TPP交渉が合意なしで終了 【2014年02月26日】
TPP talks end without agreement
Step1>> 英語ニュース全体をリーディング
最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。
TPP talks end without agreement
Ministers from 12 nations including Japan and the United States on Tuesday failed to reach a broad agreement in the latest round of the Trans-Pacific Partnership talks in Singapore.
Step2>> 重要単語と語句
Minister(名詞):閣僚、大臣
trans-Pacific(形容詞):太平洋横断の、環太平洋の
Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説
◆ Ministers from 12 nations including Japan and the United States
= 日本と米国を含む12ヶ国の閣僚
前置詞「from」は「~出身の」「~を代表する」という意味ですが、日本語でこの部分を忠実に訳すとくどくなるので省略しています。
前置詞「including」は要素の一部を明らかにする場合に使われ、ここでは12ヶ国のうち日本と米国をあげています。
◆ in the latest round of the Trans-Pacific Partnership talks
= 環太平洋経済連携協定交渉の最新ラウンドで
TPP交渉は何度も回数を重ねて進めていくため、「round」という言葉で「the first round(第1回)」「the second round(第2回)」のように使用します。
ただ、「the latest round」を「最新回」と訳すと日本語としてなじまないので、ここでは「最新ラウンド」としています。
なお、交渉という意味での「talks」は複数形になります。
Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう
英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。
TPP talks end / without agreement
Ministers from 12 nations / including Japan and the United States / on Tuesday / failed to reach / a broad agreement / in the latest round / of the Trans-Pacific Partnership talks / in Singapore.
Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう
スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。
<和訳例>
TPP交渉が終了、/ 合意なしで
12ヶ国の閣僚が、/ 日本と米国を含む、/ 火曜日に / 至らなかった、/ 大筋合意に、/ 最新ラウンドで、/ 環太平洋経済連携協定交渉の、/ シンガポールでの。
Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう
今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。
<解答をチェック!>
TPP交渉が終了、
TPP talks end
合意なしで
without agreement
-----------------------------------------------------
12ヶ国の閣僚が、
Ministers from 12 nations
日本と米国を含む、
including Japan and the United States
火曜日に
on Tuesday
至らなかった、
failed to reach
大筋合意に、
a broad agreement
最新ラウンドで、
in the latest round
環太平洋経済連携協定交渉の、
of the Trans-Pacific Partnership talks
シンガポールでの。
in Singapore.
Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう
最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。
TPP talks end without agreement
Ministers from 12 nations including Japan and the United States on Tuesday failed to reach a broad agreement in the latest round of the Trans-Pacific Partnership talks in Singapore.
※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう
~YOMIURI ONLINE より~
TPP閣僚会合が閉幕、大筋合意に至らず
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の閣僚会合が25日午後、閉幕した。
知的財産権の保護強化や国有企業の優遇撤廃など一部で協議が進んだが、最大の焦点だった関税撤廃では日米の立場の違いが解消せず、目標としていた「大筋合意」に至らなかった。
閉幕に合わせて発表した声明文は、新たな妥結期限や次回の会合時期に触れていない。交渉は長期化する様相が強まった。
今回の会合は4日間の日程で、関税や知的財産、国有企業など難航している分野を中心に協議した。
編集後記
各国の利害が衝突する交渉はやはり難航しているようですね。今後、どの国も妥協を拒んだらTPP交渉は行き詰まってしまうのでしょうか。
スポーツと政治は本来切り離して考えるべきですが、先日終わったソチ五輪でもいろいろ考えるところがありました。
母国の選手を応援するのは自然な感情だと思うし、私も日本人選手の活躍を心から願っていました。
そのせいか、不可解な審査で日本人が欧米代表に敗れる場面を観るたびに(えっ、なんで今のが負けなん?)と釈然としない気持ちになったものです。
モーグルやフィギュアでは「後に登場する選手のほうが点数が高くなる」傾向があるとのこと。
私は審査競技のそういうところが理解しがたく、あまり好きにはなれません。
目下、フィギュア女子でキム・ヨナ選手が金メダルを逃したことに対し、韓国で判定を不服とする署名活動が行われているようです。
その手法や判断が妥当かどうかは別として、(韓国に不利な判断をしたら面倒なことになる)という意識を世界に植え付ける効果はありそうです。
それで思い出したのが、2012年夏のロンドン五輪での一幕です。
男子体操団体の決勝で、日本は最初、4位の判定だったのに「誤審があった」とすぐに抗議して、最終結果はなんと2位の銀メダル。
あのときは日本チームが異議を唱えたことと、それが認められたことの両方にびっくりしました。
納得できない判定をされたときは黙っているべきではない、と確信した場面でした。
このケースは意図的な誤審ではなかったにせよ、日本はおとなしいのでたいていのことなら受け入れてくれる、と軽く扱われたら選手が気の毒ですから。
欲をいえば、今後は五輪や世界選手権の運営団体にも有力な人材をもっと派遣して、日本人に不利な方向へルール改正されるのを防ぐよう働きかけてもらいたいです。
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