日本のベートーベンはニセモノと判明 【2014年02月10日】
Japan's Beethoven revealed as fraud
Step1>> 英語ニュース全体をリーディング
Japan's Beethoven revealed as fraud
A supposedly deaf composer who was called modern-day Beethoven revealed on Wednesday that he has staged an 18-year hoax by hiring a ghostwriter to compose most of his popular works.
Step2>> 重要単語と語句
reveal(動詞):明らかにする
fraud(名詞):詐欺師、詐欺行為
supposedly(副詞):~といわれている、建前上は
hoax(名詞):でっち上げ、作り話
Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説
◆ A supposedly deaf composer who was called modern-day Beethoven
= 現代のベートーベンと呼ばれ、耳が聞こえないとされた作曲家
この作曲家の聴覚障害については疑問の余地があるとされているため、形容詞「deaf」を修飾する副詞「supposedly」を入れています。
また、ゴーストライターが作曲していた事実が明らかになった時点で世間の評価が変わったことを受け、「who was called modern-day Beethoven」と過去形で表現しています。
◆ he has staged an 18-year hoax by hiring a ghostwriter
= ゴーストライターを雇って18年間いかさまを行なった
真実を発表したのはつい最近のことなので、that節の中を「he has staged」と現在完了形にして臨場感を出しています。
また、「an 18-year」の部分は「18」の発音が母音で始まるため、不定冠詞が「an」になることに注意しましょう。
Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう
Japan's Beethoven / revealed as fraud
A supposedly deaf composer / who was called / modern-day Beethoven / revealed on Wednesday / that he has staged / an 18-year hoax / by hiring / a ghostwriter / to compose most / of his popular works.
Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう
日本のベートーベンは / ニセモノと判明
耳が聞こえないとされた作曲家が、/ 呼ばれていたが、/ 現代のベートーベンと、/ 水曜日に明かした、/ 行なってきたと、/ 18年間のでっち上げを、/ 雇うことで、/ ゴーストライターを、/ 大半を作曲するための、/ 彼の人気作品の。
Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう
日本のベートーベンは
Japan's Beethoven
ニセモノと判明
revealed as fraud
-----------------------------------------------------
耳が聞こえないとされた作曲家が、
A supposedly deaf composer
呼ばれていたが、
who was called
現代のベートーベンと、
modern-day Beethoven
水曜日に明かした、
revealed on Wednesday
行なってきたと、
that he has staged
18年間のでっち上げを、
an 18-year hoax
雇うことで、
by hiring
ゴーストライターを、
a ghostwriter
大半を作曲するための、
to compose most
彼の人気作品の。
of his popular works.
Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう
Japan's Beethoven revealed as fraud
A supposedly deaf composer who was called modern-day Beethoven revealed on Wednesday that he has staged an 18-year hoax by hiring a ghostwriter to compose most of his popular works.
※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう
~東京新聞 より~
佐村河内さんの曲 別人作 交響曲HIROSHIMA
広島市出身の被爆二世で、両耳が聞こえない作曲家として知られる佐村河内(さむらごうち)守さん(50)=横浜市在住=の「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの楽曲は、十数年前から特定の別の人物が作っていたと、佐村河内さんの代理人の弁護士が五日、明らかにした。
フィギュアスケートの高橋大輔選手がソチ冬季五輪のショートプログラムで使用予定の楽曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」も、佐村河内さんの作曲ではないという。
レコード会社の日本コロムビアは佐村河内さんのCDの出荷やインターネット配信を停止。
「結果として作曲者について不適切な表示だった。発売元として責任を痛感しており深くおわび申し上げる」とコメントするなど対応に追われた。
編集後記
今回は他にも注目の話題があり(先週末の大雪、東京都知事選、ソチ五輪開幕など)、どれにするか迷いましたが、やはり佐村河内氏のニュースは外せませんでした。
記者会見を行い、自らを「共犯者」と称したゴーストライターの新垣氏が今後どうなるのか気になります。
少ない報酬で曲を提供し続けた、と聞くとなんだ気の毒に見えてしまって。
思い起こせば、私も佐村河内氏を取り上げたNHKドキュメンタリーを観たような記憶があります。
そのときは(世の中にはすごい人がおるもんやな~)と単純に感心していたような・・・。多くの視聴者と同様、まんまと騙されていたわけですね^^;
この問題はコンサートやCD販売の中止に絡んだ巨額の賠償請求に発展しそうです。当の佐村河内氏が今後、姿を現して会見することはあるのでしょうか。
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