~ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 より~

日本、中国のサンゴ密漁者に警告

日本の当局者は4日、小笠原諸島周辺でサンゴを密漁している中国人に対して領海内に入らないよう警告した。
日本は過去数週間に密漁容疑で6人の中国人を逮捕している。

岸田文雄外相は記者団に対して、9月半ば以降、多くの中国漁船が確認されており、10月末には日本の領海内とその近辺に200隻以上の船が来たと述べた。

また、中国側に「実効的な対応」を求めるとともに、「中国側もこの事案の重大性を認識していると承知している」と付け加えた。

毎日新聞によると、日本の赤サンゴは中国で装飾品として高値で取引されており、1グラム当たり最高18万円もする。

 

編集後記

このところ中国漁船による赤サンゴの密漁問題が大きくなっているので、今回のニュースとして取り上げました。厳罰を課すなど、なんとか強い防止策を講じてもらいたいです。

さて、話が飛びますが、週末はスポーツの国際大会に悲喜こもごもでしたね。

先ほど、テニスのATPファイナル初戦を「BS朝日1」の生中継で観戦!いつも通りWOWOWでしか放送しないと思っていたので、錦織選手の試合がライブで観られると知って(おお!ありがたや~)でした^^;

対マレー戦の手に汗握る展開には興奮しました。サーブが不調だったのにストレート勝ちとはたいしたものです。

彼が世界の強豪を相手に勝利する試合を最初から見たのは初めてです。勝ちっぷりも堂々たるもので、金星というより実力が発揮された感じです。

このステージを1位通過して次のラウンドに進めるんじゃないでしょうか。

フィギュア男子のほうは、えらいことになりましたね。

大怪我の後で棄権しなかった羽生選手は立派でしたが、私はむしろ、無謀な決断を許可した運営側の姿勢にあきれ、美化するマスコミ報道を怖いと感じました。

都合よく感動ドキュメントに仕立て上げるんじゃなくて、原因の究明と再発防止策、接触事故が起こった場合のルール作りが必要ではないでしょうか。

解説の佐野稔さんのコメントにも疑問を感じます。選手生命にかかわるような大事故が起こったのに、「中国大会はすばらしかった」「羽生選手の今回の演技は伝説になるでしょう」と絶賛。

おいおい、違うやろ! 今後の選手がみんなマネしたらどうするねん・・・と突っ込まずにはいられないです。

どうも日本のスポーツ界にはこういう根性論がはびこっている気がします。

高校野球の甲子園大会では、炎天下で連投のエースが「今日も先発したい」と言えば肩がパンパンになるまで投げさせますしね。

闘争心あふれる若いアスリートは「大事をとって休みます」なんて冷静に判断しないでしょうから、将来を考えて適切な休養や治療に導くのが周囲の大人たちの責任だと思うのですが。

 

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