ドイツがベルリンの壁崩壊から20年 【2009年11月10日】
Germany marks 20 years since Berlin Wall's fall
German Chancellor Angela Merkel was joined at the Brandenburg Gate yesterday by world leaders and millions of people to celebrate the 20th anniversary of the Berlin Wall's fall, which led to German reunification and the Cold War's end.
重要語句
mark(動詞):記念する
Chancellor(名詞):(ドイツ・オーストリアの)首相
celebrate(動詞):祝う
anniversary(名詞):~周年
reunification(名詞):再統一
ミニ解説
◆ Berlin Wall
→ ベルリンの壁(Berliner Mauer)とは1961年から1989年の間に存在した、東ドイツ(含東ベルリン)と西ベルリンを隔てる壁である。
第二次世界大戦後に、ドイツは米・英・仏占領地域に当たり資本主義を名目とした西ドイツとソ連占領地域に当たり共産主義を名目とした東ドイツに分断された。
ベルリンは都市自体が米・英・仏・ソ連によって分割占領されたが、米・英・仏の占領地域である西ベルリンは周囲を全て東ドイツに囲まれた「赤い海に浮かぶ自由の島」となった事で東ドイツ国民の西ベルリンへの逃亡が相次いだ。
かかる住民流出に危機感を抱いたソ連政府と東ドイツ政府は、住民の流出を防ぐ為に壁を建設した。
◆ Angela Merkel
→ ドイツの政治家。キリスト教民主同盟 (CDU) 党首(2000年- )。第8代ドイツ連邦共和国首相。ドイツでは女性としては初の大政党党首・首相である。
◆ Brandenburg Gate
→ ブランデンブルク門 (Brandenburger Tor) はドイツ・ベルリンのシンボルとされている門。
(以上、Wikipediaより抜粋)
◆ which led to German reunification and the Cold War's end
→ 「which」は直前の「the Berlin Wall's fall」をさしています。長くなるのでここでは省きましたが、「German reunification(ドイツ再統一)」と「the Cold War's end(冷戦の終結)」の間に、「the collapse of the Soviet Union(ソビエト連邦の崩壊)」が起きています。
区切り読みしてみよう ← 英文を文頭から理解
Germany
marks 20 years
since Berlin Wall's fall
-----------------------------------------------------
German Chancellor
Angela Merkel
was joined
at the Brandenburg Gate
yesterday
by world leaders
and millions of people
to celebrate
the 20th anniversary
of the Berlin Wall's fall,
which led to
German reunification
and the Cold War's end.
頭ごなし訳で理解しよう ← 和文から英文を再生
ドイツが
Germany
20年を記念、
marks 20 years
ベルリンの壁崩壊から
since Berlin Wall's fall
-----------------------------------------------------
ドイツの首相
German Chancellor
アンゲラ・メルケル氏が、
Angela Merkel
ともに、
was joined
ブランデンブルグ門で、
at the Brandenburg Gate
昨日(=11/9)、
yesterday
世界の首脳たち、
by world leaders
および何百万人もの人々と、
and millions of people
祝った、
to celebrate
20周年を、
the 20th anniversary
ベルリンの壁崩壊の、
of the Berlin Wall's fall,
このことがつながった、
which led to
ドイツの再統一、
German reunification
そして冷戦の終結へと。
and the Cold War's end.
仕上げ読み ← 確認用にどうぞ!
Germany marks 20 years since Berlin Wall's fall
German Chancellor Angela Merkel was joined at the Brandenburg Gate yesterday by world leaders and millions of people to celebrate the 20th anniversary of the Berlin Wall's fall, which led to German reunification and the Cold War's end.
ニュースの背景
~Reuters より引用~
ベルリンの壁崩壊20年で記念式典、数万人が巨大ドミノに歓声
東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」崩壊から20年を迎えた9日夜、ベルリン市のブランデンブルク門前で記念式典が行われた。
ドイツ政府主催の式典には、英国、フランス、ロシアなど各国首脳のほか、東欧の民主化に大きな役割を果たしたゴルバチョフ元ソ連大統領やポーランドのワレサ元大統領も出席。
雨の中、市民など数万人も詰め掛け、世界を転換させた歴史的な出来事を祝った。
編集後記
20年前の11月9日に起きたベルリンの壁崩壊は、当然のことながら、欧米のメディアでは大きく報道されています。今年がその20周年の節目にあたることは、先月からアメリカのCNNで繰り返し取り上げられていました。
それに対し、日本国内での関心は今ひとつ高くないような・・・。夕べのテレビ報道番組でも、国内の事件(結婚詐欺の女、市橋容疑者の整形逃亡、島根の女子大生バラバラ殺人など)のほうがはるかに大きく扱われていましたから。
そんな中で、報道ステーションとNEWS23ではベルリンの壁の特集が組まれていたため、思わず作業の手を止めて見入ってしまいました。
注目すべきは、「ベルリンの壁崩壊」は、決してハッピーエンドではないということ。20年もたつのに東西ドイツの経済格差は縮まらず、旧東ドイツ国民の中には壁の崩壊前をなつかしむ声もあるというほどです。
日本人にとっては地球の裏側の出来事ですが、少なくとも、20年前に起こった事実として知っておくべきではと思います。また、冷戦の遺産について考えてみるよい機会かもしれません。
というわけで、今日は迷うことなくこのニュースを取り上げました。
では、また次回の英語ニュースでお会いしましょう。今週はあと1回、木曜か金曜に復習シリーズを配信いたします。
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