日本の幹細胞研究者が大発見 【2014年02月03日】
Stem cell researcher in Japan makes major discovery
Step1>> 英語ニュース全体をリーディング
Stem cell researcher in Japan makes major discovery
A research team in Japan led by a 30-year-old female biologist announced on Wednesday that they created stem cells useful for regenerative medicine by soaking mature cells in a mildly acidic solution.
Step2>> 重要単語と語句
regenerative(形容詞):再生の
soak(動詞):浸す
acidic(形容詞):酸性の
solution(名詞):溶液
Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説
◆ A research team in Japan led by a 30-year-old female biologist
= 30歳の女性生物学者に率いられた日本の研究チーム
ここでは「research team」「30-year-old female biologist」のいずれも普通名詞として不定冠詞「a」を使用しています。
「30歳の女性生物学者」も「日本の研究チーム」も複数存在すると思われるためです。
いっぽう、初めて登場する名詞であっても、他にない固有の特長を説明している場合は定冠詞「the」を使用します。
例)the research team in Japan led by 30-year-old Haruko Obokata
30歳の小保方晴子さんに率いられた日本の研究チーム
→ 小保方さんの率いる日本の研究チームが1つしか存在しない場合、定冠詞「the」を使います。
◆ they created stem cells useful for regenerative medicine
= 彼らは再生医療に有効な幹細胞を作製した
「cells」の後に関係代名詞節「which are」を補って解釈します。「useful for regenerative medicine」は「stem cells」を修飾する形容詞句です。
Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう
Stem cell researcher / in Japan / makes major discovery
A research team in Japan / led by / a 30-year-old female biologist / announced on Wednesday / that they created / stem cells / useful / for regenerative medicine / by soaking mature cells / in a mildly acidic solution.
Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう
幹(かん)細胞の研究者が、/ 日本の、/ 大発見
日本の研究チームが、/ 率いられた、/ 30歳の女性生物学者に、/ 水曜日に発表した、/ 作製したと、/ 幹細胞を、/ 有効な、/ 再生医療に、/ 成熟細胞を浸すことで、 / 弱酸性の溶液に。
Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう
幹(かん)細胞の研究者が、
Stem cell researcher
日本の、
in Japan
大発見
makes major discovery
-----------------------------------------------------
日本の研究チームが、
A research team in Japan
率いられた、
led by
30歳の女性生物学者に、
a 30-year-old female biologist
水曜日に発表した、
announced on Wednesday
作製したと、
that they created
幹細胞を、
stem cells
有効な、
useful
再生医療に、
for regenerative medicine
成熟細胞を浸すことで、
by soaking mature cells
弱酸性の溶液に。
in a mildly acidic solution.
Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう
Stem cell researcher in Japan makes major discovery
A research team in Japan led by a 30-year-old female biologist announced on Wednesday that they created stem cells useful for regenerative medicine by soaking mature cells in a mildly acidic solution.
※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう
~FNNニュース より~
「STAP細胞」作製 「数十年、百年後の人類社会への貢献を」
「iPS細胞」に続く新たな万能細胞、その作製に成功したのは、30歳の若き女性研究者だった。
生命科学の常識を覆すアイデアで誕生した、その名も「STAP細胞」。世界をリードする研究に、熱い期待が寄せられている。
理化学研究所研究ユニットリーダーの小保方 晴子さん(30)は「もしかしたら、夢の若返りも、目指していけるのではないかと考えております」と述べた。
白衣の研究員たちの隣で、かっぽう着姿で研究を行う、小保方さんは、生物学の常識を覆す新たな万能細胞「STAP細胞」の作製に成功した。
編集後記
先週木曜日の時点で、(週明け1本目のニュースはこれやな!)とほぼ決定しておりました。
「STAP細胞」自体も画期的な発見ですが、研究の中心人物が若くてチャーミングな女性、というのはいかにもマスコミが飛びつきそうなネタですね。
心配した通り、現時点で既にこういう状況になっているようです。
小保方さんが1月31日に『細胞リプログラミング研究ユニット』のサイトに掲載した文章です。
Jan. 31, 2014 報道関係者の皆様へのお願い
http://www.cdb.riken.jp/crp/news2014.1.31_2.html
過熱報道の一端をワイドショーで観ましたが、前途有望な研究者に迷惑かけたらあかんでしょ。
理系女子を「リケジョ」ともてはやすのもいいけど、「STAP細胞」の可能性をわかりやすく解説するとか、もっと研究内容のほうに焦点を当ててほしいわ。
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