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死刑囚がオウム裁判で証言 【2014年01月22日】

Death-row inmate testifies at Aum trial

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

Death-row inmate testifies at Aum trial

A former Aum cult member on death row denied any intention to kill a notary public in the 1995 abduction at a lay judge trial of another former cult member at the Tokyo District Court on Tuesday.

Step2>> 重要単語と語句

inmate(名詞):受刑者
testify(動詞):証言する

notary public:公証人

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ Death-row inmate testifies at Aum trial
= 死刑囚がオウム裁判で証言

ここでの「death-row(死刑囚の)」は形容詞句として「inmate」を修飾しています。

「inmate」は「受刑者、囚人」の他に「(病院・施設の)入院患者」という意味でも用いられます。

ここでは元教団幹部の中川智正死刑囚をさしています。

◆ at a lay judge trial of another former cult member
= 別の元信者の裁判員裁判で

日本の裁判員制度は米国などの陪審員制度とは異なるため、裁判員に「jury(陪審)」という英訳をあてはめるのはお勧めしません。一部の英文メディアは今回の裁判員裁判を「jury trial」と表現していますが。

裁判員は通常、「citizen judge(市民の裁判官)」「lay judge(素人の裁判官」と英訳します。

別の元信者は平田信被告をさしています。

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

Death-row inmate / testifies at Aum trial

A former Aum cult member / on death row / denied any intention / to kill a notary public / in the 1995 abduction / at a lay judge trial / of another former cult member / at the Tokyo District Court / on Tuesday.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

死刑囚が / オウム裁判で証言

元オウム真理教信者が、/ 死刑囚の、/ いかなる意図も否定した、/ 公証人を殺害する、/ 1995年の誘拐時に、/ 裁判員裁判で、/ 別の元信者の、/ 東京地方裁判所での、/ 火曜日。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

死刑囚が
Death-row inmate

オウム裁判で証言
testifies at Aum trial

-----------------------------------------------------

元オウム真理教信者が、
A former Aum cult member

死刑囚の、
on death row

いかなる意図も否定した、
denied any intention

公証人を殺害する、
to kill a notary public

1995年の誘拐時に、
in the 1995 abduction

裁判員裁判で、
at a lay judge trial

別の元信者の、
of another former cult member

東京地方裁判所での、
at the Tokyo District Court

火曜日。
on Tuesday.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

Death-row inmate testifies at Aum trial

A former Aum cult member on death row denied any intention to kill a notary public in the 1995 abduction at a lay judge trial of another former cult member at the Tokyo District Court on Tuesday.

※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう

~YOMIURI ONLINE より~

死刑囚、異例の法廷尋問...拉致「おわびしたい」

オウム真理教元幹部・平田信被告(48)の裁判員裁判の第4回公判が21日、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で開かれ、元教団幹部・中川智正死刑囚(51)が検察側の証人として出廷した。

公開の法廷で死刑囚の尋問が行われるのは極めて異例で、裁判員裁判では初めて。

中川死刑囚は、目黒公証役場事務長・仮谷清志さん(当時68歳)拉致事件について「誠に申し訳ありません。この場を借りておわびしたい」と謝罪した。

中川死刑囚の逃走や教団による奪還に備え、警視庁と法務省、東京地裁は朝から厳重な警戒態勢を敷いた。

法廷では、20人近い刑務官と法廷警備員が証言台の横や傍聴席を取り囲み、証言台は傍聴席から見えないよう遮蔽板で遮られた。

 

編集後記

1995年に殺害された仮谷清志さんはオウム信者でさえなかったんですね。元信者の妹をかくまったために拉致・監禁されたと知って愕然としました。

同じ年の3月20日に起きた東京地下鉄サリン事件は今もよく覚えています。

私がインターン日本語教師としてスイスへ発つ数日前だったので、無差別テロの犯人がわからないまま国を離れるのはとても不安でした。

オウムの仕業らしい、という報道がスイスの新聞に掲載されたのは数か月後だった気がします。

それにしても、死刑囚の法定尋問はここまで厳重に警備する必要があるのでしょうか。死刑囚の処遇も含めて再考の余地があるかもしれませんね。

 

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